コマンダー塚本の統率者最前線! vol.37 -白飯にふりかけはコンボなのか?(対抗色編)-

塚本 樹詩

 こんにちは!!塚本です!!

 前回に引き続き2枚コンボ紹介の記事ということで、敵対色のコンボを見ていきましょう!!

 多くのコンボと触れ合ううちに、何となくコンボと呼ばれるものがどういったものか掴めてきた気がします!短い間でも、ごはんにはふりかけでなくお茶漬けの方がよりコンボであるということがわかりました。人間は日々成長していくのですね。

 適度に脇道にも逸れたので本筋に戻りましょう!

■白+黒

《オルゾフの御曹子、テイサ》《真に暗き時間》

オルゾフの御曹子、テイサ真に暗き時間

 白+黒の組み合わせのコンボといえば、統率者戦でも定番の《オルゾフの御曹子、テイサ》《真に暗き時間》のコンボ!!

 《真に暗き時間》の効果が《オルゾフの御曹子、テイサ》のトークン生成能力の条件を満たしてくれるため、黒いクリーチャーの総数をずっと維持できるコンボとなっています!!

ファイレクシアの供犠台爆破基地
 《真に暗き時間》の効果により《オルゾフの御曹子、テイサ》の起動型能力は使えなくなってしまいますが、他のカードを使ってクリーチャーを生け贄に捧げることができれば簡単に無限コンボへと早変わり!!《ファイレクシアの供犠台》《アシュノッドの供犠台》と組み合わせて無限マナ!さらに《爆破基地》と組み合わせて無限ダメージなんてこともできるのです!!
ヴォルラスの気まぐれ

 と、この色では定番中の定番となっているコンボですが、青を足すと《ヴォルラスの気まぐれ》のようなテキスト中の色を書き換えられる呪文でもコンボが成立できるようになります。

 《オルゾフの御曹子、テイサ》のテキストにある「黒」を「白」へと変える(逆でも可)ことで無限にクリーチャーを追放!!色書き換えを多用するデッキでの《オルゾフの御曹子、テイサ》の活躍が見られるようになりますね!!

《むかつき》《天使の嗜み》

むかつき天使の嗜み

 モダンでは比較的メジャーな《むかつき》を使ったこのコンボ。

 統率者戦ではデッキの枚数が多く、デッキを引き切れば原始人でも勝てるような状況になるのでより肯定されやすいコンボとなっていますね。

 そもそもスタートのライフも40点と多いため、《むかつき》単体でも結構いい仕事をするので黒いデッキで入れるカードに困ったらとりあえず試してみてはいかがでしょうか!!

《謙虚》《魂の裏切りの夜》

謙虚魂の裏切りの夜

 クリーチャーの存在を許さない2枚コンボ!!クリーチャー以外の勝ち手段がメインのデッキなら、《謙虚》単体でも十分に周りを困らせることができるので、《魂の裏切りの夜》《オアリムの祈り》《雷鳴の杖》を組み合わせて延命を図るのはとてつもなく有効な手段となっています!!

老いざる苦行者、アローロ

 《老いざる苦行者、アローロ》が統率者領域にいる間は《謙虚》の影響を受けないので、このカードを使った自宅警備員ばりの引きこもりプリズンデッキを作るのも楽しそうですね!!

■青+赤

《侵入警報》《鏡割りのキキジキ》

侵入警報鏡割りのキキジキ

 『キキアラーム』という俗称まで付いている超有名なコンボで、簡単に無限トークンを実現してくれます!!

 《鏡割りのキキジキ》で生成したクリーチャーのコピー・トークンには速攻がついているので、そのまますぐに無限体のトークンで無限ダメージまで繋げられる素晴らしいコンボとなっています!

 そもそも《侵入警報》《鏡割りのキキジキ》もコンボの片割れとして有名で、この組み合わせ以外にも無数のコンボの相方となっているため、色さえあっていれば入れておいても損のない2枚となっています!

《騙し討ち》《パリンクロン》

騙し討ちパリンクロン

 《騙し討ち》は、高コストのクリーチャーを踏み倒して使う超攻撃的なカードとして使われることがほとんどですが、《パリンクロン》と組み合わせると無限マナのエンジンとしても使えるのです!!

 (7枚以下の)土地から6マナ以上生みだせることが無限マナの条件なため達成も比較的簡単で、このコンボを元にリソースを増やし《騙し討ち》でそのまま勝ちに向かうことができます!コストを踏み倒したいクリーチャーがたくさん入っているデッキに、《騙し討ち》《パリンクロン》を追加で採用すると勝てる状況に繋がるパターンが増えていいですね。

《吹き荒れる潜在能力》《ザルファーの魔道士、テフェリー》

吹き荒れる潜在能力ザルファーの魔道士、テフェリー

 呪文の解決に《吹き荒れる潜在能力》を挟むようになることを利用し、《ザルファーの魔道士、テフェリー》で相手の動きを完全にロックすることができるコンボ!!

 《ザルファーの魔道士、テフェリー》自体が、自分のコンボを成立させたいときには頼もしい存在なので、それが元々のコンボパーツとなったのなら弱いわけがない!!

 《ザルファーの魔道士、テフェリー》は自分には影響ないので、後は《吹き荒れる潜在能力》《ザルファーの魔道士、テフェリー》を破壊するようなデッキの仕組みにしなければいいだけですね。

秘儀の研究室疲労の呪い

 使い勝手は劣りますが、《ザルファーの魔道士、テフェリー》の他に《秘儀の研究室》《疲労の呪い》といったカードでもロックすることができるので、デッキよっては採用できるかもしれませんね!!

■黒+緑

《見えざる者、ヴラスカ》《倍増の季節》

見えざる者、ヴラスカ倍増の季節

 《倍増の季節》がある場でカウンターが乗った状態ででてくるパーマネントを出すと、そのカウンターが倍になります。これを利用すればプレインズウォーカーの奥義もすぐに使えるというコンボなのですが、《見えざる者、ヴラスカ》が統率者戦では特に相性が良く、ゲームを決定付ける暗殺者・トークンも《倍増の季節》によって倍の数生成できるのです!!

 カウンターやトークンが倍になる《倍増の季節》は、デッキによっては単体でも恐るべき力をはっきりするので、自分のデッキに合っているようなら《見えざる者、ヴラスカ》と一緒に入れてみると楽しそうですよ!

《北方行》《吸血鬼の呪詛術士》

北方行吸血鬼の呪詛術士

 《北方行》で持ってきた《暗黒の深部》《吸血鬼の呪詛術士》の能力を使うことで一瞬にして《マリット・レイジトークン》を生成する一昔前の懐かしいコンボ!!

ロノムの口占術の岩床

 《吸血鬼の呪詛術士》の能力は汎用性が高く、プレインズウォーカーの対処が簡単にできたりと便利なクリーチャー。そして《北方行》も色マナの確保や《ロノムの口》《占術の岩床》といった氷雪土地をサーチできる便利な呪文となっているので、単体で引いても無駄にならないのがこのコンボの良い所ですね!!

 そして何より!一撃で相手を倒してしまうと、折角のファッティが味わいきれないな?という贅沢なニーズを叶えてくれるのは《マリット・レイジトークン》だけ!!スーパードブフクロウタイムは長いほうが気持ちいいですもんね!!

《ムルタニの存在》《血の呼び水》

ムルタニの存在血の呼び水

 《ムルタニの存在》は、単体で見れば打ち消しに対してカードが1枚担保されるという狭い状況での安全策であり、悠長なカードであることは間違いないのですが、もし自分の呪文が全て打ち消される状況にあったら?と考えると見え方が変わるカード。

 そこで、《血の呼び水》を使えばクリーチャーでない呪文が全て打ち消される状況になるのです!!

 コストも(2)減るので2マナ以下の無色の呪文を引き続け、唱え続けられれば《ムルタニの存在》が奇妙なエンジンとなるのです!!

 そしてトドメには打ち消しなど関係ない《苦悶の触手》を(黒)(黒)で唱えれば大量のストームでドレイン勝利!!ちょい足しの範疇を超えていますが、異質なコンボとしてデッキが組みたくなりますね!

■赤+白

《村の鐘鳴らし》《欠片の双子》

村の鐘鳴らし欠片の双子

 そうです、青+赤の紹介で収まりきらなかったのでここでの紹介となります。

 《村の鐘鳴らし》《欠片の双子》をエンチャントすることによって無限にトークンが生成され、トークンが速攻を持っているのでそのまま無限ダメージで勝ちとなるこのコンボです。

深夜の護衛やっかい児詐欺師の総督士気溢れる徴集兵空の軽騎兵

 ただそもそも《村の鐘鳴らし》《深夜の護衛》《やっかい児》《詐欺師の総督》《士気溢れる徴集兵》《空の軽騎兵》などでもよく、《欠片の双子》《鏡割りのキキジキ》という代用カードがあるので様々なカラーリングのデッキで実現可能なコンボとなっていますが、赤+白の組み合わせは他の色に比べて2枚即死コンボが少ないのでこの色での紹介となりました。

 赤白には無限コンボに囚われない素敵な魅力があるんです。きっと。

《ボロスの反攻者》《冒涜の行動》

ボロスの反攻者冒涜の行動

 無限コンボなんて知るか!!有限で致死を目指すコンボがこれ!!

 《冒涜の行動》でクリーチャー全体を焼き尽くしつつも、《ボロスの反攻者》に与えられるダメージで本体にも大ダメージを狙うコンボ!

ラースの灼熱洞ぬいぐるみ人形

 《ラースの灼熱洞》やダメージを倍にするパーマネントと組み合わせると、《ボロスの反攻者》に与えられるダメージがまず倍になり、そして効果で移し替えるダメージも倍になるので4倍のダメージでなんとか破を撃つことができます!《冒涜の行動》なら1人のプレイヤーを倒せるくらいのダメージ量を叩き込めるので、赤白でも気持ちよさは味わえるのです!!

 さらに《ぬいぐるみ人形》のようなダメージ移し替えクリーチャーを並べることによって狂気染みたダメージの応酬が対戦相手を襲うように!!

《大いなるガルガドン》《平等化》

大いなるガルガドン平等化

 無限が厳しいなら0に近づこう!!ということで《大いなるガルガドン》で自らのパーマネント減らし、《平等化》を使って全てを無に帰すコンボ!!

 無になった後は《大いなるガルガドン》が有となり、対戦相手たちを順番にさらなる無へと送り込むでしょう。

■緑+青

《食物連鎖》《霧虚ろのグリフィン》

食物連鎖霧虚ろのグリフィン

 個人的にも好んで使うことの多い《食物連鎖》《霧虚ろのグリフィン》の無限マナコンボ!!

首席議長ゼガーナ大渦の放浪者現し世の裏切り者、禍我

 無限にマナが発生するものの、そのマナはクリーチャーの召喚にしかあてられないため統率者を《首席議長ゼガーナ》《大渦の放浪者》にしたり、《現し世の裏切り者、禍我》のような無限マナの消費先を用意しておくことが必要となっています。

永遠の災い魔

 また《霧虚ろのグリフィン》の無色版である《永遠の災い魔》も存在するため、単色でも実現可能なコンボとなっています!

摘出運命の操作

 《霧虚ろのグリフィン》を追放領域に用意しておきたい時のために、《摘出》《運命の操作》といった呪文も合わせて採用していると捗りますよ!!

 《摘出》は相手にも使えるので、キーカードに依存したデッキ相手ならそのまま勝ち手段になりえる凄い呪文!!《運命の操作》はついでに必要なさそうなカードも取り除ける上に後の展開に備えられるだけでなくカードが引けるので、行動として無駄になりにくいのがいいですね!!

《偵察行》《宝物探し》

偵察行宝物探し

 《偵察行》は単体では基本土地カードを望む枚数ライブラリーの上に積むだけというカードですが、そうして基本土地カードを大量に積み込んだのちに《宝物探し》を唱えることによって、それらが全て手札に入るという大量ドローコンボ!!

マナ結合マローの魔術師ムルタニ突撃の地鳴り

 一瞬で手札が大量に増えたように見えますが、その実はほとんどが基本土地カードという微妙な状態なので《マナ結合》《突撃の地鳴り》といったカードで一気に使ってしまったり、《マローの魔術師ムルタニ》を始めとした手札の総数を参照するカードと組み合わせて使うのがいいでしょう!!

 デッキの中の土地を全部基本土地カードにしてしまえば、コンボを決めることによってこの先のドローが全部濃い状態になる!!というポジティブ思考にも浸れる素晴らしいコンボですね!!

《花を手入れする者》《ペミンのオーラ》

花を手入れする者ペミンのオーラ

 色を足せば足すほど強くなる《花を手入れする者》ですが、《ペミンのオーラ》をエンチャントするだけで気軽に無限(緑)マナが生み出せるようになります!!

 2色に留まらないのであれば(青)マナ以外は無限に増やすことができるので、《花を手入れする者》を採用しているデッキでならば一緒に《ペミンのオーラ》も採用してみてはいかがでしょうか!?

終わりに

 最後は無限マナの紹介でさっくりと終わってしまいましたが、マナさえ出れば自分のやりたいことはできるので、結局のところ無限マナが無限の中で一番楽しみがいのあるコンボだと思います!!

 今回紹介した2色ごとの2枚コンボはほんの一例なので、「まだまだコンボ知ってるよ!」というプレイヤーはデッキ相談の際に教えてあげたり、これを機に周りのプレイヤーと共有してみるのもいいかもですね!!マニアックなカードを使ったコンボは自意識が保てなくなるくらいの快感をもたらしてくれるので、まだ世に出ていないようなマニアックコンボを知る機会が増えたら僕は嬉しいです!!

 という感じで、今回はここまで!!

 最後までありがとうございました!!また次回よろしくお願いします!!

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