あっという間に年の瀬になりましたね。
今年一年、皆さんはどうでしたか?
個人的に振り返ると、今年発売されたエキスパンションは全体的に統率者向けのカードが多く、統率者セットのコンセプトも良かったので充実した一年でした。
なんて振り返っていると、恐るべき爆弾が投下されたのです。
そうです、一時的にとはいえ”銀枠”カードの解禁!!
ジョークセットのカードがデッキに入れられるようになると、一体どうなってしまうのー!?
なんて興奮しながら、詳細を確認しに行ったところ、禁止カードと使用の際は要注意のカードがきちんと?設定されていたのでとりあえずは一安心。
禁止カードのリストは以下となっています。
【使用禁止カード】
【禁止ではないが使用の際は要注意なカード(一緒にプレイする人の了解をとるなど)】
うん、どれも駄目そうですね!!
でも、これらの禁止カードに負けず劣らずの規格外カードはまだまだあるので、常識を超えた世界へと飛び出しましょう!
という訳で、今回は”銀枠”特集回です!
■まずはマナ基盤から!
6面体のダイスを振って1の目がでない限りは使い続けられる《Jack-in-the-Mox》と、バラバラにちぎれば4マナもでる《Blacker Lotus》は過去の銀枠でもお馴染みのマナ基盤となっています。
特に《Blacker Lotus》は一気に4マナを供給できれば5マナ以上の統率者がグッと出しやすくなるので、強大過ぎるリスクと相談しながら短期間だけ使用してみるのも面白そうですね!
コインフリップに成功し続ければ無限マナ、そうでなくても1/2の確率でマナが増えるという何ともスリリングな《Mana Screw》。《クラークの親指》と組み合わせても良し、1マナでコインがフリップできることに着目して《偶然の出合い》と組み合わせるも良し、と夢膨らむアーティファクトになっています。
効果の処理中に歌っていれば《自然の知識》や《三顧の礼》に匹敵する強さを持っている《Land Aid '04》は、緑を含むデッキには嬉しい追加カードなのではないでしょうか?
『Unstable』で新登場した《Selfie Preservation》は少し使いにくい《不屈の自然》ですが、対応した基本土地を探すのが楽しく、絵柄もクスっときてしまうようなデザインが好きなので、思わず使ってしまいそうですね。
《Watermarket》は、カードに”すかし”が入っている呪文のみに使用できる無色2マナを生みだしてくれます。『Unstable』に限らずプロモカードなど”すかし”の入っているカードは結構あるので、統率者に設定できたのなら頼もしい1枚になります。
■ぶっ飛んだ特殊勝利方法を見よ!
銀枠の中にも、条件を満たせば勝利できるカードがいくつか存在します。
元祖《不毛の栄光》こと《The Cheese Stands Alone》は、インパクトのある絵柄で効果こそ知らずとも見覚えのあるプレイヤーも多いのではないでしょうか?こういった特殊勝利条件のカードが2スロット積めると、デッキの実現度も上がるのでリセット呪文と組み合わせて、このニヤニヤ笑いのチーズを独り立ちさせてみてはいかがでしょうか?
自分のアップキープ開始時に、自分のコントロールするパーマネントのカード名にアルファベット26種類全てが含まれていたら勝ち!という何とも常識破りな効果のエンチャント。
《Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental》1枚でほとんどのアルファベットが賄えるので、後は残りのFJQXZを探すことに専念できます。追加の《Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental》として《_____》も一緒に使うとアルファベットを揃えやすくなるのも良いですね。《_____》は《Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental》としてだけでなく様々なカード名となるので、《Goblin Tutor》や《泥沼煎じの魔女》といったカード名参照のサーチ呪文にも反応するので、色々な悪さができそうで面白い1枚ですね。
また《スパイ道具》を使えば1枚で複数体の名前を一気に持つことができるので簡単に《Now I Know My ABC's》の勝利条件を満たすことができます。また《スパイ道具》を装備したクリーチャーに《Wordmail》をエンチャントすると、数えるのが馬鹿らしくなるくらいのサイズになるので色が合っていれば採用したいですね!
『Unstable』の特殊勝利カードである《As Luck Would Have It》は、ダイスの出目が累計100を越えたら勝利できるエンチャント!自身に呪禁が付いているので、ダイスを振ることに専念できます。銀枠のセットの多くは6面体のダイスを振るカードが主となっていますが、《Sword of Dungeons & Dragons》はなんと振れるダイスが20面体なので一気に勝利条件に近づけます!自身の効果で振り直せる効果が付いているので《Krark’s Other Thumb》なんかと組み合わせると脳汁が出るような興奮を体験できること間違いなし!となっています。
■銀枠解禁なら、統率者を銀枠にしたい!
折角の銀枠解禁なので、骨の髄までしゃぶりつくしたいなら統率者こそ銀枠にしたいものですよね。過去の銀枠のセットに比べ『Unstable』には異様に伝説のクリーチャーが多いので、その中からデッキのコンセプトを示してくれるような効果を持った者たちを紹介していきます!
相手に敗北を押し付ける《Baron Von Count》は自身のマナ・コストが軽く、早いターンから突然相手に敗北のカウントダウンを押し付けることができます!
《Baron Von Count》はマナ・コストか文章欄かパワーかタフネスの数字を参照するので、そのいずれかの内に4を含む呪文を唱えればカウントダウンが進行します。そうして5→4→3→2→1→5と破滅カウンターを移動させれば、プレイヤーを1人破壊できるようになるのです。
《殺し》や《四肢切断》といった代替コストやファイレクシア・マナを含む呪文を使えば、一気に効率がよくなります。
他にも破滅カウンターを移動させる呪文はまだまだあるので、自分なりの最適な組み合わせを考えてみましょう!
一度に沢山の呪文を唱えるので《Necro-Impotence》のような手札確保手段もセットで採用すると、2人目以降のプレイヤーも破壊しやすくなるのでおススメです。
墓地の2体のクリーチャーを、1体のクリーチャーにくっつけて復活させてしまうという大雑把な効果を持ったクリーチャー。自分だけの最強生物を作ろう!という単純明快で楽しいコンセプトのデッキを作れるので大型クリーチャーが好きなプレイヤーからシステムクリーチャーが好きなプレイヤーまで幅広く楽しめる統率者となっています!
《生き埋め》のようなカードで複数枚のクリーチャーを一気に墓地に送るのはもちろん、《ゾンビの横行》を使えば墓地のクリーチャーの結合先も一気に補えるので、デッキに採用しておくと役に立つ瞬間もありそうですね。
対戦相手の懐に潜り込めさえすれば、対戦相手のデッキが楽しめるという、これまた無茶苦茶な効果を持った統率者。とにかくマナ・コストが軽いので序盤からスパイ活動に勤しむことができます。《稲妻のすね当て》や《千年霊薬》を使って《X》の起動型能力をすぐに使えるよう状態にしておくと、相手の手札から踏み倒して出したクリーチャーまでも、すぐに使えるような状態にできるので、こういった役割のカードをデッキに追加しておくとゲームの後半まで《X》で遊びやすくなりますね。
■まだまだ止まらない、銀枠世界の壊れカード!
常識の世界から逸脱したカードばかりの銀枠の世界ですが、まっとうに構築フォーマットで使って強いカードも当然いくつか存在するので、この機会に是非とも使ってしまいましょう!
え?実質《Ancestral Recall》!?と目を疑ってしまうくらい条件の簡単な3枚ドロー。《渦まく知識》や《思案》に留まらず、相性の良いカードはいくらでもありそうですね!パワー9相当のカードパワーなら使うしかないのでは!?
「禁止ではないが使用の際は要注意なカード」の1枚である《Incoming!》。X=無限の《起源の波》、または外れのない《原初のうねり》とかなりぶっ飛んだ効果になっています。一番ネックとなるのはこの効果が全てのプレイヤーにかかることなので、対戦相手がうっかり勝ってしまわないようにだけ注意をすれば、気持ちよく勝てる1枚となっています。
みんなの山札が一気に手札にきてしまう豪快オブ豪快な呪文!代わりに1ターンに1回しか呪文が唱えられなくなるので、すぐに勝つためには《突撃の地鳴り》のようなカードを先置きしておく必要があります。
いきなりライブラリーが4分割されてしまい、4つのライブラリーのトップが常に公開されるので、今後のドローが一気により良いものに変わりそうなアーティファクト。
それだけでなく、呪文や能力の効果でライブラリーを参照する時には4つの内のいずれかを参照できるようになるので、1つの山だけを極端に薄くすれば《殻船着の島》や《研究室の偏執狂》といったカードで一気に勝利に向かうことも可能に!
今まで全く触れていませんでしたが、統率者戦ではからくりももちろん使用可能なので《Incite Insight》や《Steamflogger of the Month》といったカードを使って一気にからくりを組み立てていくのも良いですね!
からくりは時限式ということもあって、《時間のねじれ》を始めとした追加ターンを得る呪文を多用するデッキとの相性が良いです。
また、からくり自身がアーティファクトであることから統率者戦では他のフォーマットよりも触られやすく、自分でも悪用がしやすいメリット・デメリットがはっきりとしたギミックとなっています。ですので、からくりをデッキに組み込むなら+αで恩恵を受けられるような構築にしておくのを意識しておくのが大事なポイントになっています。
《Pet Project》は統率者戦の様に対戦相手の墓地が複数個あるようなフォーマットにおいて、恐るべき効果を発揮するからくりとなっています。からくりは組み立ててから発動するまでラグが発生してしまいますが、そのラグの長さは少しだけなら調節できるので、対戦相手の墓地に《Pet Project》で釣り上げたいクリーチャーを送り込むターン、つまりは準備期間を設けやすく、比較的使いやすくなっています。
《Record Store》はドロー補助のからくりで、あなたがアーティファクトを多くコントロールしていれば、その分だけ目ぼしいカードに辿り着きやすくなっています。特定のキーカードに依存していてかつ、からくりの他のカードも活かしきれるデッキなら最大値を発揮することができますが、そうでなくとも一定の間隔で使えるドロー補助としても優秀なので、からくりデッキを組む際には是非とも採用しておきたい1枚となっています。
からくりは全体的に見てクリーチャーの強化、弱体、増加に関するものが多く、ダメージを与えて勝つことを目的としたデッキには、組み込み得感の強いギミックとなっています。また、対象のクリーチャーをアーティファクト化させるものも複数枚存在するので、アーティファクト破壊を多めに採用することで、相手のクリーチャーを破壊しやすくなるのも良いですね!
今回は、普段とは全く違った概念を楽しく味わえる銀枠の世界のカードをたくさん紹介しましたがいかがでしたか!?短期間であるものの折角銀枠のカードが楽しめるので、対戦する際には「銀枠のカードが入っていますけど、対戦してくれますか?」などの断りを最初に入れておくと、気持ちよく遊べそうですね!この記事が、友達と一緒に銀枠入りのデッキを使って遊ぼうという、楽しい時間のきっかけになったのなら幸いです!
それではまた次回!
少々早めではありますが、良いお年を!
この記事内で掲載されたカード
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