MTG Just Now! vol.44 -大オーロラ etc.-

晴れる屋メディアチーム

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 情報を制す者はマジックを制す。

 特にSNSによる情報交換が盛んな現代、口コミがその後のメタゲームに与える影響は計り知れない。

 すなわち、バズってる(話題になっている)カードを知ることは、メタゲームの把握と予測の大いなる助けとなることだろう。

 当企画では、そんな「今、バズってるカード」を週刊で追っていきたいと思う。


 カードの紹介に入る前に、先週行われたイベントやマジック関連の主な出来事を簡単におさらいしよう。



【グランプリ・東京2016が開催される】

 先週末の5月6日(金)~8日(日)にかけて、東京ビッグサイトにて【グランプリ・東京2016】が開催された。本イベントはゴールデンウィーク中に開催されたこともあって、最大規模のグランプリとなったようだ。

 参加者3,335名を記録したこの超大型グランプリを見事に制したのは、Magic Onlineで腕を磨く強豪プレイヤー・熊谷 陸(宮城)!


※画像は【マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト】より引用させていただきました。


 デッキビルダーとしても知られる熊谷はこれまでにもモダンで「青赤《吹き荒れる潜在能力》」などのデッキを世に送り出してきた実績を持つ。今回もオリジナルの「ナヤ・コントロール」を持ち込み、並み居る強豪たちを打倒した。

 本戦の大熱戦の他にサイドイベントも非常に充実しており、晴れる屋メディアでも【カバレージ】を制作している。こちらもぜひご覧いただきたい。



 主要な出来事はこのくらいだろうか。

 さて、それでは今大きな話題を呼んでいるカードたちを紹介しよう。



1. 《大オーロラ》

 グランプリ・東京2016と同日、海の向こうのアメリカで開催された【グランプリ・ニューヨーク2016】ではサム・ブラックがかなり独創的なデッキを使用し、15位に入賞していた。


大オーロラ


 《大オーロラ》コントロールだ。



Sam Black「BG Aurora Contorol」
グランプリ・ニューヨーク2016(15位)

8 《森》
5 《沼》
4 《進化する未開地》
4 《風切る泥沼》
4 《ラノワールの荒原》
1 《鏡の池》

-土地 (26)-

4 《森の代言者》
1 《棲み家の防御者》
4 《不屈の追跡者》
1 《巨森の予見者、ニッサ》
1 《ゲトの裏切り者、カリタス》
1 《ウルヴェンワルドのハイドラ》
1 《世界を壊すもの》
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》

-クリーチャー (14)-
1 《強迫》
1 《闇の掌握》
1 《ムラーサの胎動》
1 《精神背信》
1 《究極の価格》
3 《ニッサの巡礼》
1 《破滅の道》
3 《爆発的植生》
1 《衰滅》
3 《闇の誓願》
1 《ニッサの復興》
1 《過ぎ去った季節》
1 《大オーロラ》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-呪文 (20)-
3 《衰滅》
2 《無限の抹消》
2 《死の重み》
1 《強迫》
1 《翼切り》
1 《闇の掌握》
1 《精神背信》
1 《知恵の拝借》
1 《餌食》
1 《過ぎ去った季節》
1 《悪性の疫病》

-サイドボード (15)-
hareruya




 ベースはプロツアー『イニストラードを覆う影』でJon Finkelが使用していた「緑黒《過ぎ去った季節》」だが、このデッキではよりマナランプ要素に力が入っており、フィニッシュ手段として《大オーロラ》が採用されている。

 《不屈の追跡者》は序盤の攻防を担いつつ、《ニッサの復興》などによって一気に「調査」し手掛かりトークンを量産する。これによってパーマネントの数が水増しされ、《大オーロラ》の破壊力が増大されるというわけである。


不屈の追跡者ニッサの復興


 詳しくは【デッキテク】(※リンク先は英語)で詳細にコメントされている。

 全国10万人(?)の《大オーロラ》ファンは、ぜひともこのデッキを試してみてはいかがだろうか?



2. 《先駆ける者、ナヒリ》

 グランプリ・東京2016の覇者・熊谷のナヤ・コントロールを象徴するカード。


先駆ける者、ナヒリ


 やはりメインに3枚搭載された《先駆ける者、ナヒリ》だろう。



熊谷 陸「ナヤ・コントロール」
グランプリ・東京2016(優勝)

5 《森》
5 《平地》
1 《山》
4 《梢の眺望》
3 《燃えがらの林間地》
4 《進化する未開地》
2 《鋭い突端》
1 《要塞化した村》
1 《戦場の鍛冶場》

-土地 (26)-

4 《森の代言者》
1 《エルフの幻想家》
4 《不屈の追跡者》
3 《巨森の予見者、ニッサ》
4 《大天使アヴァシン》
1 《保護者、リンヴァーラ》
2 《龍王アタルカ》

-クリーチャー (19)-
1 《光輝の炎》
4 《ニッサの誓い》
2 《絹包み》
4 《停滞の罠》
3 《先駆ける者、ナヒリ》
1 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文 (15)-
3 《光輝の炎》
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《死天狗茸の栽培者》
2 《悲劇的な傲慢》
1 《山》
1 《ラムホルトの平和主義者》
1 《翼切り》
1 《邪悪な囁き》
1 《絹包み》

-サイドボード (15)-
hareruya



 これまでにも少数ながら赤白を含む中速以降のデッキで使用されてきたプレインズウォーカーではあったが、この独創的なナヤ・コントロールでは《先駆ける者、ナヒリ》がデッキの安定化・除去・フィニッシャーを一手に担っている。

 【プロツアー『イニストラードを覆う影』】【グランプリ・トロント2016】を経て、なおも混迷を極めるスタンダード環境。”トップメタが定まっていない”というのは、モダン環境を彷彿とさせる。

 ぜひみなさんも、この環境を存分に堪能していただきたい。



3. 《秘蔵の縫合体》

 グランプリの華といえば本戦だが、実際にはサイドイベントも非常に充実している。グランプリ・東京2016のサイドイベント、『BIGMAGIC協賛「Adam Paquette直筆プレイマット争奪モダン」』では、非常に印象的なデッキが3位に入賞していた。


秘蔵の縫合体


 《秘蔵の縫合体》《縫い翼のスカーブ》《傲慢な新生子》といった『イニストラードを覆う影』のクリーチャーが採用された「ドレッジ」だ。【デッキテク】もあるので、ぜひそちらを先に読んでから本項を読み進めていただければ幸いだ。


復讐蔦


 これまでモダンのドレッジといえば「ドレッジ・ヴァイン」と呼ばれる《復讐蔦》採用型のレシピが主流だったが、このデッキでは《縫い翼のスカーブ》《秘蔵の縫合体》がメインアタッカーに据えられている。



ムラタ アツシ「Dredge」
『BIGMAGIC協賛「Adam Paquette直筆プレイマット争奪モダン」』(3位)

4 《蒸気孔》
1 《血の墓所》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《宝石鉱山》
2 《真鍮の都》
2 《マナの合流点》
1 《ダクムーアの回収場》

-土地(18)-

4 《傲慢な新生子》
2 《臓物の予見者》
4 《恐血鬼》
4 《臭い草のインプ》
4 《秘蔵の縫合体》
4 《縫い翼のスカーブ》
4 《ゴルガリの墓トロール》
4 《大いなるガルガドン》

-クリーチャー(30)-
4 《思考掃き》
4 《信仰無き物あさり》
4 《黄泉からの橋》

-呪文(12)-
4 《呪文貫き》
4 《真髄の針》
3 《古えの遺恨》
2 《宝石の洞窟》
2 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya



 《縫い翼のスカーブ》の起動型能力のコストである「手札を2枚捨てる」などはこのデッキにおいてはむしろメリットである。また、サクり台として《大いなるガルガドン》を採用している点もおもしろい。置物ではないので除去される心配もなく、隙を見て一気にパーマネントを生け贄に捧げることで9/7速攻による奇襲も可能だ。


縫い翼のスカーブ大いなるガルガドン


 モダンでは最近《弱者の剣》《祖先の幻視》が解禁されたことが大きな話題を呼んだが、その裏では『イニストラードを覆う影』のカードがこれだけの活躍を見せている。改めてモダン環境の奥深さが感じられるトピックだ。






 いかがだっただろうか?

 今週もまた多くのカードがプレイされ、注目され、議論を呼ぶのだろう。

 次回の記事も楽しみにしていただけたら幸いである。



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