USA Standard Express vol.59 -GP Indianapolis etc.-

Kenta Hiroki


 みなさんこんにちは。

 いよいよ【GP神戸】が今月20~22日に開催されます。アメリカ各地でもスタンダードの大会が毎週のように開催されておりスタンダードシーズンと呼ぶのに相応しい盛り上がりを見せています。

 さて、今回の記事では【GP Indianapolis】【SCG Premier IQ Dallas】【SCGO Philadelphia】の結果を追っていきたいと思います。



GP Indianapolis トップ8
~ミシガン州出身のプレイヤーのワンツーフィニッシュ!~


2015年11月2日

Matt Tumavitch
※画像は【Magic: the Gathering 英語公式ウェブサイト】より引用させていただきました。


1位 Abzan Aggro
2位 Esper Tokens
3位 RG Landfall
4位 Abzan Blue
5位 Bant Hardened Scales
6位 Esper Control
7位 Esper Control
8位 Bant Megamorph

トップ8のデッキリストは【こちら】

 【GP Indianapolis】の決勝戦は筆者の住むミシガン州出身のプレイヤー同士の対決となり、共に筆者とも交流のあるプレイヤーという個人的に嬉しい結果となりました。

 Brent Clawsonはプロツアーを制したAbzan Aggroを持ち込み、決勝戦で2013年-2014年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーのRaymond Perez Jr.に勝利し優勝を収めました。

 今大会はRG Landfall、Bant Hardened Scales、Esper Controlといった多種多様のアーキタイプが勝ち残り、逆にプロツアーやSCGOで結果を残していたDark JeskaiやAtarka Redといったデッキは今大会でも高い2日目進出率を誇りましたがトップ8には1人も残れませんでした。



GP Indianapolis デッキ紹介

「Esper Control」「RG Landfall」「Bant Hardened Scales」



Patrick Chapin「Esper Control」
GP Indianapolis (6位)

3 《島》
1 《平地》
1 《沼》
3 《大草原の川》
3 《窪み渓谷》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
1 《血染めのぬかるみ》
1 《吹きさらしの荒野》
3 《乱脈な気孔》
2 《魔道士輪の魔力網》
1 《精霊龍の安息地》

-土地(27)-

4 《ヴリンの神童、ジェイス》
1 《龍王シルムガル》

-クリーチャー(5)-
2 《意思の激突》
2 《否認》
2 《予期》
2 《究極の価格》
1 《正義のうねり》
1 《神聖なる月光》
1 《手酷い失敗》
1 《風への散乱》
3 《オジュタイの命令》
2 《完全なる終わり》
1 《衰滅》
2 《次元の激高》
1 《残忍な切断》
1 《シルムガルの命令》
4 《時を越えた探索》
2 《精霊龍、ウギン》

-呪文(28)-
3 《強迫》
2 《アラシンの僧侶》
2 《僧院の導師》
2 《払拭》
1 《龍王オジュタイ》
1 《龍王シルムガル》
1 《黄金牙、タシグル》
1 《正義のうねり》
1 《無限の抹消》
1 《苦い真理》

-サイドボード(15)-
hareruya



 殿堂プレイヤーでSCGのプレミアライターであり、【『Next Level Magic』と『Next Level Deck Building』の著者】でもあるPatrick Chapin。現在でも第一線でプロプレイヤーとして活動している彼はコントロール好きとして知られており、青いデッキをよく使っていました。

 しかし、近年では青いコントロール専門という拘りも薄くなったのかAbzan Controlなど青いデッキ以外のデッキを持ち込むことも多くなり、成績も安定しているようです。

 今大会では彼の本来のスタイルに近いEsper Controlを持ち込み見事にトップ8入賞を収めました。環境に多数存在するAbzanとJeskai Blackに対して強い構成です。


☆注目ポイント

 デッキの大半がカウンターと除去で占められ《精霊龍、ウギン》をフィニッシャーとしたReid Dukeが使用していたEsper Controlをベースに、環境に合わせた調整が施されています。

 メインから《アラシンの僧侶》が抜け、代わりに《龍王シルムガル》がメインに採用されています。除去の的になってしまうリスクはあるものの、相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》などPW対策になり、守り切ることができれば速やかにゲームを終わらせることを可能にします。

 除去枠では《残忍な切断》が減らされ、代わりに《正義のうねり》が採用されています。GW Megamorphなどを除けば環境のほとんどのデッキに対象が存在するので見た目よりも受けが広く、効率的に《カマキリの乗り手》《包囲サイ》といったクリーチャーを除去することができます。

 メインから採用されている《究極の価格》も多色クリーチャーや《搭載歩行機械》の存在する現環境ではあまり強くなさそうですが《魂火の大導師》《ヴリンの神童、ジェイス》《始まりの木の管理人》、Atarka Redのクリーチャーなど意外と対象が多く、現在のメタではメインでも十分な強さを発揮します。


龍王シルムガル正義のうねり究極の価格


 サイドの《無限の抹消》最近増加傾向にあるエルドラージランプに対してサイドインされるカードで相手の勝ち手段の一つで、カウンターをすることができてもパーマネントを2つ追放してくる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を指定して追放することができます。

 遅いデッキなため決着を付けるのに時間が掛ってしまうのがこのデッキの弱点の一つですが、それをカバーするのがサイドに忍ばせてある《僧院の導師》です。

 《ヴリンの神童、ジェイス》を除いてメインがほぼノンクリーチャーなこのデッキ相手には《焦熱の衝動》《究極の価格》といった除去はサイドアウトされているはずなので除去され難く、多くのマッチで2ゲーム目以降サイドインされそうです。


無限の抹消僧院の導師





Scott Kirkwood「RG Landfall」
GP Indianapolis (3位)

5 《山》
4 《森》
2 《燃えがらの林間地》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《樹木茂る山麓》
1 《進化する未開地》

-土地(24)-

4 《僧院の速槍》
4 《鎌豹》
1 《鐘突きのズルゴ》
4 《ケラル砦の修道院長》
4 《棲み家の防御者》
3 《噛み付きナーリッド》

-クリーチャー(20)-
4 《タイタンの力》
4 《ティムールの激闘》
4 《アタルカの命令》
4 《強大化》

-呪文(16)-
3 《引き裂く流弾》
3 《弧状の稲妻》
3 《前哨地の包囲》
2 《乱撃斬》
2 《焙り焼き》
1 《龍爪のヤソヴァ》
1 《龍語りのサルカン》

-サイドボード(15)-
hareruya



 「上陸」クリーチャーを活用したアグロデッキ。

 13枚と多めに積まれたフェッチランドにより上陸クリーチャーを強化しやすい構成で、Atarka Redと同様に《強大化》など強化スペルによるコンボでの勝利を目指します。


☆注目ポイント

 Atarka Redと異なる点は緑のクリーチャーも採用しているためAtarka Red対策として最近はメインでも見られるようになってきた《正義のうねり》に耐性が付いていることです。

 《棲み家の防御者》は強化スペルや火力を再利用することを可能にし、中盤以降のゲームの息切れを防止する上に強化スペルによってブロックされないアタッカーとしても活躍します。

 サイド後は《前哨地の包囲》《龍語りのサルカン》が投入されることでロングゲームにも強くなります。サイドの《龍爪のヤソヴァ》は強化スペルとのシナジーがあり、相手のクリーチャーを奪いつつブロッカーを退かせて攻撃を無理やり通す機会を作ります。


鎌豹強大化龍爪のヤソヴァ





David Phelps「Bant Hardened Scales」
GP Indianapolis (5位)

6 《森》
1 《平地》
2 《梢の眺望》
1 《大草原の川》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《樹木茂る山麓》

-土地(22)-

4 《搭載歩行機械》
4 《鱗の召使い》
4 《毅然さの化身》
4 《棲み家の防御者》
4 《マナ喰らいのハイドラ》
2 《アブザンの鷹匠》

-クリーチャー(22)-
4 《頑固な否認》
4 《ドロモカの命令》
2 《抵抗の妙技》
2 《勇敢な姿勢》
4 《硬化した鱗》

-呪文(16)-
4 《正義のうねり》
2 《アラシンの僧侶》
2 《隠れたる龍殺し》
2 《進化の飛躍》
1 《消去》
1 《抵抗の妙技》
1 《カル・シスマの風》
1 《威圧の誇示》
1 《鼓舞する呼び声》

-サイドボード(15)-
hareruya



 《硬化した鱗》をフィーチャーしたBant Midrange。今大会でも最も個性的なデッキの一つとして注目を集めていました。《硬化した鱗》と各種カウンターを乗せるカードのシナジーでクリーチャーのサイズで勝るため火力系の除去が中心のJeskai系に強いデッキです。


☆注目ポイント

 デッキ名にもなっている《硬化した鱗》《マナ喰らいのハイドラ》《搭載歩行機械》《棲み家の防御者》《鱗の召使い》《ドロモカの命令》《抵抗の妙技》といったカウンターを乗せるカードとのシナジーがあり、他のデッキよりもクリーチャーのサイズで優位に立てます。

 このデッキのクリーチャーは基本的に除去耐性は高いとは言えませんでしたが、《抵抗の妙技》《勇敢な姿勢》といったクリーチャー保護スペルに加えて青をタッチしている理由でもある《頑固な否認》でクロックを守ります。

 デッキの構成上「獰猛」の条件を達成するのも容易で、大抵の場合1マナの《否認》となります。特に上記の保護スペルでは効果が無い《はじける破滅》に対する回答となります。


硬化した鱗マナ喰らいのハイドラ搭載歩行機械




Interview With Raymond Perez Jr.


Raymond Perez Jr.
※画像は【Magic: the Gathering 英語公式ウェブサイト】より引用させていただきました。

 筆者の友人のミシガン州出身のプレイヤーで、2013年-2014年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーのRaymondは今大会での入賞により再びプロツアーへの参加権を獲得しました。


 今大会非常に興味深いEsper Tokensを使用し惜しくも優勝は逃しましたが、準優勝という好成績を残していたので今回の記事のためにお話を聞くことができました。



Raymond Perez Jr.「Esper Tokens」
GP Indianapolis (2位)

4 《平地》
3 《沼》
2 《大草原の川》
1 《窪み渓谷》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
4 《乱脈な気孔》
3 《コイロスの洞窟》
1 《磨かれたやせ地》

-土地(26)-

4 《搭載歩行機械》
4 《白蘭の騎士》
3 《風番いのロック》

-クリーチャー(11)-
3 《荒野の確保》
1 《究極の価格》
2 《苦い真理》
1 《破滅の道》
2 《完全なる終わり》
3 《残忍な切断》
4 《絹包み》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《真面目な訪問者、ソリン》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-呪文(23)-
3 《正義のうねり》
3 《強迫》
2 《払拭》
2 《軽蔑的な一撃》
1 《龍王シルムガル》
1 《否認》
1 《究極の価格》
1 《衰滅》
1 《対立の終結》

-サイドボード(15)-
hareruya



■ このデッキを使用するに至った経緯


Raymond: 普段からネットで参加する大会で採用されているフォーマットについて研究していて、もちろんMOのデータにも目を通している。MOCSの結果を見ていて【準優勝を収めていた_FAB_の使っていたリスト】が目に留まった。試したところ好感触で、今大会に向けて寝る間も惜しんでオンラインで調整を続けた。


--Abzan Aggro、Jeskai Black、Esper Control、Atarka Redなど現環境で人気のあるデッキとのマッチアップはどう?


Raymond: このデッキはコントロールやJeskaiとの相性がいいデッキで、エルドラージランプやAtarka Redとの相性はコインフリップ(五分五分 の意)になる。Atarka Redとはサイド後はいくらかマシになる。Abzan Aggroはこの中では一番タフなマッチアップで、《始まりの木の管理人》が序盤からクロックとして他の脅威に対処するようになれるまでに相当のダメージを与えてくる。


--《悪性の疫病》など対策カードに対するプランを教えて


Raymond: 《悪性の疫病》は簡単だ。トークン対策を積んできそうな相手には《荒野の確保》をサイドアウトして《乱脈な気孔》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の「+1」能力で勝つ。見た目よりも簡単で、準決勝の相手も《悪性の疫病》をサイドインしてきたけど全く問題にならなかったね。よく《光輝の炎》の様なスイーパーがサイドインされるけど、それらは《乱脈な気孔》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》に対しては何の仕事もしない。


ゼンディカーの同盟者、ギデオン乱脈な気孔


--メインとサイドで一番活躍したカードは?


Raymond: メインのカードは《風番いのロック》だね。後手でも3ターン目《白蘭の騎士》から4ターン目《風番いのロック》という動きが相手に掛けるプレッシャーは相当なもので、こういった展開ができればより有利な状況を作り出せる。

 サイドのカードのMVPは間違いなく《龍王シルムガル》だったね。彼は相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を奪い取って即座に「-4」して自軍のクリーチャーを強化したり、《精霊龍、ウギン》《風番いのロック》といったゲームを決定付けるフィニッシャーを奪って複数のゲームやマッチの勝利に貢献した。


--印象に残ったゲーム、マッチはあった?


Raymond: 準決勝のマッチだね。今大会で一番苦戦したマッチだった。ビデオマッチでも挙げられているから、詳しいことは【これ】を見てみるといいよ。



 Raymondはこのデッキをネットで見つけて以来MOで調整を続け、今大会見事に準優勝を収め念願のプロツアーへの復帰のチャンスを獲得しました。トークン戦略によりクロックを展開しつつ相手の場をコントロールしていくデッキで、PWも多数採用しているためトークン戦略を対策されたとしてもEsper Controlのようにも振る舞えるようです。


風番いのロック白蘭の騎士龍王シルムガル




SCG Premier IQ Dallas トップ8
~決勝戦はAbzan Aggroのミラー~


2015年11月1日

John Fuqua
※画像は【StarCityGames.com】より引用させていただきました。


1位 Abzan Aggro
2位 Abzan Aggro
3位 Jeskai Black
4位 UB Aristcrats
5位 4C Rally
6位 Naya Eldrazi
7位 GR Eldrazi
8位 GR Eldrazi


トップ8のデッキリストは【こちら】


 【GP Indianapolis】と同週末に開催されていたSCGO Dallas(モダン)の併催イベントとして開催されていた【SCG Premier IQ Dallas】でもAbzan Aggroは大活躍でした。

 エルドラージ系もトップ8に3名と大健闘しており、環境初期では少なかったデッキなだけに今後の動向からも目が離せません。



SCGO Philadelphia トップ8
~Abzanの強さ揺るがずトップ4を独占!~


2015年11月8日

Matt Tumavitch
※画像は【StarCityGames.com】より引用させていただきました。


1位 Abzan Aggro
2位 Abzan Blue
3位 Abzan Aggro
4位 Abzan Aggro
5位 Bant Megamorph
6位 GR Eldrazi
7位 Jeskai Black
8位 Jeskai Black

トップ8のデッキリストは【こちら】

 プロツアー優勝、【GP Indianapolis】でも優勝と立て続けに結果を出し続けているAbzan Aggroですが、今大会ではなんとトップ4を独占するというパフォーマンスを見せました。



SCGO Philadelphia デッキ紹介

「Abzan Blue」



Hunter Nance「Abzan Blue」
SCGO Philadelphia (2位)

2 《森》
2 《沼》
1 《平地》
2 《梢の眺望》
1 《大草原の川》
1 《燻る湿地》
1 《窪み渓谷》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《樹木茂る山麓》
3 《汚染された三角州》

-土地(25)-

4 《搭載歩行機械》
4 《始まりの木の管理人》
2 《棲み家の防御者》
4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
4 《包囲サイ》
3 《放浪する森林》
2 《風番いのロック》

-クリーチャー(23)-
2 《頑固な否認》
3 《ドロモカの命令》
4 《アブザンの魔除け》
3 《残忍な切断》

-呪文(12)-
3 《絹包み》
2 《棲み家の防御者》
2 《払拭》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《悲劇的な傲慢》
1 《風番いのロック》
1 《ドロモカの命令》
1 《悪性の疫病》
1 《真面目な訪問者、ソリン》

-サイドボード(15)-
hareruya



 SCGの大会で安定した成績を残し続けているHunter NanceはAbzan Aggroを好んで使っており、今大会ではAbzan Aggroの青をタッチした型を持ち込み、惜しくも優勝は逃したものの準優勝という好成績を残しています。


☆注目ポイント

 青をタッチしたことでメインの《頑固な否認》やサイドの《軽蔑的な一撃》《払拭》といったカウンターにアクセスが可能となっているため、他のAbzan Aggroと異なり《強迫》などのハンデスは不採用です。

 Abzan AggroはEsper Controlなどコントロールに対して不利とされてきましたが、《頑固な否認》やサイドの《軽蔑的な一撃》はフィニッシャーであると同時にスイーパーとしても機能する《精霊龍、ウギン》に対抗でき、《払拭》はこのデッキに対して有効な除去とされる《勇敢な姿勢》《はじける破滅》、コントロールデッキやJeskaiに中盤以降リソースを補充する《時を越えた探索》をわずか1マナでカウンターします。


頑固な否認軽蔑的な一撃払拭


 4色目に青を据えたメリットとして「収斂」のコストも比較的安定してフルに払えるため《放浪する森林》を4マナ6/6警戒、トランプルという破格のサイズにすることも可能になっており、同系の《包囲サイ》に対してもサイズで上回り、先手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》に対する返しにプレイするクリーチャーとしても良好です。

 また、Jeskaiにとっても《はじける破滅》以外では対処が困難なサイズで、よくサイドインされる《影響力の行使》《放浪する森林》には有効ではありません。


放浪する森林包囲サイ




総括

 【GP Indianapolis】【SCG Premier IQ Dallas】【SCGO Philadelphia】の全ての大会はAbzan Aggroの優勝で幕を閉じました。

 【第5期スタンダード神挑戦者決定戦】の優勝デッキもAbzan Aggroなことからも【GP神戸】でも最もポピュラーなデッキの一つとなりそうです。クリーチャー単体の質が高く《始まりの木の管理人》から始まるクロックはこのデッキに有利とされるデッキでも特に後手の時には苦戦を強いられます。

 バトルランドの恩恵で環境に合わせて色を足すのも容易で、【SCGO Philadelphia】でも活躍したAbzan Blueのようにバリエーションも豊富です。【GP神戸】までに環境の王者として君臨するAbzanに打ち勝つデッキが現れるのか要注目です。

 以上USA Standard Express vol.59でした。次回の記事では【GP神戸】とSCGO Kansas Cityの結果を中心にカバーしていく予定です。

 それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!



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