マーベルヒーローがマジックに集結!
新セット『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の予約発売が始まり、今週末にはプレリリース!
ついにヒーローたちがやってくる日も間近となりましたが、まだ使ったこともない状態では、どんなカードに注目したらよいか分かりませんよね?
そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』で注目するカードトップ3を聞いてみました!
■「神」とは?
晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・コマンダー・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。
詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ
各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、注目カードを3枚選んでいただきました。「神」の目にはなにが映り、なにを考えたのでしょうか。
前半である今回は、スタンダードセットの影響が大きい4フォーマットの神の注目カードから見ていきましょう!
◆第34期スタンダード神:平山 怜
カードセット全体の印象
今年2度目の「ユニバースビヨンド」セットですね。
セットとしては英雄や悪人など、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』と共通したコンセプトが多く採用されています。
英雄や悪人を参照にするカードも多く含まれており、『スパイダーマン』や『FINAL FANTASY』のカードとあわせてデッキが新しく作れるかもしれません。
スタンダードにとって大事な要素である2色土地は、新たに友好色で《まばゆき根城》などのサイクルが新登場します。
有効色はスロウランドやファストランドがある対抗色に比べ多色土地の選択肢が少なく、待ち望んだ強化です。
とはいえ土地のスペックとしては少し使いづらさは目立ちそうで、しばらくは対抗色優遇の時代が続きそうです。
スタンダード注目カードトップ3!
3位:《ドクター・ドゥーム》
実質的に6マナ9/9の《ファイレクシアの闘技場》です。
戦場に出たときにでるトークンがアーティファクトなので、本体は実質破壊不能といってもよいでしょう。
カードのスペックは間違いなく高いと思います。
手札からも現実的に唱えられるコストの、《スーペリア・スパイダーマン》や《ゾンビ化》の対象として注目の1枚になりそうです。2位:《マイティ・ソー、ジェーン・フォスター》
スタンダード版《溌剌の牧羊犬、フィリア》といったところでしょうか?
青い呪文には《量子の謎かけ屋》《氷魔法の秘宝》のようなブリンクしたいパーマネントが多く存在し、殴るたびに多くのアドバンテージを獲得できそうです。
《溌剌の牧羊犬、フィリア》と違い飛行を持っているためブロックで倒されづらいことも大きな利点です。《溌剌の牧羊犬、フィリア》はよく《量子の謎かけ屋》を定着させるために死地に赴いていますからね。
2個目のドロー能力との組み合わせだと、色は増えてしまいますが《チェーンソー》や新セットの《ソーのハンマー、ムジョルニア》あたりと組み合わせるのがよいでしょうか。
近年のスタンダードでは、出たときに何もしない3マナ域は少し重く使いづらさが目立つので、うまく工夫して使っていきたいです。
1位:《ヴィジョン》
現在のスタンダードには《選択》《手練》のような優秀な1マナ呪文が多く存在するため、能力の誘発は非常に簡単です。
《選択》を構えて相手の除去にあわせて破壊不能を付与できるようにしつつ、ほかの呪文を唱えたときに追加でアドバンテージ獲得を狙うことになりそうでしょうか?
やはり、軽い呪文の多いイゼット系のデッキに採用することが一番ポテンシャルを発揮できそうで、「イゼットスペレメンタル」のサイドで試してみたい一枚です。
▲参考:第34期スタンダード神 デッキリスト
- 2026/05/18
- 「イゼットスペレメンタル」と掴む悲願のプロツアー権利!デッキガイド&大会レポート
- 平山 怜
◆第21期パイオニア神:原 康貴
カードセット全体の印象
どうも、原です。
私はマーベルをほどんど履修してこなかったのですが、それでも名前を聞いたことのあるキャラクターばかりで、コラボ規模の凄まじさを思い知らされます。
ロバート・ダウニー・Jr.がカッコよかったという記憶しか残っていませんが、唯一見たことのある『アイアンマン』(トニー・スターク)も当然カード化されていて興奮しました。
アイアンマンとクラウドとアンとレオナルドとスパイダーマンとジェイスが戦うカードゲーム、凄すぎますね。
セットはとにかく伝説のクリーチャーだらけで、《伝説の秘宝》が大好きな身としてはプレビュー期間中ワクワクが止まりませんでした。
パイオニアのメタを塗り替えるほどの影響はなさそうですが、少なくとも「レジェンズビートダウン」に与える影響は莫大です。
莫大過ぎて3枚では紹介しきれませんでした。(《ワンダラス・ワスプ》《音波の支配者、クロウ》《モードック》《ティ・チャラ王》)
「英雄」と「悪人」に関するシナジーが豊富なので、本セット内のみならず、「英雄」が数多く収録されているセット『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』との思いがけない組み合わせが発掘されるかもしれませんね。
パイオニア注目カードトップ3!
3位:《生ける伝説、キャプテン・アメリカ》
《伝説の秘宝》で出せるマナが今なら2倍!?!?!?!?!?
私が唯一語れるアーキタイプ「レジェンズビートダウン」で要注目のカードです。
▲参考:第21期パイオニア神決定戦 デッキリスト
「レジェンズビートダウン」は《伝説の秘宝》が場にある時点で大量のマナを使用できるため、この類の”揃って初めて有用”なカードはオーバーキルになりがちで不要かもしれない、と思っていました。
しかし、ここまで過剰にマナが出るとなると話は別です。
ルーティングはできないものの、マナの面で見れば《侵攻の伝令、ローナ》と互換の影響力を持ち、1ターンですべてのカードを吐き切ることは容易で、《ばあば》との相性の良さも目を見張るものがあります。
擬似的に警戒を付与する能力は、”コンボを揃えながらビートダウンもできる”このデッキの攻め方にも合致しており、システムクリーチャーにしては珍しくサイズ(3/4警戒)がとても優秀です。さすがは英雄。
特定のアーキタイプに関する話ばかりしてしまいましたが、マナクリーチャーのマナが突然2倍になるカードなので、実質《アナグマモグラの仔》でもあります。
マナクリーチャーを多用するデッキは緑信心と相場が決まっていますが、スタンダードの「バント律動」のような方向性で、新たな大量マナデッキへのアプローチとしていかがでしょうか…?
2位:《スーパースパイ、ブラック・ウィドウ》
パイオニアで《敏捷なこそ泥、ラガバン》を使っていいんですか!?
……は流石に盛ってますが、2マナのクリーチャーとしては十分な性能を持っていると思います。
この手の能力には珍しく、スカらないように「土地でないカード」をめくる仕様なうえに、めくったカードを使わない場合でも損しない(+1/+1カウンター)安心設計。
似たようなカード(2マナでアドバンテージをとる黒いクリーチャー)で《闇の腹心》は最近ほとんど採用実績がありませんが、不要なダメージを食らわないこのカードなら、黒系の真面目なMTGをするアグロ~ミッドレンジ(=コンボやシナジーデッキではないデッキ)全般で採用の可能性があるカードだと思います。
1位:《絡み合う絆、クロークとダガー》
《放逐する僧侶》と《脳蛆》の役割を兼ねるカード。おまけに接死と絆魂もついてきます。
いくらなんでも便利すぎてビックリしました。
手札と盤面すべてを勘案してベストなカードを奪い去れるわけですから、《放逐する僧侶》系カードと《脳蛆》系カードの歴史を覆す強さです。
伝説のクリーチャーというと大抵は尖った能力を持っているイメージですが、このカードは色さえ合えば適当に投入したくなる汎用性をしていますね。
◆第33期モダン神:細川 侑也
こんにちは、モダン神の細川 侑也です。
個人的にマーベル作品は結構好きなので、キャラ補正込みでカード評価していきたいところではあるのですが、ここは心を鬼にしてモダン視点でカードを評価していきたいと思います。
カードセット全体の印象
今回のメカニズムは「パワーアップ」「チームワーク」「プラン」。
パワーアップは「怪物化」の強化版のようなもの。
マナが追加でかかるのであまりモダン向きとは言いがたい能力です。モダンで求められるのはとにかく軽さです。
プランはエンチャントの新たなサブタイプ。何かをするたびにプランが溜まり、一定以上のプランが溜まると能力が誘発します。
そしてプランも溜まるまで時間がかかるため、やはりこちらもモダンで活躍するかと言われると、ちょっと難しいでしょう。
チームワークはクリーチャーのパワーを参照して呪文を強化。
このチームワークも、クリーチャーを出して生き残り、それをタップして初めて恩恵が得られるので、準備が必要な能力はモダンでは厳しめ。
今回のメカニズムはモダンではちょっと通用しないように見えました。前回の『ストリクスヘイヴンの秘密』でも同じようなことを言っていたと思いますが、まあそれも仕方ないことです。
今の超高速環境とも言うべきモダンに合ったメカニズムなんて、そうそうスタンダードで使えるようにはなりませんからね。
果敢のように呪文を唱えることで恩恵のある新メカニズムや、特定の条件でコストが軽くなるメカニズムなどであれば、モダンでチャンスのあるメカニズムといえるでしょう。
モダン注目カードトップ3!
3位:《テン・リングス》
手札の上限枚数が10枚になり、ターン終了時に手札が10枚になるようにドローできるアーティファクト。
《一つの指輪》が禁止になって以降、《大いなる創造者、カーン》はリソースを獲得する手段に乏しいカードになってしまいました。
《液鋼の塗膜》で土地をアーティファクトにしての土地攻めや墓地対策、除去など様々な役割を依然として持ってはいますが、リソースだけは取れずにいたのです。
そんな《大いなる創造者、カーン》のサーチ先として《テン・リングス》は非常に優秀だと思っています。トロンさえ揃えば8マナなんて一瞬で出ますし、出てターン終了したら手札が10枚になるので、だいたい勝ちます。
《テン・リングス》がサイドにあるだけで《大いなる創造者、カーン》のバリューは跳ね上がります。暇なときにとりあえずサーチしておくカードとしては最上級なのではないでしょうか。
2位:《アイアンマン・アーマー》
こちらは「ハンマータイム」に入りそうな予感がしている装備品。
装備品は出して装備が必要なためマナがかかり、装備先としてクリーチャーが必要と、2つの弱点を抱えています。
あの《梅澤の十手》ですら解禁されたにも関わらず、見る影もないことからも、今のモダンで装備品が活躍するのは難しい。
《アイアンマン・アーマー》はそんな装備品の弱点をいくつかクリアしているカードです。
出した瞬間にクリーチャーに装備できるので、実質3マナでキャストから装備までできます。この点でまず強い。《影槍》と同じコストでキャストから装備までいけますからね。
そして自身がクリーチャーにもなれます。しかもそのサイズはアーティファクトの数なので、デッキによってはかなり巨大です。《ウルザの物語》のトークンのサイズを知らない人はいないでしょう。
そんな《アイアンマン・アーマー》が最も活躍しそうなデッキが、「ハンマータイム」なのです。
▲参考:Modern Challenge 32 – 2026/05/29 #2 7位
飛行を付与する能力も《巨像の鎚》がついたクリーチャーでトランプルいらずのワンパンが狙えます。《ウルザの物語》トークンに装備すれば、だいたい2ターンでゲームが終わるでしょう。
アーティファクトがたくさん入っているので、自身がクリーチャー化したときのサイズも馬鹿になりませんし、とにかく《アイアンマン・アーマー》はハンマータイムにピッタリに思えます。
1位:《サブマリナー、ネイモア》
今回の1位に選んだのはネイモア!
早くから公開されていて、「マーフォーク」に入るのでは?と期待されていますね。
▲参考:Modern Challenge 64 – 2026/05/28 7位
《海と空のシヴィエルン》はリソースを稼ぐマーフォークですが、《サブマリナー、ネイモア》はトークンを生成するので、非常に攻撃的なマーフォークです。
「マーフォーク」は全体強化を行うロードたちをを並べて殴るデッキなので、ただの1/1もすぐに3/3や4/4になって非常に相性が良いですね。
今までの「マーフォーク」にはなかった性能です。
トークンを出す条件は「クリーチャーでない青い呪文を唱えるたび」です。そのシンボルに応じてトークンが出るので、《定業》なら1体、《否定の力》なら2体生成されます。
特に《否定の力》《拒絶の閃光》はピッチ呪文で2体も生成できるので、コスパ抜群です。一度ピッチスペルを撃てばトークンが2体出て本体は最低でも3/4、ロードが1体でもいれば本体はパワー5、お供のトークンも2/2なのであっという間に9点クロックです。
《朦朧への没入》も
なのでこちらもトークンを2体生成できますね。
「マーフォーク」はクリーチャーが多めなので、《サブマリナー、ネイモア》が誘発する機会はそう多くはありませんが、それでも少し寄せたいぐらい強いカードだと思います。
《否定の力》《拒絶の閃光》のピッチ8枚体制に《サブマリナー、ネイモア》を入れた「マーフォーク」、試してみたいですね。
ちなみに僕はヴィランの中でもネイモアがかなり好きなので、活躍してくれると嬉しいです。
◆第27期リミテッド神:山本 康平
カードセット全体の印象
みなさん、こんにちは。リミテッド神の山本です。
新セットをリミテッド視点で見た印象としては、直近の『ローウィンの昏明』〜『ストリクスヘイヴンの秘密』がすべて5種のアーキタイプに対して10種存在し、2色土地、基本土地サイクリングとマナ基盤も強く、3色以上のデッキが組みやすい反面、2色のまとまったデッキは少し組みづらいのかなと感じました。
新メカニズムの「パワーアップ」は「キッカー」と「怪物化」を織り交ぜたようなデザインとなっていますが、全体的にコストが重めなので環境スピードは遅めとなりそうな分、2色のビートダウンデッキが組めた場合はかなり強力になりそうです。
今回もリミテッド視点で個人的に活躍しそうなカードを挙げてみました。
リミテッド注目カードトップ3!
3位:《H.E.R.B.I.E.偵察ユニット》
可愛らしいイラストとは裏腹に能力はかなり優秀なものとなっています。
4マナ2/1飛行とサイズ自体はひかえめですがキャントリップ+追加土地セットが強力です。
2ターン目《潜伏スクラル》→3ターン目《H.E.R.B.I.E.偵察ユニット》→4ターン目《サヴェッジ・ランドの恐竜》とコモンのみでもハイテンポな動きができます。
無色で全員が使用できるので、ドラフトでは早めに確保したいところですね。
2位:《マシンマスター、アイアンマン》
アンコモンには各組み合わせ1枚ずつのマルチカードが存在しますが、このカードが一番シンプルに強くて好みです。
もちろんアーティファクトがデッキに一定数必要ですが、毎ターン追加ドロー+クロック強化と対戦相手へのプレッシャーは相当なものだと思います。
《スターク・インダストリーズの重役》と組み合わせると容易にアーティファクトが確保できて安心です。
また警戒持ちなのでチームワークとも相性◎
1位:《ドクター・ドゥーム》
6マナで3/3が3体、本体は破壊不能、毎ターン追加ドローと、さすが神話レアといった感じのぶっ壊れ性能です。
一応《スーパーヴィランの拘束》などのリング系スペルで対処可能ですが、取り巻きのトークンは残りますし、エンチャントを破壊されたりでもしたら……
シールドでパックから出たらとりあえず小躍りしましょう。
新環境を楽しもう!
以上、「神」ならではの視点と知識から、各フォーマットの『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の注目カードをレビューしてもらいました!
今回は「神が選ぶ」の前編です。来週の後編では統率者セットを含む下環境の神によるレビューをお届けする予定です!そちらもお楽しみに!
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