はじめに
激動するスタンダード、楽しんでいますか?
5月18日には禁止制限告知がありましたが、スタンダードは変更なし!
ここ最近はメタゲームの変動で勝者が変わるという、様々なデッキにチャンスのある環境ですからね。5月30日に日本で開催される『マジック・スポットライト:シークレッツ』の参加者もホッとしたことでしょう。
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今週は日本の大型大会がないものの、アメリカのシンシナティとカナダのオタワでそれぞれ『地域チャンピオンシップ』が開催されました!
果たしてどのような結果が出たのでしょうか。今週もばっちり見ていきましょう!
先週時点のメタゲーム
まずはいつも通り、先週のおさらいです。
先週は、日本の『チャンピオンズカップファイナル』でコントロールが大勝利!
長らく意識され続けてきた「イゼット果敢」の苦手なデッキが増え、それらのデッキに強いコントロールが勝ち上がった大会でした。
- 2026/05/11
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- 晴れる屋メディアチーム
また、ロンドンでの『マジック・スポットライト:シークレッツ』では「アゾリウスモモ」「マルドゥディスカード」「ティムールコーナ」が勝ち上がっていて、スタンダードの多様性を感じさせる結果となっています。
メタゲームがまた回り続けるのならば、先週と違うデッキがまた勝ち上がるのでしょうか?
気になる今週の結果を見ていきましょう!!
『地域チャンピオンシップ シーズン4ラウンド3 – シンシナティ』
こちらの大会は参加者940名!え?本当に!?
なかなか見ることのない数字の超大型大会!一体どんな結果が出たのでしょうか。
『地域チャンピオンシップ シーズン4ラウンド3 – シンシナティ』
開催日:2026年5月16日-17日
優勝 4色コントロール
準優勝 イゼット果敢
3位 ティムールコーナ
4位 イゼットスペレメンタル
5位 イゼット果敢
6位 スゥルタイコントロール
7位 イゼット果敢
8位 4色コントロール
9位 イゼット講義
10位 イゼット果敢
11位 アゾリウスモモ
12位 4色コントロール
13位 4色コントロール
14位 4色コントロール
15位 イゼット果敢
16位 マルドゥディスカード
優勝は「4色コントロール」!
しかもトップ8に2人、トップ16まで含めると4色コントロールが5人と、先週のコントロールの大活躍は偶然ではないことを示す結果となりました!
また、ここ最近トップ16でくすぶっていた「イゼット果敢」が2位!
意識され続けてポジションが悪くなっていたはずですが、何があったのでしょう?
こちらも気になるところです。
気づけば、2週間前の勝ち組デッキであった「緑単上陸」や「セレズニア上陸」がトップ16から姿を消しています。2週間前にはベストデッキだったのに……!
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環境直後に予想した通り、『ストリクスヘイヴンの秘密』環境でも変動の激しいメタゲームが続いていますね。
それにしても、なぜこれほどメタゲームの変動が激しいのでしょうか。
今回は「イゼット果敢」「上陸系デッキ」「多色コントロール」の、3つのデッキの関係性を見ていきましょう。
「イゼット果敢」の先祖返りで環境が動く
今週の動きの中心は、「イゼット果敢」です。
このデッキはまたしても環境に適用すべく形を変えています。2位のリストを見てみましょう。
《神出鬼没のカワウソ》が帰ってきました!
勝ち上がっている「イゼット果敢」のリストのほとんどがアグロ型に回帰しており、ミラー戦ではなく周囲に意識を戻したのです。
7位の「イゼット果敢」のリストは、もっと極端です。
こちらのリストは「Izzet Fling」とも呼ばれる、いわゆる《投げ飛ばし》(英名Fling)タイプ。
このリストはとにかく速いのが特徴です。
“速い”。そうです。「イゼット果敢」は速いデッキなのです。
ミラー戦では《渦泥の蟹》《彩嵐の雄馬》といった中~重量のクリーチャーやリソースカードが有効でしたが、随分と減りました。
こうして速さを取り戻した「イゼット果敢」は、「上陸系デッキ」との相性を戻すことに成功したのです。
その「上陸系デッキ」がミラー対策をしていることも原因の1つでしょう。
「緑単上陸」に強い上陸デッキとして「セレズニア上陸」が登場しましたが、ミラー対策をすると速度が落ちるのはどのデッキも同じです。
「セレズニア上陸」になったことで「イゼット果敢」への優位性が落ちた上に、減速したことが致命的な相手はほかにもいます。
それが最近のトレンドである「ジェスカイコントロール」や「4色コントロール」。
単色の速度ならライフを0にできるだけの速度がありましたが、ミラー用のカードが効かないためコントロール側が間に合ってしまうのです。
面白いことに、速度を取り戻した「イゼット果敢」ならば、これらコントロールに間に合います。
「イゼット果敢」包囲網によって勢力を減らしていましたが、その包囲網を狙ったコントロールが現れたことで再び「イゼット果敢」が活躍する土壌がそろいつつあります。
アグロ、ミッドレンジ、コントロールがきれいな三角形を描き、スタンダードのメタゲームは混迷の極み!!
どのデッキにも獲物と天敵が存在し、そしてデッキパワーにそれほどの開きがないのです。
ここ2週間は「4色コントロール」が勝っていますが、来週は「イゼット果敢」の週かもしれませんし、進みすぎて「アゾリウスモモ」だったり「セレズニアウロボロイド」「エレメンタル」まで行くのかも……?
これほど変動の激しいスタンダード環境はめったにありません!この混沌っぷりを楽しんでいきましょう!!
『地域チャンピオンシップ ラウンド12 – オタワ』
その同日、カナダのオタワでも『地域チャンピオンシップ ラウンド12』が開催されていました。
ここ最近は大型大会が目白押しですね!こちらも見ていきましょう!
『地域チャンピオンシップ ラウンド12 – オタワ』
開催日:2026年5月16日-17日
優勝 マルドゥディスカード
準優勝 アゾリウスモモ
3位 イゼット果敢
4位 多色コントロール
5位 イゼット果敢
6位 アゾリウスモモ
7位 イゼット果敢
8位 マルドゥディスカード
9位 イゼット講義
10位 多色コントロール
11位 イゼット果敢
12位 アゾリウスフラッシュ
13位 エレメンタル
14位 イゼットスペレメンタル
15位 セレズニアミッドレンジ
16位 イゼットスペレメンタル
1位「マルドゥディスカード」に、2位が「アゾリウスモモ」、3位「イゼット果敢」!
先週の『マジック・スポットライト:シークレッツ – ロンドン』の結果に近く、メタゲームの変化を実感する大会となりました。
今週は、前回くわしく見れなかった「マルドゥディスカード」を見ていきましょう!
注目デッキ 「マルドゥディスカード」
《華麗だが無礼者》の登場直後は黒と赤のデッキでしたが、『ストリクスヘイヴンの秘密』によって白が加わり、マルドゥカラーになりました。
白を加える理由は《頑なな学徒》と《練習を積んだ攻撃》の2枚。
《頑なな学徒》は飛行速攻という攻撃性能に加えて、マナを必要としないディスカード能力がデッキにマッチしています。
さらに《練習を積んだ攻撃》によって爆発力も向上しました。普通に唱えて「フラッシュバック」で連続プレイするだけでなく、捨てて「フラッシュバック」の軽い部分だけを使うことも可能です。
《恐血鬼》を捨てて絆魂を得つつ、「上陸」で《恐血鬼》を墓地から戦場に戻すことによって《頑なな学徒》の能力を誘発させる動きは、マナを必要としないにもかかわらず強力です。
デッキ相性はアグロデッキらしく、コントロール系や「イゼット果敢」に強いのが特徴です。
「イゼット果敢」は攻撃力こそ高いものの身を守る力はあまりないので、絆魂による攻防一体の動きがよく刺さります。
コントロールに対しては二段攻撃で打点にすることができ、《練習を積んだ攻撃》は相手を選びません。
この「マルドゥディスカード」が登場して活躍しだしたのは、ここ最近のことです。
やはり、コントロールが登場してミッドレンジが減少し始めていることが活躍の理由でしょう。
環境にまた新デッキが登場し、メタゲームの分布図はさらに複雑になってきそうです。
おわりに
以上、スタンダードの環境分析と新デッキの紹介をしてきました。
今やどのデッキも対等にメタりメタられる非常に混沌とした環境になっています。
ここ最近の傾向だと、3週連続で同じデッキが勝つことはまれです。つまり、来週には……!?
来週のJust Nowスタンダードも、どうぞお楽しみに!
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