MTG Just Now! vol.33 -森の代言者 etc.-

晴れる屋メディアチーム

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 情報を制す者はマジックを制す。

 特にSNSによる情報交換が盛んな現代、口コミがその後のメタゲームに与える影響は計り知れない。

 すなわち、バズってる(話題になっている)カードを知ることは、メタゲームの把握と予測の大いなる助けとなることだろう。

 当企画では、そんな「今、バズってるカード」を週刊で追っていきたいと思う。


 カードの紹介に入る前に、先週行われたイベントやマジック関連の主な出来事を簡単におさらいしよう。



【『エターナルマスターズ』発表】

 本日、衝撃的なニュースが発表された。




 エターナル・フォーマットをフィーチャーしているという新セット『エターナルマスターズ』が発売されるとのことである。現在、先行して2枚の収録カードが公開されている。




 新しいイラストと、日本語名を与えられた《Force of Will》が特に目を惹く。イラストレーターにはオリジナル版《Force of Will》のイラストを手掛けたTerese Nielesenが起用されている点も粋だ。《不毛の大地》のイラストはよく見るとどことなく《真鍮の都》を彷彿とさせる。


Force of Will真鍮の都


 『エターナルマスターズ』は2016年6月10日(金)に発売されるとのこと。どんなセットになるのか、今から楽しみだ。



 主要な出来事はこのくらいだろうか。

 さて、それでは今大きな話題を呼んでいるカードたちを紹介しよう。



1. 《森の代言者》

 「4Cラリー」や「赤黒ドラゴン」がトップメタとして注目を集める中、新たなデッキも芽吹きつつある。


集合した中隊森の代言者反射魔道士


 《反射魔道士》《森の代言者》といった戦力を得て生まれた「バントカンパニー」だ。



LEEARSON「Bant Company」
STANDARD MOCS #9370561 ON 02/13/2016(4位)

3 《森》
3 《平地》
1 《島》
2 《梢の眺望》
2 《大草原の川》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《吹きさらしの荒野》
2 《樹木茂る山麓》
2 《伐採地の滝》
2 《ヤヴィマヤの沿岸》

-土地(25)-

4 《始まりの木の管理人》
4 《森の代言者》
4 《棲み家の防御者》
2 《白蘭の騎士》
4 《跳ねる混成体》
4 《反射魔道士》
3 《死霧の猛禽》
2 《巨森の予見者、ニッサ》

-クリーチャー(27)-
4 《ドロモカの命令》
4 《集合した中隊》

-呪文(8)-
3 《アラシンの僧侶》
3 《軽蔑的な一撃》
3 《勇敢な姿勢》
2 《払拭》
2 《見えざるものの熟達》
2 《絹包み》

-サイドボード(15)-
hareruya



 このデッキに4枚入っている《森の代言者》は中~長期戦では2マナ4/5《タルモゴイフ》を彷彿とさせるマナレシオを有し、《伐採地の滝》を怪物へと変貌させるエースクリーチャーである。このカードとのシナジーを意識してか、メインボードから《白蘭の騎士》も採用されている。


白蘭の騎士反射魔道士跳ねる混成体


 《反射魔道士》《跳ねる混成体》で道をこじあけ、とにかく対戦相手に攻撃を通し続ける。「4Cラリー」のような必殺技こそ持たないが、安定した挙動と隙の少ない構成で今後の活躍に最も注目を集めるデッキの一つである。

 『ゲートウォッチの誓い』リリース以降、「アブザンアグロ」や「緑単エルドラージ」といったデッキでも採用され、地道に評価を集めてきた《森の代言者》。まだ持っていないという方は、ぜひこの機に4枚揃えてみてはいかがだろうか?



2. 《層雲の踊り手》

 環境トップメタデッキである「4Cラリー」に対抗する手段として、FFFREAKことBrad Nelsonは上述の「バントカンパニー」に少し変わったアレンジを加えていた。


層雲の踊り手


 そこに採用されていたクリーチャーが《層雲の踊り手》だ。



FFFREAK「Bant Company」
STANDARD MOCS #9370561 ON 02/13/2016(6位)

3 《平地》
2 《森》
1 《島》
2 《梢の眺望》
2 《大草原の川》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《吹きさらしの荒野》
1 《樹木茂る山麓》
4 《伐採地の滝》
2 《ヤヴィマヤの沿岸》

-土地(25)-

4 《森の代言者》
3 《棲み家の防御者》
3 《ヴリンの神童、ジェイス》
2 《層雲の踊り手》
4 《死霧の猛禽》
4 《空中生成エルドラージ》
4 《反射魔道士》
2 《跳ねる混成体》
2 《風番いのロック》

-クリーチャー(28)-
3 《ドロモカの命令》
4 《集合した中隊》

-呪文(7)-
3 《払拭》
3 《軽蔑的な一撃》
2 《アラシンの僧侶》
2 《勇敢な姿勢》
1 《潮流の先駆け》
1 《隠れたる龍殺し》
1 《層雲の踊り手》
1 《正義のうねり》
1 《絹包み》

-サイドボード(15)-
hareruya



 「4Cラリー」必殺の《先祖の結集》《集合した中隊》を打ち消しつつ、飛行クリーチャーとしてクロックを刻むことができる《層雲の踊り手》の採用はまさに目から鱗である。


空中生成エルドラージ風番いのロック


 デッキリスト全体を通してメインボードに8枚もの飛行クリーチャーが採用されており、「4Cラリー」とミラーマッチを強く意識しているようだ。

 また、地味に『イニストラードを覆う影』リリース後も《集合した中隊》《ヴリンの神童、ジェイス》《死霧の猛禽》といったキーカードは残るため、あまりローテーションの影響を受けない。今、一番お得なデッキはもしかすると「バントカンパニー」なのかもしれない。



3. 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

 【MOCS】で9位に入賞していた「アタルカレッド」にもまた、『ゲートウォッチの誓い』の新カードが採用されていた。


ゼンディカーの代弁者、ニッサ


 サイドボードに見られる4枚の《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》。どのようなデッキリストなのか、実際にご覧いただくとしよう。



WRAPTER「Atarka Red」
STANDARD MOCS #9370561 ON 02/13/2016(9位)

11 《山》
1 《森》
2 《燃えがらの林間地》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《樹木茂る山麓》
1 《吹きさらしの荒野》

-土地(23)-

4 《僧院の速槍》
3 《鐘突きのズルゴ》
4 《ケラル砦の修道院長》
4 《無謀な奇襲隊》
3 《ピア・ナラーとキラン・ナラー》

-クリーチャー(18)-
4 《焦熱の衝動》
3 《多勢》
4 《アタルカの命令》
4 《ドラゴンの餌》
4 《軍族童の突発》

-呪文(19)-
4 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》
3 《吹きさらしの荒野》
3 《棲み家の防御者》
2 《龍爪のヤソヴァ》
2 《弧状の稲妻》
1 《燃えがらの林間地》

-サイドボード(15)-
hareruya



 このデッキリストでは《強大化》《ティムールの激闘》のようなコンボ要素は一切排されており、代わりにトークン戦略をとっているようだ。

 《ドラゴンの餌》《軍族童の突発》といったトークン生成呪文はもちろんのこと、《ピア・ナラーとキラン・ナラー》《多勢》といったカードまでもが採用されているのが特徴的だ。


ドラゴンの餌軍族童の突発ピア・ナラーとキラン・ナラー多勢


 トークンを並べて《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》で一気に強化するということだろう。中盤以降の息切れも、そのトークン生成能力によって補われる。


 《アタルカの命令》はトークン戦略と非常に相性がよいことはもちろん、現環境では《ズーラポートの殺し屋》《ゲトの裏切り者、カリタス》といったライフ回復手段が多く見られるため、回復を封じるモードも有用そうだ。

 環境初期に開催された【SCGO Atlanta】以降はなかなか活躍が見られなかった「アタルカレッド」だったが、形を変えて再び環境最速のビートダウンとしてメタゲームに睨みを効かせる立ち位置へと返り咲く日がくるかもしれない。






 いかがだっただろうか?

 今週もまた多くのカードがプレイされ、注目され、議論を呼ぶのだろう。

 次回の記事も楽しみにしていただけたら幸いである。



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