みなさんこんにちは!
先週末はMagic Originsのプレリリースがありましたが皆さんは参加されましたか?
さて、今回の記事ではGP Lilleの結果を見ていこうと思います。
GP Lille トップ8
~GP京都と同様Miraclesのワンツーフィニッシュ~
2015年7月5日
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1位 Miracles/白青奇跡
2位 Miracles/白青奇跡
3位 Infect/感染アグロ
4位 Aggro Loam/アグロローム
5位 4C Delver/秘密を掘り下げる者
6位 4C Delver/秘密を掘り下げる者
7位 Lands/土地単
8位 Aggro Loam/アグロローム
1548名の参加者を出したGP Lille。今大会のトップ8で印象的だったのは3位入賞のInfectを除いたコンボの不在と、2名の入賞者を出したAggro Loamでした。コンボデッキはANTや最近結果を残し続けているOmni-tellはトップ16には数名の入賞者が見られましたがトップ8には一人も勝ち残れなかったようです。
大会の結果の方はGP京都と同様にMiraclesが優勝を収めました。Miraclesが安定した強さを持つデッキなのは明らかですが、ヨーロッパでは特に人気のあるアーキタイプの一つだということも事実です。
GP Lille デッキ解説
「Miracles」「Aggro Loam」「4C Delver」
4 《島》 1 《平地》 3 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《沸騰する小湖》 2 《乾燥台地》 -土地(20)- 2 《瞬唱の魔道士》 4 《僧院の導師》 -クリーチャー(6)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 3 《剣を鍬に》 2 《紅蓮破》 3 《目くらまし》 1 《対抗呪文》 4 《Force of Will》 3 《終末》 2 《時を越えた探索》 4 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 -呪文(34)- |
2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《狼狽の嵐》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《外科的摘出》 1 《赤霊破》 1 《摩耗+損耗》 1 《解呪》 1 《紅蓮地獄》 1 《安らかなる眠り》 1 《血染めの月》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
4 《島》 1 《平地》 3 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 2 《沸騰する小湖》 2 《汚染された三角州》 1 《霧深い雨林》 1 《Karakas》 2 《不毛の大地》 -土地(22)- 1 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(3)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 3 《思案》 2 《紅蓮破》 1 《対抗呪文》 1 《天使への願い》 4 《Force of Will》 3 《終末》 3 《時を越えた探索》 4 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(35)- |
2 《封じ込める僧侶》 2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《イゼットの静電術師》 2 《僧院の導師》 2 《狼狽の嵐》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 1 《紅蓮破》 1 《摩耗+損耗》 1 《議会の採決》 1 《遍歴の騎士、エルズペス》 -サイドボード(15)- |
GP京都を制したレガシーを代表するコントロールデッキのMiracles。構築の自由度も高く12 PostやOmni-tellなど相性の悪いマッチアップは存在するものの構成次第では絶望的なマッチアップにはならず、常に安定した成績を収めているデッキです。今大会でもワンツーフィニッシュを収めるというパフォーマンスを見せました。青いデッキが幅をきかせているレガシーらしく両プレイヤー共に《紅蓮破》をメインから採用しています。
☆注目ポイント
今大会見事に優勝を収めたClaudioのリストはGP京都で準優勝を収めていた村上 和弥選手のリストを参考にしたようです。《石鍛冶の神秘家》+装備品パッケージが解雇され《瞬唱の魔道士》と《紅蓮破》に代えられています。『運命再編』からの新戦力として注目を集めている《僧院の導師》がメインからフル搭載されており《目くらまし》もメインから採られているなどアグレッシブな構成です。「果敢」はクリーチャー以外のスペルによって発動するため軽いスペルを多数搭載したこのデッキと相性が良く、特に《師範の占い独楽》が2枚揃った時の展開力は強力です。
よくフィニッシャーとして採用されている「奇跡」スペルの《天使への願い》やメインの《精神を刻む者、ジェイス》の不在もあり、《師範の占い独楽》+《相殺》はクロックを守るために利用されることが多そうです。
今大会のファイナリストのOlivier Ruelは一般的な構成に近いMiraclesを使用していました。コンボ相手に重く序盤から引きたくない《天使への願い》はわずか1枚にまで絞られています。ある程度ゲームをコントロールした後に引ければ良いため1枚でも特に問題は無いと思われます。
《不毛の大地》はGP京都を制した高橋 優太選手も採用していたテクで、《燃え柳の木立ち》や 《墨蛾の生息地》、《すべてを護るもの、母聖樹》など厄介な特殊地形を採用したデッキとの相性が改善されています。
《僧院の導師》も《遍歴の騎士、エルズペス》と共に「《紅蓮破》されない脅威」として採用されています。メインがほぼノンクリーチャーでありサイド後は除去の枚数も減っていると思われるため、特定の戦略対策に《エーテル宣誓会の法学者》や《封じ込める僧侶》、《イゼットの静電術師》など妨害要素を内蔵したクリーチャーが多めに採用されています。
1 《森》 2 《Bayou》 1 《Savannah》 1 《Taiga》 1 《Badlands》 1 《Scrubland》 1 《ドライアドの東屋》 4 《新緑の地下墓地》 2 《吹きさらしの荒野》 3 《燃え柳の木立ち》 2 《やせた原野》 1 《平穏な茂み》 1 《Karakas》 4 《不毛の大地》 1 《Maze of Ith》 -土地(26)- 1 《死儀礼のシャーマン》 4 《闇の腹心》 1 《漁る軟泥》 1 《ガドック・ティーグ》 4 《聖遺の騎士》 -クリーチャー(11)- |
2 《緑の太陽の頂点》 3 《突然の衰微》 3 《罰する火》 2 《壌土からの生命》 2 《森の知恵》 4 《モックス・ダイアモンド》 4 《虚空の杯》 3 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(23)- |
3 《虚空の力線》 2 《スレイベンの守護者、サリア》 2 《思考囲い》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《殺戮遊戯》 1 《再利用の賢者》 1 《窒息》 1 《毒の濁流》 1 《The Tabernacle at Pendrell Vale》 -サイドボード(15)- |
1 《森》 1 《ドライアドの東屋》 2 《Bayou》 1 《Savannah》 1 《Taiga》 1 《Scrubland》 3 《新緑の地下墓地》 3 《吹きさらしの荒野》 3 《燃え柳の木立ち》 2 《平穏な茂み》 1 《やせた原野》 1 《Karakas》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 4 《不毛の大地》 1 《Maze of Ith》 -土地(26)- 1 《死儀礼のシャーマン》 4 《闇の腹心》 1 《ガドック・ティーグ》 1 《漁る軟泥》 4 《聖遺の騎士》 -クリーチャー(11)- |
2 《緑の太陽の頂点》 3 《突然の衰微》 3 《罰する火》 2 《壌土からの生命》 2 《森の知恵》 4 《モックス・ダイアモンド》 4 《虚空の杯》 3 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(23)- |
3 《虚空の力線》 2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《思考囲い》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《窒息》 2 《殺戮遊戯》 1 《再利用の賢者》 1 《大渦の脈動》 -サイドボード(15)- |
今大会で最も印象に残っていたのはChristoph AlsheimerとJaroslav Boucekの2名のプレイヤーがトップ8に入賞を収めたAggro Loamでした。大きな大会の上位で見かけるのは久々です。今大会直前に開催されたPrague Eternalでも結果を残しており、ヨーロッパでは広く知れ渡っていたデッキのようです。
このデッキの核となっている《壌土からの生命》エンジンは、毎ターン「発掘」することにより 《Maze of Ith》や《燃え柳の木立ち》、《Karakas》などの特殊地形に巡り合いやすくなり、サイクリングランドを利用することでカードアドバンテージを稼ぐこともできます。
☆注目ポイント
両リストにメインからフル搭載されている《虚空の杯》は1マナのキャントリップスペルを多用するコンボデッキやDelver系に特に有効で、《モックス・ダイアモンド》によるマナ加速を利用すれば先手1ターン目に「X=1」で設置することも可能です。
点数で見たマナコストの調整がある程度効く《緑の太陽の頂点》は《師範の占い独楽》+《相殺》を掻い潜りやすく、《ガドック・ティーグ》や《再利用の賢者》といった緑のクリーチャーを状況に応じて探してくることができます。《ヴェールのリリアナ》もMiraclesにとっては対処のしづらいPWです。
《闇の腹心》と《森の知恵》によるアドバンテージで息切れを緩和していますが、1枚ずつ採られている《漁る軟泥》と《死儀礼のシャーマン》以外でのライフを回復する手段が無いので運用には注意が必要です。
サイドは 《窒息》《殺戮遊戯》《思考囲い》《スレイベンの守護者、サリア》(《エーテル宣誓会の法学者》)など、相性が悪いとされているコンボや、人気があり上位では必ずと言っていいほど見かけるMiracles対策に割かれています。特に《殺戮遊戯》はカウンターされないのも手伝って、勝ち手段の少ないMiraclesやコンボデッキのOmni-tellに対して劇的な効果が期待できそうです。マナ加速のおかげで4マナという重さもそれほど問題にならないでしょう。《窒息》はMiraclesが人気の今大会では最も活躍したサイドカードだったことが予想されます。
青いデッキが支配する環境で多くのデッキがメインから《紅蓮破》を採用している中、青くない脅威を展開するこのLoamデッキの動向に今後も目が離せません。
2 《Tropical Island》 2 《Volcanic Island》 2 《Underground Sea》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 1 《沸騰する小湖》 3 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《稲妻》 3 《呪文貫き》 1 《赤霊破》 4 《目くらまし》 2 《突然の衰微》 4 《Force of Will》 3 《時を越えた探索》 1 《森の知恵》 -呪文(30)- |
2 《狼狽の嵐》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《水没》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《墓掘りの檻》 1 《虚無の呪文爆弾》 1 《真髄の針》 1 《夜の戦慄》 1 《紅蓮破》 1 《赤霊破》 1 《突然の衰微》 1 《古えの遺恨》 -サイドボード(15)- |
2 《Tropical Island》 2 《Volcanic Island》 2 《Underground Sea》 4 《溢れかえる岸辺》 2 《霧深い雨林》 2 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 3 《不毛の大地》 -土地(19)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《死儀礼のシャーマン》 3 《タルモゴイフ》 1 《瞬唱の魔道士》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《稲妻》 3 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 2 《突然の衰微》 4 《Force of Will》 3 《時を越えた探索》 1 《森の知恵》 -呪文(29)- |
3 《赤霊破》 2 《虚無の呪文爆弾》 2 《狼狽の嵐》 2 《四肢切断》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《二股の稲妻》 1 《森の知恵》 1 《ゴルガリの魔除け》 1 《古えの遺恨》 1 《不毛の大地》 -サイドボード(15)- |
4C Delverと呼ばれていますが最近SCGのイベントなどで結果を残し続けている《若き紅蓮術士》や「探査」クリーチャー搭載型ではなく、《タルモゴイフ》や《死儀礼のシャーマン》《稲妻》《突然の衰微》を採用したTemur DelverとSultai Delverの要素をハイブリットした型のようです。こういった欲張りな構成も《死儀礼のシャーマン》が実現を可能にしています。このデッキもAggro Loamと同様にPrague Eternalで入賞を収めており、Delver系のバリエーションの一つとして認識されていたようです。
☆注目ポイント
Temur Delverをベースに「探査」スペルとの相性が悪い《敏捷なマングース》が解雇され、1マナ域には《死儀礼のシャーマン》が採られています。これにより構築の自由度が上がり、黒をタッチすることで相手の《タルモゴイフ》や《相殺》などに触れる《突然の衰微》にアクセスが可能になっています。また墓地のカードの枚数を気にする必要が無くなったので《時を越えた探索》も無理なく採用できるようになり、ロングゲームにも強くなっています。
MiraclesやOmni-tellなど環境は今まで以上に青いデッキが多く特に《時を越えた探索》はあの《宝船の巡航》ほどではありませんが様々なデッキで使用されています。その《時を越えた探索》をわずか1マナでカウンターできる《赤霊破》(《紅蓮破》)はレガシー環境で最も効率的な妨害スペルの一つです。
Interview With Sitharthan Sriharan
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Sitharthan Sriharan(Sith)は筆者の友人であるレガシープレイヤーで、SCG Premier IQ ClevelandでMiraclesを使用し準優勝を収めています。また、Eternal Centralのレガシー記事のライターでもあります。GP Lilleに参加するためにアメリカからヨーロッパに遠征するほどのレガシー好きです。
今回の記事のために、実際に目にしたヨーロッパとアメリカのレガシーのメタの違いやGP本戦で選択したデッキ、今回の禁止改定などについてお話を聞くことが出来ました。
☆ヨーロッパのメタについて
Sith :Omni-tellやStorm系のコンボやMiraclesが多くて、Delver系がアメリカと比べると少なめだったかな。あと青いデッキ以外ではDeath and Taxesが人気があるデッキだった。
☆レガシー大会の規模について
Sith :ヨーロッパは確かにレガシーが人気だと思う。だけどBazaar of Moxenのような一部の大会を除けば、やっぱり大会の規模はSCGのイベントが毎週のように行われているアメリカの方が上かな。GPの少し前に開催された大き目の大会のPrague Eternalも、SCG Premier IQぐらいの規模だったからね。
☆GP Lilleについて
Sith :バイが無かったのもあって(直前GPTには数回挑戦してみたものの不戦勝を獲得するまでには至らなかった)本戦の結果は散々(0-2-1)だった。あと大会前日に良く休めていなかったのもあって一部酷いミスもあった。
でも日曜日に開催されていたサイドイベントでは5-1-1で入賞できたから良かったかな。
3 《島》 1 《平地》 4 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 1 《乾燥台地》 -土地(20)- 3 《瞬唱の魔道士》 -クリーチャー(3)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 2 《紅蓮破》 1 《呪文嵌め》 1 《対抗呪文》 1 《天使への願い》 4 《Force of Will》 4 《終末》 2 《時を越えた探索》 4 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(37)- |
3 《狼狽の嵐》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《造物の学者、ヴェンセール》 2 《摩耗+損耗》 1 《Karakas》 1 《硫黄の精霊》 1 《紅蓮破》 1 《赤霊破》 1 《天使への願い》 1 《安らかなる眠り》 -サイドボード(15)- |
Sith :土地が20枚しか入ってないから重くて、コンボなど多くのマッチアップでは使いづらい《天使への願い》をサイドに1枚落として《呪文嵌め》に代えたのが大きな変更かな。《呪文嵌め》はOmni-tell以外のほとんどのマッチで役に立った。個人的にデッキのベストカードは《瞬唱の魔道士》で同系やOmni-tellとのマッチアップでクロックを展開しつつ 《紅蓮破》をキャストできるのが強い。デッキで一番微妙だったのが 《精神を刻む者、ジェイス》で、確かにカードパワーは高いけど今のメタではDelverやコンボ相手には少し遅くて《紅蓮破》がメインから当たり前のように飛び交う環境では本来の強さを発揮するのが難しいと思う。
hiroki :なるほど。今大会で活躍していた《僧院の導師》についてはどう思う?
Sith :《僧院の導師》は思ってたよりも強かったね。もっとテストしていれば気が付けただけに悔やまれるけど、コントロール寄りのMiraclesよりも優勝デッキのようなアグロなタイプのデッキの方が強さを発揮できると思う。GP京都とGP Lilleの二つのGPで結果を残していたことからも《僧院の導師》入りのバージョンが弱いデッキではないことは明らかだから、GPSeattle/Tacomaに向けて試してみようと思う。
☆優勝デッキの他にトップ8の中で印象に残ったデッキは?
Sith :Aggro Loamだね。現在過小評価されているデッキで、もっと使われてもいいと思う。《虚空の杯》はキャントリップを多用するデッキが多いレガシーではこれを「X=1」で置かれただけで困るデッキが多い。《ガドック・ティーグ》や《殺戮遊戯》のようにMiraclesやOmni-tellに刺さるカードが多く採用されているし《罰する火》と《壌土からの生命》のエンジンはフェアデッキに対して強い。
☆禁止改定の感想
Sith :《時を越えた探索》あたりが禁止されると思っていたけど、今考えればこのカードのおかげでMiracles以外にもGrixisやJeskai StonebladeのようにMirackes以外の他のコントロールにもチャンスができたのは良いことなのかもしれない。Omni-tellが少し強くなりすぎているような気がするけど、今回のGPでは対策されて1人もトップ8には残れていなかったしね。
Sith :ただしCarsten Kotterも言っていたんだけど、禁止は免れたけど《時を越えた探索》は軽いキャントリップを多用する青いデッキが主流のレガシーでは軽いアドバンテージソースとして使える「壊れた」カードであるのは間違いなくて、今後もコントロールやミッドレンジ、Omni-tellのようなデッキやStormコンボが中心のメタが続きそうだね。MiraclesがGPで勝ちまくっているのは巧いプレイヤーが安定しているMiraclesを好んで使っている結果だと思うから《師範の占い独楽》は禁止の必要性は感じられなかった。
hiroki :今日はインタビューに協力してくれてありがとう。
Sithは最近GPSeattle/Tacomaでの不戦勝に必要なPWPを得るために、スタンダードとモダンの大会にも積極的に参加することも視野に入れているそうです。レガシーだけでなく、幅広いフォーマットでの活躍を期待しています。
総括
GP京都と同様に決勝戦はMiraclesのミラーマッチという結果で幕を閉じたGP Lille。非青デッキの入賞デッキはLandsを含めて《壌土からの生命》を使ったデッキで、多色の青いデッキのマナベースを破壊しつつ《罰する火》で脅威を捌いてじっくりコントロールするスタイルの戦略でした。
比較的新しいクリーチャーの《僧院の導師》は《渦まく知識》や《思案》といった軽いスペルと相性が良く、優勝を収めたClaudio Bonanniのリストのように新たなCountertopのバリエーションを生み出すことに貢献しています。
《時を越えた探索》はOmni-tellやInfectのようなコンボデッキからDelver系、Miraclesと様々なデッキに採用されており、今大会で入賞を収めた青を含めたすべてのデッキで見られました。高いカードパワーとそれに伴うあまりの使用率の高さによりMiraclesの主要パーツの 《師範の占い独楽》と共に禁止カードに指定されるのでないかと話題になっていましたが、今週発表された禁止改定の結果はNo Changeでした。
以上USA Legacy Express vol.82でした。
次回の記事ではSCG Premier IQ ChicagoとSCG Premier IQ Richmond、Big Magic Open Vol.4の結果をカバーしていく予定です。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいレガシーライフを!
※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『MAGIC: THE GATHERING』
http://magic.wizards.com/en/magic-gathering
『it’s Julian』
http://www.starcitygames.com/index.php
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