コマンダー塚本の統率者最前線! vol.28 -おぬし相手に無限マナなど使う必要もないわ!-

塚本 樹詩

 新たなデッキを作る際にはそれなりの動機があるはずです。気になる統率者がいたり、実行してみたいコンボがあったりとその動機は人それぞれでしょう。たくさんデッキを作れば作るほど、その動機は複雑多岐なものへ変わっていくものです。

 まだ体験したことがないことは何だろうか?と考え辿り着いた今回のデッキのテーマはこれです!

 無限マナを使わずX火力で勝利!

 今回は無限コンボに頼らず大量の有限マナを生みX火力で勝つ話です。

■キーカードで勝つためには

火の玉

 無限マナを使わずに《火の玉》で勝つにはどれだけマナが必要なのか?対戦相手が3人いると仮定したのならばまずは(2)(赤)からスタート。

 そしてそれぞれに40点を与えるためにはXに120マナを費やさないといけません。合計で122(赤)という途方もないマナを用意する必要が出てきました。こんなことに労力を費やするくらいなら《彗星の嵐》を使った方が良いのではないでしょうか?

彗星の嵐とどろく雷鳴

 否!!目標は難しいほど燃えるのです!そう考えると《とどろく雷鳴》もまた全員に勝つには途方もないマナが必要なX火力ですね。

 次は具体的に100以上のマナを一気にどうやって捻出するか?となりますが、せっかく《火の玉》を使うのであれば相方にはこのカードを使いたいと思いました。

チャネル

 そう伝統のコンボ《チャネル》《火の玉》《チャネル》である。しかし!《チャネル》は統率者戦では禁止カードに設定されているので《チャネル》の能力を内蔵したクリーチャーを代わりに使うことにします。

背信のオーガ

 それは《背信のオーガ》!!むむ!《チャネル》の1/3の強さ!しかし統率者戦の初期ライフは40点あるので、1枚のカードで生み出せるマナは何と13マナ!!ただこれだけでは到底122(赤)マナには到達できないので、マナの供給源であるライフを増やしていきましょう。

コーリスの子永遠の器

 まずは《コーリスの子》《背信のオーガ》の能力の起動コストがライフの支払いなので今まで支払ったライフを取り戻してくれます。

 つまりはたった1マナ追加して《コーリスの子》を召喚するだけで《背信のオーガ》から再びマナが生まれる!《永遠の器》はマナが重いものの、《背信のオーガ》のペイライフ分を上陸能力だけで取り戻してくれるので、フェッチランドと組み合わせて大量にペイライフしてきたいところですね。

倍化の立方体Fork

 そして、ペイライフにも限界があるので、ある程度増やしたマナを倍にさせる《倍化の立方体》や、そもそものマナコストを実質半分で済ませてくれる《Fork》なども使っていきましょう。コピー系の呪文を2枚引けば《火の玉》必要コストもどんどん軽くなっていくのでなるべくなら入れるだけ入れたいですね。

双子神の指図通電式キー前兆の時計

 倍にするという点では《双子神の指図》も準備できるカードとしては面白い1枚ですね。《倍化の立方体》も1回の起動では雀の涙なので《通電式キー》《前兆の時計》《パラドックス装置》といったアンタップ手段を使ってとにかく何回も起動できるようにしましょう!!

■デッキリストと統率者はこれだー!

 こうして《チャネル》もどき《火の玉》の基盤?はできたので、後は統率者を決めてデッキを肉付けするだけ!こうして組んだデッキはこうなりました!


《綱投げ、アキリ》《粗野な牧人、ブルース・タール》

《綱投げ、アキリ》
《粗野な牧人、ブルース・タール》

-統率者 (2)-

3《平地》
3《冠雪の平地》
3《山》
3《冠雪の山》
《乾燥台地》
《血染めのぬかるみ》
《溢れかえる岸辺》
《湿地の干潟》
《沸騰する小湖》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
《Plateau》
《聖なる鋳造所》
《統率の塔》
《感動的な眺望所》
《ボロスの駐屯地》
《断崖の避難所》
《戦場の鍛冶場》
《岩だらけの大草原》
《霧覆いの平地》
《ギトゥの宿営地》
《ドワーフの砦》
《コーの安息所》
《魔道士輪の魔力網》
《露天鉱床》
《すべてを護るもの、母聖樹》
《嘆きの井戸、未練》

-土地 (35)-

《セラの高位僧》
《ゴブリンの溶接工》
《雨ざらしの旅人》
《コーリスの子》
《炎歩スリス》
《果敢な勇士リン・シヴィー》
《第三の道のフェルドン》
《二重詠唱の魔道士》
《エイヴンの裂け目追い》
《ボロスの反攻者》
《背信のオーガ》
《敬虔な戦士》

-クリーチャー (12)-
《摩耗+損耗》
《ギャンブル》
《剣を鍬に》
《悟りの教示者》
《荒野の確保》
《信仰無き物あさり》
《火の玉》
《火猫の襲撃》
《安堵の再会》
《とどろく雷鳴》
《彗星の嵐》
《溶岩との融和》
《Fork》
《余韻》
《高まる復讐心》
《軍族の雄叫び》
《致命的な激情》
《煮えたぎる歌》
《白の太陽の頂点》
《Wheel of Fortune》
《オアリムのいかづち》
《議会の採決》
《原野の脈動》
《溶鉱炉の脈動》
《魂の再鍛》
《師範の占い独楽》
《探検の地図》
《Jeweled Amulet》
《魔力の墓所》
《通電式キー》
《魔力の櫃》
《ボロスの印鑑》
《厳かなモノリス》
《血と鉄の酒》
《倍化の立方体》
《前兆の時計》
《ミラーリ》
《金粉の水蓮》
《マイコシンスの格子》
《パラドックス装置》
《永遠の器》
《土地税》
《炎の編み込み》
《隔離の場》
《静寂の捕縛》
《命運の掌握》
《締め付け》
《双子神の指図》
《炬火のチャンドラ》
《屑鉄の学者、ダレッティ》
《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文 (51)-
hareruya

綱投げ、アキリ粗野な牧人、ブルース・タール

 今回の統率者は《綱投げ、アキリ》《粗野な牧人、ブルース・タール》のコンビ!!

 どちらもマナコストが軽いので序盤の動きとしては申し分なく、《綱投げ、アキリ》の打点を《粗野な牧人、ブルース・タール》の二段攻撃付与が手助けしてくれるだけでなく、絆魂まで付与してくれるので《背信のオーガ》ペイライフコストも手助けしてくれているのです!

 そしてデッキを組んでいるうちに気が付いたのですが、相手にダメージを与えていけば後の《火の玉》のXがそれだけ軽くなるのです!!

セラの高位僧炎歩スリス

 ですので序盤の賑やかし役として《セラの高位僧》《炎歩スリス》をデッキに入れました。特に《炎歩スリス》はただ昔好きだったから入れただけなのでこの枠に皆さんの思い思いの軽量級クリーチャーを入れて序盤を賑やかしましょう!

 少しでも相手のライフが削れれば、後の《火の玉》のXがどんどん軽くなります!!こうして序盤から攻める戦略を楽しむために《Fork》の呪文でコピーして楽しい《致命的な激情》も採用しました!X火力で相手を焼き払うのも良いですが、クリーチャー単体のパワーをどれだけ上げられるか試してみるのも楽しいので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください!!

荒野の確保火猫の襲撃

 中盤以降もマナがたまったなら、トークンをばら撒くX呪文を使って相手のライフを積極的に削りに行きましょう。終盤もX火力の代わりのフィニッシュ手段になるので、《火の玉》よろしくXに120くらいつぎ込んで大量のトークンで盤面を埋め尽くしてそのまま対戦相手を圧殺!!なんていうのも気持ちよさそうですね!!

 さて、今回はここまでですが『アモンケット』の公式プレビューも始まって様々なカードが公開されています。

 クリーチャータイプにを持つレジェンド・クリーチャー始め、今回もたくさんの統率者候補が登場しそうですね。統率者戦の視点で見ても収穫の多そうなエキスパンションで、発売が待ち遠しいところです!!アモンケットにレガシー神であるShiro Kawakitaや、今私生活が最も熱いスタンダード神Hiroya Wadaが収録されることを祈っています!!

川北 史朗

Shiro Kawakita

和田 寛也

Hiroya Wada

 そんな神決定戦の対局も4/15(土)と間近に迫っていますので、仲間と統率者戦をワイワイやりながら行く末を眺めたいと思います。それではまた!!

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