はじめに
こんにちは、Hareruya Prosの松浦 拓海(@ura_frst)です。
先日、参加者55名で開催された秋葉原の店舗予選で優勝しました。今回は、そのとき使用した「ボロスドラゴン」について解説していきます。
【大会情報】
— 晴れる屋 秋葉原店@アルバイト募集中✨️ (@hareruya__akiba) September 5, 2026
本日 #晴れる屋秋葉原店 にて開催された『チャンピオンズカップ店舗予選』🔥🔥
総勢55名の大熱戦の中優勝し権利を掴み取ったのは『ドラゴン』を使用した『マツウラ タクミ』様でした🐉
おめでとうございます👏👏👏
TOP8のデッキリストはこちら☟https://t.co/8jvqSWDrdN pic.twitter.com/cADRMU3GUb
今行われている店舗予選は、来年の5月に東京で行われるプロツアーの予選となっているので、とても盛り上がっているように感じました。
参加している方やこれから参加する方の参考になればと思い、今回の記事を書かせていただきました。
ボロスドラゴンとは
《空飛ぶ友だち、モモ》や《龍へと昇る者、サルカン》といったカードで1ターン早くドラゴンを叩きつけたり、《勝利の楽士》で相手の除去やカウンターを食らうことなく速攻持ちのドラゴンの攻撃を通したりなど、低マナのクリーチャーでサポートしながら、ドラゴンたちを連打して相手を攻めるデッキです。
デッキ自体は前から存在していましたが、『ホビット』で《壮大なる者、スマウグ》が登場したおかげで速攻のドラゴンが増え、以前より早く相手のライフを削りきることができるようになりました。
このデッキの強みは、自分のやりたい動きさえできれば、どんなデッキが目の前に現れてもドラゴンたちの圧倒的なパワーで押しつぶせる、という分かりやすさにあります。
また、各マッチアップについてはのちほど詳しく解説しますが、現環境には極端に不利と感じる相手がほとんどおらず、非常に優れたデッキだと考えています。
それにもかかわらず、同じボロスカラーの「ドワーフ」や「ボロストークン」と比べると使用者は少なく、現状では目立った対策も取られていません。
デッキ自体の地力が高いうえに環境的な立ち位置も良いため、今後の店舗予選やプレミアム予選でもおすすめできるデッキです。
デッキリスト紹介
メインデッキ
《空飛ぶ友だち、モモ》
このデッキが爆発的な動きをするときに絶対に必要なカードです。
すべてのドラゴンを1ターン早く出せるようになるので、1ターン目に出せれば、あの禁止になった《ばあば》や《嵐追いの才能》レベルで強いカードだと思います。
特に強力なのが、2ターン目に《鳴り渡る龍哮の征服者》や《新星のヘルカイト》の「ワープ」など、相手に合わせたカードを展開できる点です。
たとえば、相手が後手1ターン目に出した《ラノワールのエルフ》を無力化できれば、序盤から一気に優位な状況へと持ち込むことができます。
《龍へと昇る者、サルカン》
《空飛ぶ友だち、モモ》と同じように、宝物・トークンを使って1ターン早くドラゴンを出せます。
《モモ》と違うのは、本体が継続して大きくなるので無視できない打点を出せるところです。
《モモ》と合わせて、なるべくどちらかがある手札をキープしましょう。
《勝利の楽士》
一見すると、カード単体の強さだけで採用されているようなイメージのカードですが、このデッキの動きととても相性の良い2マナ域です。
相手の動きを制限できるので、速攻持ちのドラゴンが1回は安全に攻撃することができます。
このカードに除去を使ってくれたおかげで、ドラゴンが生き残ったりするパターンもありますし、相手の場に何もなければ打点も出るので、デッキの動きとかなりマッチしています。
緑単上陸やドワーフなど、ほとんどこちらのターンに動いてこずに攻めてくるデッキには、サイドアウトして除去と入れ替えます。
《鳴り渡る龍哮の征服者》
《アナグマモグラの仔》が禁止になったことで、メインから活躍する機会は減りました。
しかし、これまで通り《ラノワールのエルフ》にはクリティカルですし、ドワーフデッキの装備品やコントロールの《発見の石板》、ディミーアミッドレンジの《フラッドピットの溺れさせ》《悪夢滅ぼし、魁渡》など、環境にはこのカードで妨害できるカードがたくさんあります。
特に《発見の石板》を封じれば、《ジェスカイの啓示》はかなり唱えづらくなります。相手はまず《鳴り渡る龍哮の征服者》を除去してから《ジェスカイの啓示》という動きになるので、その間に速攻のドラゴンで攻めきることが可能です。
自分の宝物・トークンも使えなくはなってしまいますが、それ以上に相手の動きを縛ることが強いので4枚メインから採用しています。
軽くてプレイしやすいので、《空飛ぶ友だち、モモ》から2ターン目に出してシンプルに殴ったり、《龍へと昇る者、サルカン》のパワーアップにも貢献しやすいです。
《マグマのヘルカイト》
ボロスドラゴンのプレイは基本的にはシンプルで簡単なのですが、このカードの出すタイミングだけはしっかり考えてプレイする必要があります。
「相手は何マナのカードをどのタイミングでプレイしたいのか」というのを意識して土地を割りましょう。
たとえばコントロール相手で、《審判の日》を撃たれなければ勝てそうだなという展開であれば、相手が4マナ出る直前に《マグマのヘルカイト》を出すことで4ターン目の《審判の日》を防げます。
同じく《スーペリア・スパイダーマン》デッキも、4マナ出る直前のターンに土地を割ればいいわけです。
《空飛ぶ友だち、モモ》や《龍へと昇る者、サルカン》で軽くなっているからといって適当にその前のターンで出しても、結局それらのカードで逆転されてしまいます。
とにかくドラゴンを連打するのも大事ですが、どうすれば相手に逆転されないかという考えでこのカードを使えるかがカギになります。
除去枠
除去は環境に合わせていじっていくのがよさそうです。
《双つ口の嵐孵り》は《精霊龍の大渦》でサーチできるので、1枚以上は確定で入れましょう。
また、《龍へと昇る者、サルカン》の「後見」で見せることもできますし、《空飛ぶ友だち、モモ》から5マナで唱える展開も意外とあります。そのため、手札で腐りづらく、このカードを多めに採用する選択肢も十分に考えられます。
ボロスドラゴンの性質上、重めのドラゴンを出したいターンに2マナの除去は撃てません。
1マナなら撃てた展開が多かったり、序盤の相手の攻めに屈してしまったりしたので、1ターン目から撃てる《噴出の稲妻》を多く採用しました。また、火力なのでライフを削る戦略とも合っています。
ただ、《ばあば》や《アナグマモグラの仔》など軽くて強力なクリーチャーが禁止になったため、相手のデッキによっては本体火力にしかならないパターンもあり、ややリスクのある4枚採用となっています。
逆に、そこまでリスクのない除去として《失せろ》を2枚採用しました。
このカードのデメリットである地図・トークンは、《鳴り渡る龍哮の征服者》がいれば使えませんし、エンチャントまで破壊できるのでボロストークンの《政治的勝利》や《戦導者の号令》、緑単上陸の《土のベンダーの位に至る》《若木の生育場》にも触ることができる便利な除去です。
インスタントで動けるので、《溶かし歩きの消散》などの格闘除去や、《寓話の小道》の起動に対応して《若木の生育場》を破壊したりと、《失せろ》にしかできない使い方ができます。
《精霊龍の大渦》

と起動コストは重いですが、相手のライフが残りわずかであれば、速攻ドラゴンを持ってきて勝ちという展開は結構あります。
境界ランド+《精霊龍の大渦》で《龍へと昇る者、サルカン》が出ないなど少し不安定な瞬間もありますが、後半の強さを意識して4枚採用です。
ドラゴンの「前兆」呪文なら使えるので、上記の組み合わせの土地2枚でも《双つ口の嵐孵り》は使うことができます。
サイドボード
サイドボード後は、相手はこちらに対して除去を少し増やすくらいしかやることがありません。
そのため、こちらも微妙なカードを減らして除去を入れる程度にして、メイン戦から大きく戦い方を変えないサイドボーディングを用意しました。
プレインズウォーカーを入れて除去をずらすのもよさそうだったのですが、ゲームが長引くと結局相手も《ジェスカイの啓示》などでまくってきますし、《鳴り渡る龍哮の征服者》との相性も悪いので、サイド後もクリーチャーで速攻を仕掛けます。
《マードックの聖戦》《失せろ》
便利な除去枠、兼エンチャント破壊用です(主に《若木の生育場》)。
《マードックの聖戦》は「チームワーク」コストで撃つことで、《若木の生育場》で出たツリーフォーク・トークンと、エンチャント本体を破壊することもできますし、緑単上陸はタフネス4のクリーチャーだらけなのでなんでも除去できます。
また、イゼットスペレメンタルの大きなエレメンタルも除去できたりと意外と便利です。
一気に2枚対処できるカードとして《割に合わない一撃》も検討しましたが、3マナという重さやマナコストの制限で大きくなった《サッズのヒナチョコボ》や《若木の生育場》のトークンが触れないので不採用としました。
ちなみに、「チームワーク4」が意外と重くて全然使ったことがないのと、ソーサリーで使いにくいので正直に言うと《邪悪を打ち砕く》が欲しいです。
《薄暮の休戦》
主にコントロール用。自分含めてすべてのパーマネントが呪禁を得るので、《ジェスカイの啓示》はスタック上の呪文をバウンスしていない限り、かなりの割合で不発になります。
《審判の日》に当てられれば、大体返しのターンで勝つような展開が多いです。
《縫い目破り》《紅蓮地獄》
序盤から攻められるのは結構苦手なデッキなので、軽いクリーチャーに触れるように除去の追加です。
《紅蓮地獄》は《空飛ぶ友だち、モモ》や《龍へと昇る者、サルカン》も流れてしまうので、ボロストークンなど相手のほうが被害が大きそうなときに入れます。
《縫い目破り》は1マナなので、ほかのカードとの兼ね合いで使いやすくて良いです。
《安らかなる眠り》
イゼットスペレメンタルは一見すると不利なマッチアップですが、当初は《刻み群れ》など相手のクリーチャーを除去し続ければ戦えるのではないかと考えていました。そのため、《安らかなる眠り》を採用せず、《マードックの聖戦》を4枚採用して戦っていた時期もあります。
しかし、相手のエレメンタルの展開量によっては除去だけでは捌ききれず、勝率も安定しないと感じたため、最終的には《安らかなる眠り》に頼ることにしました。
《呪文嵌め》で打ち消されてしまったりするので、プレイするのは《勝利の楽士》などで様子見したりして慎重にいきましょう。
通ってしまえば、相手の展開がスローダウンすることは確定なので、かなり戦いやすくなります。実際に予選では、2回当たって2回とも《安らかなる眠り》を置いて勝利しました。
採用しなかったカード
《歴史学ぶもの、ロアホールド》《運命の大嵐、ドラゴンホーク》
どちらも強力なドラゴンなのですが、5マナと少し重いのと手札が重くなりすぎることが多い気がしました。
《壮大なる者、スマウグ》の4枚目を1枚どちらかに差し替えてもいいかなとは思ったのですが、スマウグが生き残っているときは超有利ですし、軽くてプレイしやすいことを優先しました。
マリガン判断
《空飛ぶ友だち、モモ》か《龍へと昇る者、サルカン》のどちらか、もしくは両方とサルカンで見せれるドラゴンがある手札が100点です。
3ターン目《鳴り渡る龍哮の征服者》が初動みたいなハンドは基本的にはマリガンします。
今のスタンダードでは、2ターン目になにもせずにエンドしていたら大体勝てないので、しっかりマリガンしてください。
《勝利の楽士》は相手によってかなり強さがブレるので、デッキがわからない1本目は《勝利の楽士》に序盤の動きを任せると負けてしまうこともありますが、仕方ないので割り切りましょう。
サイドボードガイド
今回用意しているサイドボードは、戦い方の幅が少ないリストになっているので、基本的にどの相手にもサイド後はアグレッシブに攻めていきます。
緑単上陸
vs. 緑単上陸
序盤に猛攻を仕掛けないと《若木の生育場》で負けてしまうので、とにかく《空飛ぶ友だち、モモ》《龍へと昇る者、サルカン》が必須です。《ラノワールのエルフ》を焼く《噴出の稲妻》も大事ですね。
サイド後も同じように相手は《若木の生育場》で勝とうとしてくるので、攻めつつ《失せろ》などを構えて《若木の生育場》で詰まないことが理想です。
こちらのドラゴンがあまり除去されないので先手ならかなり勝てますが、後手だと《若木の生育場》が間に合ってしまったり、パワーを倍にされて押しきられることもあります。とはいえ、基本的にボロスドラゴン側が有利だと考えています。
イゼットスペレメンタル
vs. イゼットスペレメンタル
1本目は《安らかなる眠り》がないので、相手がもたついたり、《刻み群れ》を引いていないことに賭けて全力で殴ります。
《勝利の楽士》が出せれば、《渦泥の蟹》のタップ能力で邪魔されることもなくなるので、《勝利の楽士》はこのマッチアップのキーカードです。
サイド後は《安らかなる眠り》を置ければあとは殴るだけです。不利だと思っていたのですが、《安らかなる眠り》を入れてからかなり勝てているので、克服できているかもしれません。
4色コントロール
vs. 4色コントロール
メイン、サイド後ともに《審判の日》と《ジェスカイの啓示》の2枚をどうやって乗り越えるかということが焦点になります。
《審判の日》は《マグマのヘルカイト》で遅らせたり、撃たれても速攻ドラゴンを出し続けてライフを削ったりできます。
《ジェスカイの啓示》は、《鳴り渡る龍哮の征服者》で《発見の石板》を止めて遅らせましょう。
序盤はかなり殴れるので、速攻ドラゴンを連打していると気づいたら勝ってたりします。
ディミーアミッドレンジ
vs. ディミーアミッドレンジ
タフネス1が結構多いので、うまくハマれば《新星のヘルカイト》で除去できたり、《鳴り渡る龍哮の征服者》で《悪夢滅ぼし、魁渡》を止めたりと結構戦いやすいはずです。
主な負け筋は、小粒のクリーチャーを並べられ、《永劫の好奇心》でアドバンテージを稼がれて除去され続ける展開です。そのため、《紅蓮地獄》などを少し入れる程度のサイドチェンジで、大きく構成を変えることはありません。
ボロストークン
vs. ボロストークン
《政治的勝利》などトークンを強化するカードを対処していれば、恐ろしい盤面になることはあまりないはずです。
こちらのドラゴンを除去する手段も少なく、ブロックもされないので、ある程度妨害しながら攻めれば勝てると思います。
ドワーフ
vs. ドワーフ
《鳴り渡る龍哮の征服者》は強いのですが、《チェーンソー》や《山の王、ソーリン》で意外と簡単に対処されてしまいます。
《山の王、ソーリン》が出てくる前に、《失せろ》を構えておいたり、《マグマのヘルカイト》で1ターン遅らせたりできれば完璧です。
サイド後は除去+《空飛ぶ友だち、モモ》《龍へと昇る者、サルカン》の手札を目指してマリガンします。
おわりに
ボロスドラゴンの解説は以上です。このデッキは、かっこいいドラゴンたちをとにかく連打できるので、かなりお気に入りのデッキです!
新セット『リアリティ・フラクチャー』でも相性の良さそうなカードが登場するかもしれませんし、デッキをアップデートしていくのが楽しみです。
また、デッキに関して記事で触れられてない点や、気になることがある方は、Twitchで配信もやっていますので、いつでもコメントで聞いてください!スタンダードの配信をしていないときでもOKです!
このデッキが気になった方は、ぜひ店舗予選などに参加してみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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