コマンダー塚本の統率者最前線! vol.31 -他のカカシ、他の-

塚本 樹詩

 皆さん、こんばんは塚本です。

 前回の勘違いにより《刈り取りの王》は単体ではバニラ同然のクリーチャーだったので、戒めのために今回はカカシをメインとしたデッキを組みます。

 前回の統率者は断然《アラーラの子》の方が良かったですね。日々学びとして今回はカカシについて真剣にデッキを考えます。

■カカシのエースとスタメンを探そう!!

ピリ=パラ婆カカシ

 他のフォーマットでの活躍を含め一番有名なカカシは《絵描きの召使い》だと思いますが、統率者戦では残念ながら禁止です。その次に有名なのは、おそらく《ピリ=パラ》ではないでしょうか?

 《大建築家》とのコンボで無限マナとなるので《刈り取りの王》と他のカカシをリソースの許す限り出すことができますね。

 そして、カカシ界で《ピリ=パラ》と同じくらい有名そうな《婆カカシ》を使えば無限マナの相方として無限ドローを実現してくれそうなので即採用!!

パラドックス装置侵入警報

無限マナが決まってしまえば《婆カカシ》《刈り取りの王》でまず無限ドローになり、そこに《パラドックス装置》《侵入警報》が組み合わさると《婆カカシ》の2つの能力が交互に使えるようになるので無限リアニメイトや無限《名誉回復》に繋がります。

 カカシの無限大の可能性を探るためには《パラドックス装置》を使うのも致し方なし!!

屑山の人形顎骨のスカルキン

 《婆カカシ》用の生け贄要員として1マナのカカシ2種類《屑山の人形》《顎骨のスカルキン》を用意!

 マナコストが軽ければ軽いほど無限マナが出なくとも《刈り取りの王》他のカカシが出た時の能力を誘発しやすくなるので採用しない訳にはいきませんね!

 どちらの能力もたまに活躍しそうなのがそそりますね。特に《顎骨のスカルキン》《婆カカシ》に速攻を付けられたら非常に強いので、クリーチャーの色を変えられる《小走り犬》もセットで加入させます。

小走り犬

 もちろんこの犬もカカシ!!

枝角のスカルキン甲羅のスカルキン

 アーティファクト破壊からコンボパーツを守るために《枝角のスカルキン》も役に立つのではないでしょうか?《小走り犬》で色を変えて「頑強」を持たせれば1回は破壊に耐えられます。

 《ピリ=パラ》《屑山の人形》《顎骨のスカルキン》はタフネスが1なので「頑強」できないと思いきや……《刈り取りの王》がいればあなたのコントールしている他のカカシが+1/+1の修正を受けているので大丈夫!!

 破壊以外にも対応できる《甲羅のスカルキン》というカカシもいるので、あわせて使っていきましょう!!

 こちらは《大建築家》の能力を使えばアーティファクト・クリーチャーを青くすることができるので《小走り犬》がいなくともカカシを守れる小テクとして覚えておきましょう!!

蹄のスカルキン

 そして無限マナ無限ドローの末に《蹄のスカルキン》にたどり着いたのなら無限パンプとなるので、無限ダメージを対戦相手に浴びせてあげましょう!!

壊死のウーズ屑鉄カゴ

 とここまで色々なカカシを紹介してきましたがコンボ成立後にカカシに特定の色を付けられると非常に捗りそうですね。

 なのでこれらの役割を持つクリーチャーを《婆カカシ》の能力で次々と墓地に送り、最強のカカシこと《壊死のウーズ》を作り出しましょう。

 その際に《屑鉄カゴ》が墓地にいれば一気にすべての色を得ることができるので、カカシの能力の恩恵を多く受けることができますので活用してきましょう!!

 このように個性的ではありますが強そうなカカシがたくさんいるので《刈り取りの王》のポテンシャルは充分ある!!と言えますね!!

 《絵描きの召使い》が禁止なのでカカシにどうやって色を付ける問題が残っていますが《変容する大空》《ひずんだレンズ》《高潮の幻想家》を代用してがんばりましょう!

 後はこのポテンシャルを活かすために《パラドックス装置》の様なパワーカードと如何に組み合わせられるかがカギとなってきます。

■統率者御用達パワーカード

 ここからはカカシの強さを引き出すために必要な非カカシのカードを選出してきます。《刈り取りの王》が5色を有するのであらゆる強力カードの力を借りられるのもデッキの強みとなっていますね!

花を手入れする者

 《花を手入れする者》《刈り取りの王》を唱える手助けにもなり、出した後も活躍が期待できるクリーチャーです。

種かごの魔女暗黒のマントルペミンのオーラ

 5色のマナを一気に生み出せる状態となると《種かごの魔女》《暗黒のマントル》《ペミンのオーラ》とのコンボで無限パンプとなります!!

 《屑鉄カゴ》《小走り犬》の能力と組み合わせても5色のマナが出せるようになるのでカカシとの相性は抜群!!

威圧の杖

 無限マナからの繋ぎとしては最適な1枚、単体ですでに無限ドローと無限ライフが達成できるので実質勝ちのようなもの!!

発明品の唸りTransmute Artifact

 今までのカードと違ってアーティファクト主体のデッキでパワーカードとなる2枚ですが、デッキのコンボパーツのほとんどをサーチできるこの2枚は必要不可欠となるでしょう!!

 マナを生み出すカードを多用するのであれば《作り直し》も十分採用レベルの強カードですね。

千年霊薬

 こちらもお馴染みのカードではないでしょうか?

 起動能力ならすぐに使えるようになるので先置きしておくことで《婆カカシ》《花を手入れする者》の様なコンボパーツのラグを解消できます。

約束された終末、エムラクール

 ひとたびプレイできれば相手の力を利用してそのまま勝つこともできる恐ろしきクリーチャー!!

 今のところ単体で使うには難しそうなので《ガイアの揺籃の地》《背信のオーガ》といったカードも詰め込んで無理やり使いましょう!!

 カカシと全く関連性がないようにみえますが、カカシが墓地に落ちればカードタイプのカウントが2個稼げるし《刈り取りの王》が5色の統率者なので《約束された終末、エムラクール》に向かえるカードも入れやすいのでセーフ!!

 こうして真っ当に強いカードをいくつか選出したことによってデッキの方向性もプレイもだいぶわかりやすくなったので早速デッキ作りといきましょう!!

■完成したデッキはこれだ!!


《刈り取りの王》

《刈り取りの王》

-統率者 (1)-

《島》
《沼》
《森》
《血染めのぬかるみ》
《溢れかえる岸辺》
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《汚染された三角州》
《沸騰する小湖》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
《Badlands》
《Bayou》
《Savannah》
《Scrubland》
《Taiga》
《Tropical Island》
《Tundra》
《Underground Sea》
《Volcanic Island》
《真鍮の都》
《統率の塔》
《マナの合流点》
《溢れかえる果樹園》
《ファイレクシアの塔》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
《ガイアの揺籃の地》
《高級市場》
《ヴォルラスの要塞》
《魂の洞窟》
《Mishra's Workshop》
《大瀑布》
《水晶の採石場》
《露天鉱床》

-土地 (35)-

《歩行バリスタ》
《高潮の幻想家》
《種かごの魔女》
《極楽鳥》
《死儀礼のシャーマン》
《貴族の教主》
《屑山の人形》
《薄暮見の徴募兵》
《花を手入れする者》
《ピリ=パラ》
《婆カカシ》
《蹄のスカルキン》
《小走り犬》
《戦利品の魔道士》
《永遠の証人》
《大建築家》
《壊死のウーズ》
《ファイレクシアの変形者》
《アーカム・ダグソン》
《屑鉄カゴ》
《発明の領事、パディーム》
《レオニンの高僧》
《甲羅のスカルキン》
《枝角のスカルキン》
《目覚ましヒバリ》
《聖別されたスフィンクス》
《大渦の放浪者》
《約束された終末、エムラクール》

-クリーチャー (28)-
《吸血の教示者》
《悟りの教示者》
《俗世の教示者》
《渦まく知識》
《剣を鍬に》
《Demonic Tutor》
《Mana Drain》
《悪魔の意図》
《Transmute Artifact》
《作り直し》
《発明品の唸り》
《太陽との交感》
《溶接の壺》
《魔力の墓所》
《オパールのモックス》
《モックス・ダイアモンド》
《上天の呪文爆弾》
《師範の占い独楽》
《太陽の指輪》
《ひずんだレンズ》
《ウルザの保育器》
《暗黒のマントル》
《彩色の灯籠》
《連合の秘宝》
《雲石の工芸品》
《千年霊薬》
《交易所》
《出産の殻》
《威圧の杖》
《パラドックス装置》
《イシュ・サーの背骨》
《森の知恵》
《侵入警報》
《ペミンのオーラ》
《変容する大空》
《生命の力、ニッサ》

-呪文 (36)-
hareruya

 統率者御用達のカードが数多く採用されていますが、あれもこれも全てカカシたちの引き立て役だと思うと気兼ねなく使い倒せるのでいいですね!

 《刈り取りの王》を統率者にしたことにより他のカカシが全て相手の対策パーマネントを壊してくれるのでデッキに入れるカードの選択肢がより一層広がって構築が楽しかったのも印象的でした!!

 もっとカカシを味わいたい!という方には追加のカカシとして「多相」を持ったクリーチャーをいくつか入れてみるといいでしょう!!

 《刈り取りの王》でデッキを作ってみた感想としては5色の統率者は色が自由な分、デッキ構築の際にコンセプトを決めるのが難しくなりがちですが“カカシを活かす”という明確な目的があったので迷わずに楽しく組めたのが良かったです!!

 前回と今回の間で、単体で仕事しないの!?と驚愕してしまいましたがそれを補う有り余るパワーを持った統率者だったので、大きな学びを与えてくれた偉大なクリーチャーとなりました。

 次回も学びの精神で行きます!!そして次回からは月1更新となるので、濃い1回を届けられたらと思っています!!

 それではまた!!

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