By Atsushi Ito
■ サンプルリスト
2 《繁殖池》
1 《ドライアドの東屋》
4 《霧深い雨林》
4 《樹木茂る山麓》
1 《吹きさらしの荒野》
2 《ペンデルヘイヴン》
4 《墨蛾の生息地》
-土地(20)- 4 《貴族の教主》
4 《ぎらつかせのエルフ》
4 《荒廃の工作員》
2 《ヴリンの神童、ジェイス》
-クリーチャー(14)-
■ 基本的な動き
「感染」はその名の通り、ダメージの代わりに「毒カウンター」を与える「感染」能力を持ったクリーチャーたちを様々なクリーチャー強化スペルで強化して素早く勝利するデッキです。マジックの勝利条件には「対戦相手のライフをゼロにする」「ライブラリーが0枚の状態でカードを引かせる」の他にも、「対戦相手に『毒カウンター』を10個与える」というものがあり、ライフを20点削るよりも (数字の上では) 半分の労力で済むのが魅力です。
もちろんその分「感染」持ちのクリーチャーたちのスペックは基本的に1/1と低く抑えられているわけですが、そこで活躍するのが各種クリーチャー強化スペルたちです。
《古きクローサの力》や《地うねり》などの強化スペルは普通のクリーチャーに打っても初期ライフ量の20%分の強化にしかならないところ、「感染」能力持ちのクリーチャーに対して打っても修正値は変わらないので、「感染」能力持ちのクリーチャーに打てば一発で勝利条件である10個の毒カウンターのうちの40%分の修正を与えることができ、勝利条件との比較で言うなら2倍の効率になるのです。
特に《強大化》は「感染」持ちにプレイすることで1マナで60%分の修正を与えることができることになるので、火力でたとえるなら1マナ12点火力相当のスペックということになります。このギミックを用いて、相手の妨害がなければ3ターン目、早ければ2ターン目にも勝利することができる圧倒的な速さがこのデッキの強みの一つと言えるでしょう。
ただし「感染」持ちのクリーチャーがいなければ話が始まらないこともあり、クリーチャー除去から身を守る術は必須です。
「感染」持ちのクリーチャーをプレイするときには、スタンダードでも活躍する《顕在的防御》や、「キッカー」によって防御と強化を兼ねる《巨森の蔦》、親和相手にブロッカーをすり抜ける役割も果たす《使徒の祝福》などの防御スペルをなるべく構えた方が良いでしょう。
■ TIPS
◆ 得意なマッチアップ/苦手なマッチアップ
妨害さえなければ圧倒的な速度を誇るので、トロンやタイタンシフトなどの土地コンボや、《ファイレクシアの非生》や《天使の嗜み》による時間稼ぎを無視できるためアドグレイスといったその他のコンボデッキに対して有利なデッキです。また、ライフゲインが関係ないためソウルシスターズや白緑オーラといった妨害要素の少ないデッキにも有利で、そのほかにも《罠の橋》が効きづらいためランタンコントロールにも相性的に有利が付きます。
逆に手札破壊/除去/カウンター/巨大なブロッカーと的確に妨害してくるグリクシスシャドウや、手札破壊に加えて防御スペルの効かない《ヴェールのリリアナ》と《未練ある魂》の組み合わせでブロックに隙がないアブザン、《呪文捕らえ》と大量の除去で「感染」持ちクリーチャーを根こそぎ殲滅できるジェスカイテンポ、《献身のドルイド》によるコンボ要素がある上に大量のブロッカーを並べることができるカウンターカンパニーなどのフェアデッキを苦手とします。
フェアデッキ相手は《台所の嫌がらせ屋》と「賛美」でライフを狙ったり、クリーチャー強化スペルを相手のクリーチャーを乗り越えるための除去スペルのように使うなどして粘り強く戦う必要があるので、フェアデッキ相手のサイドボード後のゲームをいかに拾うかがこのデッキを使いこなす上で最も重要なポイントとなってくるでしょう。
◆ バリエーション
◆ 苦手なカード(代表例)
「感染」でデッキを検索この記事内で掲載されたカード
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