こんにちは、若月です。
『イクサランの相克』ストーリーが完結しました。全5話(後から全6話に増えました)は短いなあ……と最初思っていましたがいやいやいや密度濃すぎでしょう! おかげで扱いたいことも多すぎて大変ですよ、プレインズウォーカーについてすらほとんど話してもいないのに! ジェイスとヴラスカの結末については涙なしには読み進められず……ああ、でも良かった、危惧したような内容でなくて本当に良かった……。
けれど今は順番に、書きたいことをじっくり書いていこうかと思います。しばしお付き合い下さい。
1. 旧世代たちのイクサラン
「我らが意図は、ニコル・ボーラスを幽閉すること――」
私「(やばい面子だこれ……)」
齢一万歳以上のアゾール、「時ほども古い」ウギン、二万五千歳以上の「世界最古の巨悪」ボーラス。実は今回の話、ウルザやテフェリーやカーンよりも遥かに古い奴らが関わっていたのでした……。『イクサラン』発表から開始当初までは「ヴラスカ海賊団」やら「記憶喪失ジェイスのサバイバル」やらで何だこのギャグ次元は、と笑っていたのが嘘のようです。元々ボーラスがヴラスカへと不滅の太陽回収を依頼したのですが、「まあ力のあるアーティファクトを手に入れたいんだろうな」程度に考えていたらそんなわけなかった。これは迂闊。
ていうかアゾールもウギンも「結構昔に名前だけ出る→しばらく後のブロックで存在感をアピール→さらに少しして気配を見せてから本人登場」っていうムーブが同じで仲良いですね。こういう登場の仕方はいつもわくわくします。そして私達はどうしても長いことドミナリアを舞台に氷河期やミラージュ戦争やファイレクシア侵略に向き合っていたので、同時代に多元宇宙の別のどこかで旧世代たちが全く別の戦いを繰り広げていたと知っては驚いてしまいます。ちなみにファイレクシアのドミナリア侵略については、その時期ボーラスは死んでいた(第57回参照)ので関わりようがなかったのでした。
そしてこれ。『運命再編』におけるニコル・ボーラスとウギンの戦い、歴史の分岐点、非常にドラマティックな場面のカード化として人気の高い《命運の核心》にはさらなる物語がありました。ウギンがタルキール次元へとニコル・ボーラスを誘い込み、アゾールがそこからイクサランへ召喚し、《不滅の太陽》によって封じ込む……当時の描写はどうだったっけ? と該当回を読み返してみました。
Magic Story「再編の連環」(掲載:2015年1月21日)より引用
ボーラスはウギンへと何かを喋った。低い声の辛辣な言葉、だが風にかき消されてサルカンには聞き取れなかった。ウギンは穏やかに真摯に、警告の声色を込めて返答し、そして染みのようにボーラスは笑みを広げた。
なるほど3年越しにこの会話の内容が明らかに。
「おぬしの愚かな猫は自らの彫像が好きすぎるようだ」 ボーラスは考え込むように言った。「感じの良い遠隔話を聞くまでもなく、あの者はそこかしこに実に多くのくだらぬ手掛かりを残しておったぞ」
ウギンは腹立たしく応えた。「不滅の太陽で牢に封じてくれようぞ、プレインズウォーカーよ」
ニコル・ボーラスは笑い、その声を大音響の咆哮へ変えながら、敵へと飛びかかった。
前回書きましたが、アゾールが不滅の太陽を創造したのは「イクサランについての知識を外へ持ち出させないため」。バンドル付属小冊子にはそれに加えて「第一の目的はプレインズウォーカーがイクサランから脱出するのを防ぐため」と書かれていました。つまり合わせると不滅の太陽を創造したのは「ニコル・ボーラスを封じると共にその事実をイクサランの外に漏らさないため」……って認識でいいのでしょうか。『タルキール覇王譚』ブロック当時からこの設定があったのかどうかはわかりませんが、こんな形で繋がってくるなんてすげえよ。後付けだとしても上手いですよね。
さらに、記憶を消されかけながらジェイスがイクサランへ飛んだのは偶然ではなく、ウギンの仕込みによるものでした。そういえばジェイスは『破滅の刻』でボーラスと戦った際に何故かウギンを思い出しながら、それがウギンであると思い出せずにいました。
ドラゴンの精神を取り囲む壁は黒曜石のように滑らかで一様だった。入口は、手がかりになるようなものはないように思われた。ここまで見通せない精神に遭遇したことはなかった、ただ……? 記憶のごく小さな一片。水晶の壁のように滑らかで目がくらむような、とある精神の表面……だがその思考が心に入りこむと、それは自然と消えた。何処でそのようなものを見たのか――もしくはそれが一体何だったのか、彼は思い出せなかった。
何だ……? ジェイスは圧倒されかかった突然の衝動を振り払った。それはボーラスから来たのではなく、彼自身の内からだった。俺は何を考えていた? だが思い出せなかった。ジェイスはボーラスの精神に空しく手がかりを探すも、それは固く閉ざされて目の前にそびえていた。
つまりこれは、ウギンが仕込んだ罠が反応する際の描写だったのでしょう。「水晶の壁のように滑らかで目がくらむ」ような、精神の表面。これもMagic Story「『目』での天啓」でジェイスがウギンの心を読もうとした際の記述そのままでした。自分達の会話記録が読まれそうになったら、その記憶は隠匿され、同時に持ち主は強制的にイクサラン次元へと飛ぶという仕組み……ではウギンは何故そんなことを? 自分の生存をボーラスに知られないためなのか(『アモンケット』アートブックによれば把握されているっぽいですが)、それとも連絡が途絶えたであろうアゾールとの接触手段を求めてなのか。また後にウギンは他のゲートウォッチメンバーとも接触していますが彼らに同じトリガーは仕込んだのか否か? 謎は深まる……なおボーラスはジェイスがイクサランに辿り着いたことを知らない、これはたぶん大切。
公式記事「『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問」より引用
ニコル・ボーラスはジェイスがイクサラン次元に辿り着いたことを知りません。
ちなみに《イクサランの束縛》の大元はアゾールと不滅の太陽だったわけですが、「何かをその次元に閉じ込める」ということでエルドラージと面晶体を連想したことからウギンが関わっているのでは?という予想も(主に海外で)ありました。お見事。「ixalan ugin」とかで検索するといろいろな説が出てくるので、興味がある人は調べてみるとおもしろいですよ。
2. 勢力争い
海賊・恐竜・吸血鬼・マーフォーク。ジェイスとヴラスカの行く末とは別に、四勢力のどれが勝利してオラーズカを支配するかはぎりぎりまで決定しませんでした。『清純なるミラディン』か『新たなるファイレクシア』か、の展開を思い出します(こっちは元々ファイレクシアの勝利が定まっていたようですが)。不滅の太陽が失われることは確定、とはいえ太陽はなくともオラーズカ自体に古の太陽帝国が込めた力と、途方もない黄金がある。それを各勢力が手に入れたらどんなエンディングを迎えるのか……? というのが焦点でした。
時々こういった「勢力争い」は、私達を巻き込んで行われます。過去にあったものでは『ラヴニカへの回帰』ブロック。プレイヤーが実際に好みのギルドに所属するだけでなく、その情報はDCIナンバーに紐づけられて各種イベント参加や勝敗によってギルドの順位が変動するというものでした。
こちらはストーリーに影響するというわけではありませんでしたがとても盛り上がりました。何せラヴニカのギルドはどれも個性豊か、それが10もあれば大抵のプレイヤーは何かしら気に入るもの、愛着がわくものがありますからね。「ギルド診断」のウェブページも探したのですがどうやら消失してしまった模様。残念。
話がそれました。この勢力争いはカードでも、『イクサランの相克』のメカニズムである「昇殿」に再現されています。私達が不滅の太陽の力を、オラーズカの領有を争うというフレイバー。
都市の承認トークン フレイバーテキスト
ひとたびオラーズカで最も高い神殿に昇れば、不滅の太陽の力は汝のものとなり、永遠に行使できる。
『コンスピラシー:王位争奪』の「統治者」のようにプレイヤー間を行き来するのではなく、その気になれば全員が手に入れられるのよね。ところでアゾールさん、私達その「都市の承認」にかなり似たシステムを以前見たのですが同じ仕組みだったりしません?
門が十個。パーマネント十個。数値まで一致しているのは意図的なのか調整の結果なのか。マローの質疑応答回に投げれば良かった(気付いたときには終わっていた)。「都市の承認/City’s blessing」という名称も、迷路に認められてギルドパクトを新たな形で再起動する……という『ラヴニカへの回帰』のそれを思い起こさせます。しかし私これまでイクサランの記事を何本か書いてきましたが、なんか内容の半分くらいはラヴニカのこと書いているような気がするんだよな。そりゃあメインキャラクターの多くがラヴニカ絡みだからなんだろうけど。
と、イクサランに戻りましょう。今回の勢力争いはジオキャッシング、そして各国Twitterアカウントやウェブサイトでの投票が駆使されて行われました。各勢力の概略はこの連載でも第60回に書きましたのでそちらを参照して頂ければ。そして最終回、登場プレインズウォーカーそれぞれの幸せなエンディングの後に勢力エンディングが掲載されました。結果は、投票初期から大体の国でリードしていた地元勢、太陽帝国がそのまま勝利。世界観のイメージ的には一番違和感のないところですしね。Magic Storyでは不滅の太陽争いとして薄暮の軍団と川守りから何人かの伝説クリーチャーが登場、話を盛り上げてくれました。
ガチ危険人物のヴォーナ。恐竜に食われかけたりゴブリンに顔面引っかかれたり、結構洒落にならない目に遭っていたのですがメンタルもフィジカルも強いな! マーブレンは断血状態(断食の吸血鬼版みたいなもの)では相当危険なのですがこう感情豊かで、読んでいて楽しい人でした。
川守りの急進派クメーナ。オラーズカに一番乗りしたのは彼でした。と思いきやあっさりと吸血鬼コンビに圧倒されたあげく窓から投げ捨てられてしまうとは。出落ちって言うなー! 公式四コマでもネタにされていました。助かって良かった。
薄暮の軍団の伝承では「身の丈9フィート(約2.7メートル)」なんて言われていたのでどんな怪物だろうと思いきや。物腰や口調は淑やかながら強キャラオーラがすごい人。我儘を言うヴォーナを指を鳴らすだけで屈服させる場面は痺れました。
一方アートブックには各勢力の様々な情報が載っており、特に鉄面連合は個性豊かな大勢の海賊やその船の設定がありました。喧嘩腰号の面々やアングラスが海賊担当だったとはいえ、もっといろいろな連中の話も読みたかったですね。
3. ファートリとアングラス
『イクサラン』ブロックでは新プレインズウォーカーが2人登場しました。現地プレインズウォーカーのファートリと訪問者のアングラス。ジェイス&ヴラスカと同様に、この2人の動向も物語の柱の一つでした。
ファートリは現地勢力である太陽帝国の騎士であり、尊敬される「戦場詩人」の座を得るべく日々武勲を上げています。その戦場詩人とは何か? 話中で詳しい説明はありませんでしたが、『イクサラン』バンドル付属小冊子に見つけることができました。
『イクサラン』バンドル付属小冊子P.22より抜粋・訳
太陽帝国においては、詩文とその上演技術が深く尊敬されています。理想的な戦士は戦闘において比類ないだけでなく、その経験を創造的に表現できる芸術家でもあるのです。ファートリは優れた詩人であり、その言葉には皇帝すらも涙します。彼女の詩はしばしば共に戦う恐竜の視点で紡がれ、それらの本能や認識を人の言葉で表現しようと試みています。
そして彼女はとある遠征においてアングラスに遭遇して戦い、死の危険に瀕したことでプレインズウォーカーとして覚醒しました。ですがここはイクサラン、プレインズウォークの叶わない世界。ファートリは別の次元を垣間見るも、すぐに引き戻されてしまいました。問題は、その時見たもの。
それは、暖かな黄金色に輝く都市だった。
眩しく輝く高層建築と尖塔が空へ伸びていた。見たこともないきらめく金属、そして何よりも、空の雲には脈打つ魔力が川のように流れていた。
読んだ全員が思った。それは……カラデシュだ。「空の雲には脈打つ魔力が川のように流れていた」の描写から、記事中の画像もイメージとしてカラデシュのものを使用したわけでなく、実際にカラデシュだったのでしょう。ですがこれを伝説の「黄金の都」だと解釈したことでファートリの新たな旅が、様々な未知との遭遇が始まるのでした。
一方アングラスの出自はMagic Story本編ではなく、幕間の質疑応答コラム「『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問」にて明かされました。そしてそれは彼の粗暴なイメージをひっくり返すものでした。そのまま引用します。
5)アングラスはどこの次元出身ですか、彼は何故イクサランにやって来たのですか?
ストーリーチーム:アングラスは我々がまだ訪れたことのない次元出身で、家庭を持っています。彼には2人の可愛い娘がおり、鍛冶師の仕事をする傍ら多元宇宙を旅し、彼女らに土産を持ち帰っています。彼は数年前の週末にそうして旅立ち、イクサランに辿り着き、家に帰ろうとしてできなかったのです。
何だその切ない設定は!!! と全多元宇宙が驚愕した。ここでは「数年前」と書かれていましたが後に話中で明かされた数値は「14年」……あまりにかわいそうすぎる。アングラスの故郷は「まだ訪れたことのない(we haven’t been to yet)次元」、とのことなので完全新規の次元なのかもしれませんし、ジェイスの故郷ヴリンのように『プレインチェイス』シリーズなんかで登場だけはしている次元なのかもしれない。「太陽の向こう側」回ではカルドハイム次元をファートリに見せていましたが、そこが故郷なのかどうかはわかりません(私も知らない)。単にイクサランと全く異なる様相の次元ということで見せたという可能性もあるのではないかと思います。
そのアングラス、物語に登場した時点では既に船を降りて陸上をさまよっていたのであまり「海賊」感は無いのですが、船や乗組員の設定はきちんと存在します。
プレインズウォーカー略歴ページにアングラスの経歴も掲載されています。要約すると、不幸にもイクサランにプレインズウォークして脱出できなくなってしまい、太陽帝国と川守りに追われた後に海賊に受け入れられ、やがて実力とカリスマをもって「悪魔の鎖」号の船長の地位を得たとのこと。そして不滅の太陽の噂を聞きつけると、その宝物こそ自分がイクサランに辿り着いた理由に他ならないと確信して手に入れようと決心したのでした。
やがて彼は自分と同じ存在、プレインズウォーカーに遭遇します。ようやく見つけた同類ということでその喜びは相当なものでした。ですが相手にとっては、そいつに襲われて死の危険に瀕したことで覚醒したという最悪の出会いでした。アングラスはその女性、ファートリを一度は逃がすも後に再会します。そして2人が喧嘩をしながらも密林を旅する描写は、たしかに仲は悪いのですがあまり険悪な雰囲気は感じず、読んでいて楽しいものでした。粗暴で野蛮、けれど自分の知らない世界を知っており、自分の知らない価値観で語るアングラスの言葉はファートリの心を揺さぶりました。新米プレインズウォーカーと先輩プレインズウォーカーという組み合わせはいつも良いものです。
「なら川守りの歴史はどうなんだ? あいつらの歴史は覚えておかなくていいのか?」
「それは……たしかに。記憶しておくべきだと考えます。けれど戦場詩人は彼らの歴史を学んではいない……」
「お前らはどっちの歴史が強いかを決めるために殺し合ってる。上に立つのは誰かを決めるために言い合いをしてる、けれど誰も本当の意味では自由じゃねえ。小娘よ、お前が正しいって誰が言えるんだ?」
2人は何度かの喧嘩の末にどちらもオラーズカへ辿り着き、不滅の太陽を巡って他勢力も交えて戦います。ですが不滅の太陽はヴラスカの魔法によって持ち去られ、それによってイクサランの束縛が失われたことでアングラスは未練も何もなく、さっさとプレインズウォークしていきました。その回「物語を伝える者」冒頭で高笑いに続いて豪快な捨て台詞を吐いて去っていった様は、ある意味「まあそうするよね」と納得の姿でした。そしてエピローグ回「彼らの謀り」では無事に娘2人のもとへ帰り着いた彼の姿を確認できました……良かった。本当に良かった。
一方ファートリは、オラーズカを発見した証拠として《原初の災厄、ザカマ》に乗って太陽帝国へと帰還します。ですが途方もない出会いと冒険を経た後では、念願であったはずの戦場詩人の地位を得られるという事実すら頭から抜け落ちていました。そしてその兜を目の前にしても、高揚や達成感はありませんでした。望めば他の世界へも旅立てるというのに、今さら一つの地位を得て何になるのだろう……? その思いの背後には、きっとアングラスからの言葉や、彼に見せられた異なる世界の存在、異なる物の見方があったのでしょう。ファートリは川守りとの和平を進言しますが、皇帝はあくまで征服を目指していました。そして家族に旅の体験と新たに得た力について話すと、彼らに強く勧められてまずは次元小旅行へ出かけていきました。
これまでもファートリはイクサランの生物について、多くのフレイバーテキストで生き生きと語っています。プレインズウォーカーとなって他の世界の物語を集めるだけでなく、イクサランの物語を多くの世界へ広めていくのでしょう。
《アーリン・コード》、《サヒーリ・ライ》、《試練を超えた者、サムト》など最近は「プレインズウォーカーであっても故郷の次元に残る」キャラクターが多かったので、温かい家族に見送られて旅立ち、見聞を広めるファートリのエピローグはとても新鮮なものに思えました。本当にカラデシュに行ったかー! 旅を通じて広い世界を知り、さらなる見識を深めたいと願う……今回のキャラクターの中で最も「未踏の地へ挑んだ」のはファートリだったのではないでしょうか。
4. 続きます
「すみません、二万字超えてしまいました」
「二万字」
「ちなみに過去最長がサルカン回その4で一万六千字程度」
「卒論みたいですね」
そう、まだジェイスとヴラスカについて全然書いてない。けれど長いことこの連載を続ける中で学んできたことがあります。「急いでまとめると後で絶対に書き逃しを見つけて後悔する、そして書く機会がなくて困る」。今回も書きたいことは沢山あって全部書いていると物凄く長くなる、ドミナリアの情報もぼちぼち出てくるのかな……じゃあ2回に分けてしまえ!!
そんなわけで後編を来週に掲載予定です。「注目のストーリー」を辿り、ジェイスとヴラスカについて可能な限りまとめたい。できればドミナリアにも触れたい! 少々お待ちください。
(イクサランの相克まとめ 後編に続く)
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このシリーズの過去記事
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