はじめに
なんだか、メタゲーム分布図が大きく動いたようですよ!?
最近よく、晴れる屋の「スタンダードメタゲーム」を見に行くのですが、気になる動きがありました。
一体何が変わったのか、先週の状況と比べつつ違いを見ていきましょう!
先週までのメタゲーム
先週は、最近増えてきたデッキの紹介がメインでした。
全体的に使用率が突出するデッキがさほどない中、「アゾリウスアーティファクト」が有利な戦場になりつつあったのが先週です。
- 2026/10/13
- 《身代わり合成機》は今が旬!「アゾリウスアーティファクト」最強か!? -Just Nowスタンダード!vol.102-
- 晴れる屋メディアチーム
今週、特に気になるのは「アゾリウスアーティファクト」の動き、そしてその対策がどうなったかというところでしょう。
使用率のわりに勝ち過ぎていた「アゾリウスアーティファクト」、その後どうなったか見ていきます!!
大会結果
『Standard Challenge 16』
開催日:2026年10月14日
優勝 ボロスドラゴン
準優勝 ディミーアミッドレンジ
6位 オルゾフライフゲイン
7位 イゼットスペレメンタル
8位 イゼット果敢
優勝は「ボロスドラゴン」、そこに「ディミーアミッドレンジ」の2種類が続く結果でした!
「ボロスドラゴン」は最近調子のよい「ディミーアミッドレンジ」に対して相性がよく、良ポジションにあるようです。
「ディミーアミッドレンジ」はこの大会以外でも結果を多数出しており、特に先週「盤面重視型」として紹介した型が急増しています。
もはや別のデッキ「ディミーアリアニメイト」として扱うべきでしょう。
また、気になる「アゾリウスアーティファクト」はやはり増加傾向にあり、トップ8に2人が入賞しています。
先週詳しく見ていったばかりなのでデッキの紹介はしませんが、気になるトピック「アーティファクト対策」については抑えておきたいですね。
本当は、紹介したいデッキがたくさんあります。
これはMagic Online大会の優勝デッキを新しいものから20個並べたものですが、アーキタイプがバラバラで13種類もあります!!
ほんの一例ですらこれですから、今のスタンダードは本当に多様です。
「緑単上陸」に《芽生えこだまの化身》をタッチしたデッキとか、「イゼット果敢」の《かまどの精》《渦泥の蟹》の枠争いとか、気になる話題はいくつかあるのですが……。
これだけのデッキがあると、残念ながら一部を抜粋して紹介せざるを得ません。
ということで今週は、増え方がすさまじい「ディミーアミッドレンジ」改め「ディミーアリアニメイト」を深堀りしていきます。
注目カードとしては先週に引き続き好調の「アゾリウスアーティファクト」の影響からアーティファクト対策カードを追っていきましょう!
注目デッキ
ディミーアリアニメイト
デッキの概要としては、序盤は耐えつつ大型クリーチャーを墓地に仕込んでおき、中盤に《スーペリア・スパイダーマン》で一気に盤面を引き戻すミッドレンジです。
この「ディミーアリアニメイト」の使用者が急増しています。
先週お伝えした「アゾリウスアーティファクト」の比ではなく、すでに使用率は6位!もはや環境上位デッキの1つです。
実は、この「ディミーアリアニメイト」は『リアリティ・フラクチャー』で登場したデッキではありません。
その変化を追うことで「今どうして増えたのか」が分かってくるため、まずは過去のリストを見てみましょう。
こちらは2月6日の『Standard Challenge』で優勝した「ディミーアリアニメイト」です。
《スーペリア・スパイダーマン》を


で唱え、《欺瞞》の能力を4マナにしてフルパワーで利用する、現在も使われているギミックが使われています。
追加の中堅クリーチャーとして、《油浸の機械巨人》や《苦難の収穫者》《量子の謎かけ屋》が用いられていました。
しかし、たびたびトップ8で入賞することはあっても、大きな結果を残すことはありませんでした。
使用率が伸びなかった理由が、「ディミーア加虐者」です。
着地するだけで王手をかける《終末の加虐者》とのコンボが有効であるなら、《終末の加虐者》を採用しない理由に乏しかったのです。
マナベースの問題こそありますが、今の潤沢な2色土地があればさほど問題にはなりません。
なにせ、《終末の加虐者》が着地してしまえば、色基盤でもある《不穏な浅瀬》で攻撃するだけで勝ちますからね。
しかし、この《不穏な浅瀬》が、逆に「ディミーア加虐者」を苦しめることになります。
というのも、《終末の加虐者》は敵味方を区別しません!なんて平等なデーモンなんだ!
ミラーで出そうものなら、相手の《不穏な浅瀬》と友情コンボ!
そして恐るべきことに、まだミラーは「マシ」な部類です。
そう!環境上位には、《不穏な浅瀬》を用いる別のデッキ、「ディミーアミッドレンジ」がいます!
そもそもが大ぶりな動きを咎めるテンポに優れたデッキなのに、友情コンボの際にはカウンターを構えてくるのです!
あまりにもキツすぎる……
こうなると、現在のメタゲームにおいては「ディミーアリアニメイト」の方が優れた点が出てきますね。
《終末の加虐者》コンボほどの決定力はないものの、《ウルダロス・セオリクス》でもほとんど勝ちの状況を作り出せます。
さらに、《歴戦の冷術士》という追加戦力が加わったことで、ミッドレンジプランが強化されたことも追い風でしょう。
戦場に出たときのルーティング能力がリアニメイトプランに貢献するだけでなく、ゲーム終盤に墓地から追放してアドバンテージに変換できるのです。
この強化は相当なもので、「ディミーアミッドレンジ」相手の相性差が覆って逆に有利になるほどです。
今も《終末の加虐者》の決定力自体には魅力があるものの、《不穏な浅瀬》と出会いやすい現状では「ディミーアリアニメイト」の方がポジションが良いでしょう。





と
の両方のカードをプレイするのが厳しい、という側面もあるかもしれませんね。
こういった理由で、ついに「ディミーアリアニメイト」は「ディミーア加虐者」とは別の利点を手に入れたのです。
ほかのデッキとの相性を見てみると、「イゼットスペレメンタル」とコントロール系、あとは前述の「ディミーアミッドレンジ」に有利のようです。
1枚通れば盤面が覆りますし、クリーチャーに対する打ち消しがさほど採用されていないのも追い風でしょう。
一方、サイズ負けする「緑単上陸」「オルゾフライフゲイン」「アゾリウスアーティファクト」が苦手です。
増えつつある「アゾリウスアーティファクト」こそ不穏ですが、現在のメタゲームでは良ポジションのデッキといえますね。
今後は独特の相性で、環境のミッドレンジやコントロールを脅かす存在になるかもしれません。
注目カード
《削剥》
先週お伝えした「アゾリウスアーティファクト」が今も増えつつある現状で、気になるカードが《削剥》です。
調べてみると……なんと、今回紹介した大会の7位である「イゼットスペレメンタル」にメイン採用されているではありませんか!
一般的には軽量除去が入る枠に差し替えられています。
同時に《焼きつけ》を採用していることからも、アーティファクトを狙った採用であることは明白です。
「イゼットスペレメンタル」が採用した理由としては、《身代わり合成機》だけでなく、墓地対策アーティファクトを見ている、ともいえそうです。
もちろん「アゾリウスアーティファクト」には非常に有効ですし、サイド後にも役割があるほか、コントロール相手で腐りがちな除去が《発見の石板》を破壊できる、という点にも意味があるでしょう。
10月に入って、《削剥》をメイン採用した入賞リストは6つ。
増えてはいますが、そこまで大きな変化はまだ起きていません。
直近で急増した「ディミーアリアニメイト」には効かないため、まだアーティファクト対策はしばらく緩い状態が続くようにも見えますね。
おわりに
以上、今週は「ディミーアリアニメイト」に注目してお届けしました。
新鮮なデッキが出続けて、スタンダードはとても活気ある状況が続いています!
競技的には難しい状況が続きますが、だからこそ腕が鳴るというもの。来週は、明日は、いったいどんなデッキが勝ち上がるのでしょうね!
おすすめ記事
- 2026/10/16
- 「プランを立てる」ということ ~カードの採用理由と勝利への道筋を明確にしよう~
- 増田 勝仁
- 2026/10/16
- 強さがバレてきた『リアリティ・フラクチャー』の新カード!「今週の売れ筋カード」ピックアップ!






























