コマンダー塚本の統率者最前線! vol.26 -盛るぜぇ~超盛るぜぇ~-

塚本 樹詩


 こんばんは、塚本です!

 早速ですが、今回の記事の着想は、まつがんの”あの記事”から来ています。




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> 昂揚合体伝説電招白日季節コントロール <
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 この圧倒的な文字列のインパクトに、虜となってしまいました。統率者戦というフォーマットならば、一つのデッキの中にたくさんの要素を盛りやすいはず。……ということで、今回のテーマは、「如何に盛るか」!!



■ エビフライ・ハンバーグ・ステーキ・カレーを作ろう!


 デッキ内に要素を盛るためには、まずはデッキの核となりうる素敵な具材を見つけないといけません。今回は統率者戦というフォーマットにおいて世界三大珍味的ポジションのカードを見つけ、「すべてとりあえず入れてみる!」というスタンスでデッキを作っていきたいと思います。


ヨーグモスの意志意志の大魔術師


 まずは説明不要のスーパーインフレカード、《ヨーグモスの意志》。なぜこのカードが長年禁止されずに暴れまわっているのか理解不能ですが、使えるカードは使えるうちに使い倒しておくのが吉なので、採用! 『統率者2016』で登場した《意志の大魔術師》も亜種としては文句ないスペックなので、併せて使いましょう!!


隠遁ドルイド


 たった2マナなのに、ライブラリーのカードを大量に墓地に送れる恐ろしきクリーチャー。デッキ内の基本土地を《山》だけにすることよって、墓地に落ちた《憤怒》とのコンボで自分のクリーチャーがすべて速攻を得ることができます! デッキ内に存在しない基本土地を指定することによって、ライブラリーのカードがすべて墓地に置かれるので ライブラリーが大量に墓地に置かれるので、《記憶の旅》のようなリカバリー手段を用意しながらも、《ヨーグモスの意志》などの墓地利用カードと組み合わせて悪さしちゃいましょう!!

※3月6日21:30、修正いたしました


適者生存


 こんなに軽いコストで、ほぼ恒久的にクリーチャーを手札や墓地に都合よく送り込めてしまうぶっ壊れエンチャント。緑色のカードなのにドンドン墓地が肥えていくよ! 不思議!! 《憤怒》《命運縫い》《恐血鬼》《ルーン角のヘルカイト》といった”墓地にいることで能力が使えるクリーチャー”をドンドン送り込みましょう!!

 上記の3枚は個人的に「いつ禁止になってもおかしくないカード」だと思っています。統率者戦はメタゲームが把握しにくく、次なる禁止カードの予想も付きにくいフォーマットなので、こういったパワーカードは使えるうちに使い倒しておきたいところ!

 今回のテーマ実現のためにはまだまだ要素が足りないので、これまた個人的に禁止候補ではないか? と思っている強カードを2枚紹介します!


パラドックス装置


 現状ではまったく問題ないものの、並み居る強豪が次々と禁止されていけば、その内白羽の矢が立つだろう、と思わせるくらいには強いこの装置。これまで紹介したカードを使って墓地に《憤怒》《命運縫い》を落としておくと《パラドックス装置》を有効活用できそうなので、デッキを作る際にはこのシナジーにも注目しておく必要がありそうですね。


生き埋め


 墓地に任意のクリーチャーを3枚送り込めるということは、3枚引いていると同義ぃ!! 《ヨーグモスの意志》との相性はもちろん、《再活性》《戦慄の復活》といったリアニメイト呪文とのコンボはゲームエンド級です!


壊死のウーズ鏡割りのキキジキモグの狂信者


 《生き埋め》《壊死のウーズ》《鏡割りのキキジキ》《モグの狂信者》の3枚を墓地に送り《壊死のウーズ》を復活させると《鏡割りのキキジキ》の能力で自身を無限に増やせます。さらに《モグの狂信者》の能力でダメージを与えられる……つまりは無限ダメージで勝利!!

 後は《壊死のウーズ》に速攻を付けるだけなのですが、このデッキでは《憤怒》を使い倒す予定なので、問題はなさそうですね。



 こうして禁止候補カードをふんだんに使うことによって、デッキが『サバイバルアングリーハーミットパラドックスウーズ』となりました。しかし、まだまだ盛れそうなのでいける所までいきましょう!!



■ 次なる味付けへ!!


 「墓地を悪用しよう」という方針は決まったものの、《パラドックス装置》だけ浮いているので、何とか絡ませたい……いい組み合わせはないかな? と数日間思い悩んでいました。何か参考になる意見はないかとまつがんを尋ねに晴れる屋へ行くと、そこには大塚先輩の姿が!

 何たる幸運! と思いながら相談したところ、

《パラドックス装置》を使いたい? それならば、《スリヴァーの女王》《宝革スリヴァー》《ハートのスリヴァー》の組み合わせがいいぞ」





 という金言を授かり、見事に悩みは解決。ありがとう、大塚先輩!!


スリヴァーの女王宝革スリヴァーハートのスリヴァー


 この金言により《適者生存》を使って《総帥の召集》《先祖の結集》で大量のスリヴァーを墓地から呼び出す動きも加わり、『スリヴァー召集&ラリー』を付け足すことに成功! 統率者も《スリヴァーの女王》に決まったのでデッキも5色となり、好き勝手できそうです。


冬眠スリヴァー暗心スリヴァー



 《スリヴァーの女王》《宝革スリヴァー》《ハートのスリヴァー》のコンボに《冬眠スリヴァー》《暗心スリヴァー》を加えてあります。手札にスリヴァーを戻せるようになるので、《パラドックス装置》の恩恵を好きなだけ受けられるようになります《スリヴァーの女王》の能力でスリヴァー・トークンをたくさん生成していき、最終的には膨れ上がるスリヴァー軍団が全軍突撃して勝利となります!!


オーリオックの廃品回収者ライオンの瞳のダイアモンド


 墓地に任意のカードを送りやすいということは、《オーリオックの廃品回収者》《ライオンの瞳のダイアモンド》のコンボもチョイ足ししやすいところもポイントです。《生き埋め》を使う際に《壊死のウーズ》のルートが潰されてしまったときの保険として、《オーリオックの廃品回収者》《歩行バリスタ》+αという選択肢を用意できるのもいい感じです!



■ デッキ完成!?


 こうして更なる味付けもできたので、試しに組んでみた100枚のリストがこちら!


《スリヴァーの女王》

《スリヴァーの女王》

-統率者 (1)-

《山》
《Badlands》
《Bayou》
《Plateau》
《Savannah》
《Scrubland》
《Taiga》
《Tropical Island》
《Tundra》
《Underground Sea》
《Volcanic Island》
《乾燥台地》
《血染めのぬかるみ》
《溢れかえる岸辺》
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《汚染された三角州》
《沸騰する小湖》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
《血の墓所》
《繁殖池》
《神無き祭殿》
《神聖なる泉》
《草むした墓》
《蒸気孔》
《聖なる鋳造所》
《踏み鳴らされる地》
《寺院の庭》
《湿った墓》
《マナの合流点》
《真鍮の都》
《統率の塔》
《魂の洞窟》
《黄昏のぬかるみ》
《すべてを護るもの、母聖樹》

-土地 (37)-

《歩行バリスタ》
《メタリック・スリヴァー》
《モグの狂信者》
《隠遁ドルイド》
《ナルコメーバ》
《恐血鬼》
《給食スリヴァー》
《水晶スリヴァー》
《宝革スリヴァー》
《ハートのスリヴァー》
《冬眠スリヴァー》
《暗心スリヴァー》
《マナ編みスリヴァー》
《収差スリヴァー》
《落葉の道三》
《トレストの使者、レオヴォルド》
《幻の漂い》
《壊死スリヴァー》
《意志の大魔術師》
《輪の大魔術師》
《オーリオックの廃品回収者》
《壊死のウーズ》
《憤怒》
《命運縫い》
《概念泥棒》
《樹根スリヴァー》
《鏡割りのキキジキ》
《ルーン角のヘルカイト》

-クリーチャー (28)-
《渦まく知識》
《垣間見る自然》
《吸血の教示者》
《再活性》
《緑の太陽の頂点》
《先祖の結集》
《リム=ドゥールの櫃》
《記憶の旅》
《Demonic Tutor》
《生き埋め》
《意外な授かり物》
《Wheel of Fortune》
《ヨーグモスの意志》
《戦慄の復活》
《太陽との交感》
《魂の再鍛》
《総帥の召集》
《花の絨毯》
《森の知恵》
《適者生存》
《アシュリングの特権》
《侵入警報》
《マナの残響》
《ライオンの瞳のダイアモンド》
《水蓮の花びら》
《モックス・ダイアモンド》
《魔力の墓所》
《太陽の指輪》
《霊気の薬瓶》
《師範の占い独楽》
《彩色の灯籠》
《金粉の水蓮》
《虹色の大地鏡》
《パラドックス装置》

-呪文 (34)-
hareruya

 デッキ名は『アングリーハーミットサバイバルスリヴァー召集&ラリーパラドックスウーズボンバーマンキキアラーム』

 2枚目の《パラドックス装置》として入れた《侵入警報》が、偶然にも《鏡割りのキキジキ》とコンボしていたので、さらに要素が増えたのは嬉しい誤算でした!

 デッキを組むにあたって、コンボパーツ以外のスロットをどういった役割にしたのかもここで補足。


意外な授かり物Wheel of Fortuneトレストの使者、レオヴォルド


 まず、《適者生存》《生き埋め》に加えて墓地にカードを大量に送る手段が欲しかったので、《意外な授かり物》《Wheel of Fortune》といったカードを数種類用意。便利なカードではありますが、相手にも大量に手札を与えてしまうので、《トレストの使者、レオヴォルド》《概念泥棒》といった妨害手段を追加しておきます。これによって自分だけ大量に引いて、相手は一気に手札がなくなるという理不尽コンボも実現したので、中盤まではこのコンボを目指して動きながら、墓地のリソースを拡大していく方針になりました。


ナルコメーバ恐血鬼戦慄の復活


 次に、《隠遁ドルイド》を起動したら勝てるようにするために、《戦慄の復活》のフラッシュバックの餌となる《ナルコメーバ》《恐血鬼》を用意。この動きを突き詰めるために、デッキに《緑の太陽の頂点》が入っているので、1ターン目にマナ加速から《緑の太陽の頂点》or《隠遁ドルイド》2キルを狙えます!



 今回は、様々な要素をあからさまに過剰に詰め込んでみましたが、ある程度の範囲であれば「勝ち手段が多い=勝つチャンスが増える」ということなので、要素は盛り得ですよ!

 もちろん、何事もやり過ぎは良くないと言われていますので、自分の気に入ったコンボと相性の良いサブプランを見つけて、デッキに無理なく組み込むのが構築のポイント!

 といった感じで、あなたも「昂揚合体伝説電招白日季節コントロール」を超える究極生命体デッキを作ってみてはいかがですか?

 では、今回はここまで!!


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