コマンダー塚本の統率者最前線! vol.39 -会場の災厄、ツカモト-

塚本 樹詩

 こんばんは、塚本の方のコマンダーです。

 2018年もよろしくお願いします!

 年明けと共に『イクサランの相克』が発売され、今回は新カードの特集となります!

 『イクサラン』ブロックも2つ目となり恐竜や吸血鬼、マーフォーク、海賊といった種族たちのカードも増え、部族をテーマとしたブロックの真価がここから発揮されると思うと、ドキドキが止まりませんね!

 まずは本日の主役をドンと紹介!

原初の災厄、ザカマ

 \でかい!/

 \能力たくさん付いている!/

 と統率者にするには持って来いのクリーチャーですが、「土地がすべてアンタップする能力がヤバそう」というファーストインプレッションを受けました。

 ボディの付いている《Reset》が常に統率者領域にあったなら簡単に無限マナができそう! ということで、今回は《原初の災厄、ザカマ》を中核に据えたコンボデッキを組みます!

■ 基本に帰れ!

 《原初の災厄、ザカマ》を使って無限マナを生み出すためには、土地をたくさん並べるか、土地から生み出されるマナを増やすというアプローチが必要になります。

春の鼓動

 そこでまずは、生み出せるマナを倍にする《春の鼓動》系のカードをたくさん採用していきましょう!

ザル=ターの古きものWinter's Nightほとばしる魔力ケイラメトラの指図 ミラーリの目覚めマナの反射ゼンディカーの復興者

 このように亜種もたくさん存在するので、これらのエンチャントを軸に土地から出るマナを増やしながら《原初の災厄、ザカマ》での無限マナを狙っていきましょう!

ゼンディカーの復興者

 《ゼンディカーの復興者》は少し重めのカードですが、最終的には《原初の災厄、ザカマ》を無限に出し入れした際の無限ドローに繋がるのでエンドカードとしては文句ないスペックとなっています!

Winter's Night

 氷雪土地限定の《春の鼓動》なので、対戦相手に悪用される心配も少なそうで良いですね。土地がアンタップしないデメリットもゲームを決めるターンに使えば関係ないので、ないも同然! このカードを活かすためにデッキのマナ基盤はなるべく氷雪土地に寄せて構築する、という方針が加わりました!

血染めの月月の大魔術師

 基本土地をメインにするということで《血染めの月》《月の大魔術師》を使って対戦相手の動きを止めるのも有効な戦略になりますね!

血染めの太陽

 『イクサランの相克』で登場した《血染めの月》の亜種《血染めの太陽》もこのデッキなら無理なく採用できます。折角の新カードなので採用!!

破滅灰からの再興

 基本土地以外のカードを処すという能力ならば《破滅》《灰からの再興》も非常に良い仕事をするので採用採用!

《原初の災厄、ザカマ》を使えばコンボは簡単!?

 土地からとにかくたくさんのマナが出る状態になり《原初の災厄、ザカマ》を軽々とプレイできるような状態になったら、無限マナを目指しましょう! 《原初の災厄、ザカマ》の土地をアンタップする能力を使いまわすために、このカードを組み合わせましょう!

雲石の工芸品

 そう、《雲石の工芸品》の強さには勝てなかったよ……。《雲石の工芸品》ともう1体余分なクリーチャーを用意するだけで《原初の災厄、ザカマ》を何度も手札に戻せて、再利用できるようになります。しかし! 《雲石の工芸品》1枚ではコンボの成立は難しそうです。

塵の精霊嵐前線の乗り手

 そこで発見したのが自分のクリーチャーを2体以上戻せる《塵の精霊》《嵐前線の乗り手》 《原初の災厄、ザカマ》と自身をまとめて戻すことによって《雲石の工芸品》と同じ挙動ができるようになります! デッキに3種類もコンボパーツが入っていれば、コンボ成立もぐっと安定して安心ですね! とにかく《原初の災厄、ザカマ》に白が含まれていて良かった! と思った瞬間でした。

 《嵐前線の乗り手》はコンボパーツな上にコンボが成立すれば無限トークンにも繋がるので勝ち手段も兼ねていて素晴らしいですね!

ティムールの剣歯虎

 マナを払って《原初の災厄、ザカマ》や、各種CIPクリーチャーを戻せるのが便利な《ティムールの剣歯虎》

 《原初の災厄、ザカマ》の召喚に必要なのが9マナ、《ティムールの剣歯虎》の起動に必要な2マナを加えて合計11マナなので、12マナ用意できれば余剰分の1マナが増え続けて無限マナになりますね!

 デッキ的にマナには困らなそうなので先置きでコンボの準備を進めつつも、自身を破壊不能で守れるのも良いですね。

業火のタイタン彗星の嵐

 無限マナが成立したら、あとは《雲石の工芸品》などのカードを使って《業火のタイタン》を無限に出し入れして無限ダメージ! 《彗星の嵐》を使って単純に無限ダメージ! といった勝ち手段を用意ましょう! 前述のとおり《ゼンディカーの復興者》で無限ドロー、《嵐前線の乗り手》で無限トークンもあるので、無限マナさえ生み出せれば、あとは流れでいけることも多いでしょう。

 また、普段はコストの重くて使う機会のない自分の好きなカードを採用するのも良いですね! 何も引かなくても《原初の災厄、ザカマ》自身がライフを回復できる起動型能力を持っているので、その場で無限ライフになります! ですので、ダメージで負けない状態にして勝ち手段を引くのを待つというケースも出てくるでしょう!

シヴの地溝

 《原初の災厄、ザカマ》自身は基本でない土地もアンタップしてくれるので無限にマナがあるのなら《シヴの地溝》もフィニッシュ手段となります! 《血染めの月》が邪魔をするときもありますが《原初の災厄、ザカマ》が壊してくれるので大丈夫! 凄い! 《原初の災厄、ザカマ》! 何でもできる!

■ あとはデッキを作るだけ!

 こうして《原初の災厄、ザカマ》を使ったコンボも形になったので、あとはカードを肉付けしてデッキ製作! といった感じで、できたのが以下のリスト!!

凶兆艦隊の向こう見ず
 「折角の機会なので新カードを使おう」と思い白羽の矢が立ったのが《凶兆艦隊の向こう見ず》! デッキのカラーリング上の関係で手札を増やす手段が乏しいので、中盤まではリソースを増やす役として、そして終盤はコンボ成立後に相手の墓地のカードを使いまくって勝ち手段にたどり着くという役割を持てます! 対戦相手の多いフォーマットでは、より活躍の見込めるクリーチャーなので、このデッキに限らず赤いデッキなら試してみる価値ありな1枚です!

アゾールの門口

 そして、多くのプレイヤーがカードのテキストを二度見したであろう《アゾールの門口》も採用! 変身後の《太陽の聖域》は自分のライフの総量に等しいマナが出る土地となるので《原初の災厄、ザカマ》でのコンボがぐっと簡単に完成しそうですね!

ブライトハースの指輪通電式キー

 《アゾールの門口》の変身条件達成を速めるために《ブライトハースの指輪》《通電式キー》も採用しています。《歩く大地図》《スカイシュラウドのレインジャー》といった土地を並べるデッキで活躍が見込めるクリーチャーの手助けにもなるのも嬉しいですね!

反復早摘み

 最後はコマンダー塚本大好きカード《反復》を使ったコンボを紹介! 既に過去に何回か出ていますが、スタック上にある《早摘み》《反復》でコピー。バイバックしてまたコピーを繰り返すと土地が何度もアンタップします。このときに余剰マナが1マナでもあれば無限マナとなります! 2つともインスタント呪文なので、自身のターンに無限マナを作り、別の呪文を《反復》で無限コピーするのも良いですが、対戦相手が《稲妻》のようなダメージを与える呪文を唱えたときに併せて使えば、それだけで勝利することができます!

 今回はここまでですが、《Winter's Night》を不採用することによって通常の基本土地も使えるようになるので、こだわりの絵柄の土地を沢山並べて悦に浸りたいという方は、そういったアプローチもありではないでしょうか!?

 『イクサランの相克』注目のカードはまだまだあるので、次に控えている大塚先輩の記事を全力で正座待機しつつも、また次回よろしくお願いします!!

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