USA Standard Express vol.73 -GP Minneapolis etc.-

Kenta Hiroki

Kenta Hiroki



 みなさんこんにちは。

 先週末はスタンダードのGPが【ミネアポリス】【マンチェスター】で同時開催されました。特にミネアポリスには日本勢も多数遠征しており、渡辺 雄也選手高尾 翔太選手が入賞を収めています。

 さて、今回はこれら2か所で開催されたグランプリの結果について見てみましょう。



グランプリ・ミネアポリス2016 トップ8
~全員が白いデッキ。優勝はGW Tokens~


2016年5月28-29日

Alex Johnson
※画像は【MAGIC: THE GATHERING英語公式ウェブサイト】より引用させていただきました。

1位 GW Tokens
2位 WR Humans
3位 Bant Humans
4位 Bant Humans
5位 Mono White Humans
6位 WB Control
7位 GW Tokens
8位 Bant Humans

トップ8のデッキリストは【こちら】

 アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで開催されたグランプリはHumans系のデッキがトップ8の半数を占め、優勝もGW Tokensと現在のスタンダードの白の強さを証明する結果となりました。

 特に【グランプリ・東京2016】で渡辺 雄也選手が使用してトップ16入賞を収めていたBant Humansは今大会ではプレイオフに3名(渡辺選手自身も含む)送り込むという活躍を見せます。



グランプリ・ミネアポリス2016 デッキ紹介

「WR Humans」「Bant Humans」



高尾 翔太「WR Humans」
GP Minneapolis(2位)

12 《平地》
4 《戦場の鍛冶場》
4 《鋭い突端》

-土地 (20)-

4 《スレイベンの検査官》
4 《町のゴシップ屋》
3 《アクロスの英雄、キテオン》
3 《ドラゴンを狩る者》
2 《探検隊の特使》
4 《サリアの副官》
4 《白蘭の騎士》
3 《ケラル砦の修道院長》
2 《無謀な奇襲隊》

-クリーチャー (29)-
4 《石の宣告》
3 《グリフの加護》
4 《永遠の見守り》

-呪文 (11)-
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
3 《ハンウィアーの民兵隊長》
2 《族樹の精霊、アナフェンザ》
2 《絹包み》
2 《停滞の罠》
1 《グリフの加護》
1 《平地》

-サイドボード (15)-
hareruya



 【グランプリ・静岡2016】でオリジナルのエスパー人間を使って準優勝、【グランプリ・神戸2015】でもオリジナルのエスパーメンターでトップ8に入賞した経験がある強豪プレイヤーの高尾 翔太選手は、今大会では《無謀な奇襲隊》など赤をタッチしたHumansで準優勝を果たしました。


☆注目ポイント

 Humansらしく16枚もの1マナクリーチャーが採用されており、それらを《サリアの副官》《永遠の見守り》によって強化していきます。


町のゴシップ屋サリアの副官永遠の見守り


 ミシュラランドの《鋭い突端》は起動コストは掛かりますがフラッドの受け皿になり、中盤以降の息切れのリスクも少なくなります。

 赤をタッチしたことによりカードアドバンテージを提供する《ケラル砦の修道院長》や全体強化しつつ一気に殴り勝つことを可能にする《無謀な奇襲隊》にアクセスが可能になりました。赤マナを早い段階で捻出するのは少し厳しくなりますが、これらのクリーチャーはマナに余裕が出る中盤以降にキャストする方が強さを発揮します。


鋭い突端ケラル砦の修道院長無謀な奇襲隊


 コントロールなど遅いデッキに対してはサイド後に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を追加することでロングゲームに備えます。安定して4枚目の土地が置けるように追加の《平地》も採用されています。



Interview With Andrew Elenbogen


Andrew Elenbogen
※画像は【MAGIC: THE GATHERING英語公式ウェブサイト】より引用させていただきました。

 Andrew Elenbogenは筆者と同じミシガン州在住のプレイヤーで、【以前の記事】でインタビューに協力してくれたSCG Invitationalの優勝者であるMax McVety(今大会でもAndrewと共にトップ8入賞)Kyle Boggemesといった強豪プレイヤーと同じ「Team Ann Arbor」に所属するプレイヤーです。また、【グランプリ・オマハ2015】でもトップ8入賞経験もあります。

 今大会ではBant Humansでトップ4入賞を収めていたので、今回の記事のためにインタビューしてみることにしました。




Andrew Elenbogen「Bant Humans」
GP Minneapolis(3位)

5 《平地》
2 《森》
1 《島》
1 《荒地》
3 《梢の眺望》
1 《大草原の川》
4 《進化する未開地》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》
4 《要塞化した村》

-土地 (25)-

3 《スレイベンの検査官》
4 《サリアの副官》
4 《ラムホルトの平和主義者》
4 《薄暮見の徴募兵》
4 《不屈の追跡者》
4 《反射魔道士》
3 《変位エルドラージ》

-クリーチャー (26)-
4 《ドロモカの命令》
4 《集合した中隊》
1 《オジュタイの命令》

-呪文 (9)-
3 《大天使アヴァシン》
3 《否認》
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《棲み家の防御者》
2 《死者を冒涜するもの》
2 《石の宣告》

-サイドボード (15)-
hareruya



■ Bant Humansを選択した理由

Andrew: コントロールが増えそうなメタだったから大会数日前までは《死霧の猛禽》を採用したBant Companyを使うことが決まっていたんだけど、クロックが遅くて相手にプレッシャーをかけるのが難しいという問題があったんだ。


死霧の猛禽サリアの副官


Andrew: ところが《サリアの副官》のようなアグレッシブなカードがあるBant Humansなら4C Ritesみたいなデッキに対してもプレッシャーをかけることができる。GW Tokensとのマッチアップでも相手のプレインズウォーカーを早い段階から攻撃することができるから、GW Tokens側の得意なロングゲームに持ち込まれにくくなる。

--他のBant Humansのリストと比べると《白蘭の騎士》が不採用だったり《変位エルドラージ》が見られたりするけど、《変位エルドラージ》は実際に使ってみてどうだった?


変位エルドラージ


Andrew: 《変位エルドラージ》は大活躍だったね。《反射魔道士》《サリアの副官》と組み合わせることで地上を固めることに貢献して多くのマッチで活躍したよ。サイド後は《大天使アヴァシン》《変位エルドラージ》によるソフトロックが強力だった。


反射魔道士大天使アヴァシン


Andrew: GW Tokensとのマッチアップでも相手のトークンを消したり《大天使アヴァシン》の「変身」やブロックを妨害したりと活躍した。Rites系とのマッチでも本来は厳しい《反射魔道士》《変位エルドラージ》に対抗することができるようになったんだ。


■ 各デッキとのマッチアップ

● BW Control: とても相性がいい。このデッキはカードアドバンテージによるロングゲームも得意で《衰滅》をケアしていけば中盤以降でもプレッシャーをかけ続けられる。相手の《荒野の確保》からの《ウェストヴェイルの修道院》には注意が必要だ。


衰滅荒野の確保ウェストヴェイルの修道院


● Bant Company/Bant Humans: 相手が《変位エルドラージ》を採用していないバージョンなら有利だ。このマッチアップではコントロールとして振る舞う。ゲームを長引かせた後に《変位エルドラージ》で勝つんだ。


変位エルドラージ


● Humans: やや不利。序盤を生き残ることに集中して、このデッキの土俵である中盤以降のゲームに持ち込んで勝つ。《グリフの加護》とのダメージレースになることもあるけど多くの場合は《変位エルドラージ》によって妨害できる。


グリフの加護変位エルドラージ


● 4C Rites: やや有利。プランは2つあって、一つ目は相手の《変位エルドラージ》を戦場に残さないようにしつつ、こちらは《変位エルドラージ》《反射魔道士》を揃えて勝つ。二つ目のプランは相手がコンボを完成させる前にアグレッシブに攻めて勝つ。どのゲームプランを選択するにも相手の《謎の石の儀式》は積極的に除去していく。


変位エルドラージ反射魔道士謎の石の儀式


● GW Tokens: やや有利。積極的に攻めて、相手のプレインズウォーカーを維持させないことが重要だ。できるだけ早い段階で《ラムホルトの平和主義者》に「+1/+1」カウンターを置いて、プレインズウォーカーにダメージを通すために弱いクリーチャーにも《ドロモカの命令》を積極的に使う。サイド後は《悲劇的な傲慢》を意識して可能な限り《否認》を構えていく。相手が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》で逃げ切りそうな状況では、それに対しても惜しまずにカウンターを使っていく。


ラムホルトの平和主義者ドロモカの命令否認



■ サイドボードについて

Andrew: このデッキのサイドボードは他のリストのような変形サイドを採っていなくて、各マッチアップで少数のカードが入れ替えられる。《集合した中隊》が空振りするのを防ぐためにサイドボードのカードを入れすぎないように注意する必要があって、《集合した中隊》をサイドアウトすることはない。


ゼンディカーの同盟者、ギデオン


《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》: 対ランプ、コントロール用の追加の勝ち手段。


否認


《否認》: コントロールやGW Tokensとのマッチアップでサイドインされる。


大天使アヴァシン


《大天使アヴァシン》: ミラーマッチ、ランプ、Humansなどとのマッチアップでサイドインされる。


石の宣告


《石の宣告》: Rites、主に相手の《変位エルドラージ》対策として。


棲み家の防御者


《棲み家の防御者》: Ritesやコントロール用。(このカードの運用方法としては)あまり強くないけど、《集合した中隊》でも出すことができる。

--何か変更したい点はある?

Andrew: サイドボードのところで唯一触れなかったカード(《死者を冒涜するもの》)。このクリーチャーが強いと感じられる場面がなかったから以下の候補に差し替えようと考えている。


ヴリンの神童、ジェイス


《ヴリンの神童、ジェイス》: このクリーチャー自身も人間で《集合した中隊》からも出せるし除去スペルを使いまわすことも出来る。《衰滅》デッキにも強くて《悲劇的な傲慢》もケアし易くなる。


グリフの加護


《グリフの加護》: 追加のGW Tokensとのマッチアップ用のカード。他のデッキに対しては強くないから今回は採用を見送った。でも飛行はGW Tokensに対して強い。

--なるほど。詳しい解説をありがとう。改めて入賞おめでとう!


 《変位エルドラージ》は大活躍だったようです。普通のBant Companyでは最近見られるようになりましたが、Bant Humansで採用されているのは見られなかったのでお話が聞けて良かったです。



グランプリ・マンチェスター2016 トップ8
~GW Tokens強し~


2016年5月28-29日

Raphael Levy
※画像は【MAGIC: THE GATHERING英語公式ウェブサイト】より引用させていただきました。

1位 GW Tokens
2位 Bant Company
3位 GW Tokens
4位 Grixis Control
5位 Bant Rites
6位 UR Ulamog
7位 GW Tokens
8位 Bant Company

トップ8のデッキリストは【こちら】

 【グランプリ・ミネアポリス2016】の同週末に開催されていた【グランプリ・マンチェスター2016】でもGW Tokensが優勝を収めていました。【グランプリ・ミネアポリス2016】とメタが少し異なるようで、白いデッキで占められていたミネアポリスと異なりUR UlamogやGrixis Controlといったデッキも見られます。



グランプリ・マンチェスター2016 デッキ紹介

「GW Tokens」「Bant Rites」「UR Ulamog」



Raphael Levy「GW Tokens」
GP Manchester(優勝)

7 《森》
7 《平地》
4 《梢の眺望》
4 《要塞化した村》
3 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地 (25)-

4 《搭載歩行機械》
4 《森の代言者》
2 《ラムホルトの平和主義者》
4 《大天使アヴァシン》

-クリーチャー (14)-
4 《ドロモカの命令》
4 《ニッサの誓い》
1 《進化の飛躍》
2 《停滞の罠》
4 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文 (21)-
3 《棲み家の防御者》
2 《翼切り》
2 《神聖なる月光》
2 《悲劇的な傲慢》
2 《次元の激高》
1 《石の宣告》
1 《天使の粛清》
1 《進化の飛躍》
1 《絹包み》

-サイドボード (15)-
hareruya



 フランスのプロプレイヤーでマジック・プロツアー殿堂顕彰者であるRaphael Levyは既存のGW Tokensに《炎呼び、チャンドラ》加えたリストで見事に優勝を果たしました。生涯21度目のGPプレイオフ進出、6度目の優勝という驚異的なパフォーマンスです。


☆注目ポイント

 《炎呼び、チャンドラ》はこのデッキの中盤以降のゲームをさらに強くし、コントロールにとって脅威となり《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を巡る攻防になる傾向にあるミラーでも活躍が期待できます。全体除去能力も除去の薄いこのデッキでは重宝します。


炎呼び、チャンドラニッサの誓い


 このリストには赤マナの出る土地が1枚も採用されていません《ニッサの誓い》を利用することによって《炎呼び、チャンドラ》のキャストを可能とします。

 メインの《ラムホルトの平和主義者》は2マナ3/3でHumansやBant Companyなどに対して優秀なブロッカーとして働きます。


悲劇的な傲慢


 サイドの《悲劇的な傲慢》はミラーマッチ、Humans、Bant Company、4C Ritesなど様々なマッチアップでサイドインされます。《次元の激高》と共に除去の少ないこのデッキを支えます。

 《棲み家の防御者》はミラーマッチ、コントロール、4C Ritesといったマッチアップでカードアドバンテージ獲得手段として活躍するとともに、《神聖なる月光》《石の宣告》といった妨害や除去の再利用を可能とします。


棲み家の防御者


 《天使の粛清》は追加の除去、置物対策として4C Ritesなどとのマッチアップでサイドインされます。追加コストの支払いもこのデッキなら容易です。コントロールに対してもこのデッキにとって厄介な《ゲトの裏切り者、カリタス》《龍王シルムガル》《悪性の疫病》といったカードの対策になります。


天使の粛清




Lauri Vuorela「Bant Rites」
GP Manchester(5位)

3 《森》
1 《島》
1 《平地》
1 《梢の眺望》
1 《大草原の川》
4 《進化する未開地》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》
4 《ラノワールの荒原》
3 《コイロスの洞窟》
2 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地 (24)-

4 《壌土のドライアド》
4 《薄暮見の徴募兵》
4 《エルフの幻想家》
4 《反射魔道士》
4 《変位エルドラージ》
4 《空中生成エルドラージ》
1 《巨森の予見者、ニッサ》
3 《現実を砕くもの》

-クリーチャー (28)-
4 《集合した中隊》
4 《謎の石の儀式》

-呪文 (8)-
4 《作り変えるもの》
3 《ドロモカの命令》
2 《不屈の追跡者》
2 《否認》
1 《現実を砕くもの》
1 《龍王シルムガル》
1 《神聖なる月光》
1 《石の宣告》

-サイドボード (15)-
hareruya



 Bantカラーの《謎の石の儀式》デッキ。プロツアーやグランプリで結果を残し続ている若手プレイヤーのOliver TiuがMagic Online Championshipで使用し、スタンダード部門を全勝したことで広く知られるようになったデッキです。

 Bant Companyと同様に優秀なクリーチャーを多数採用したミッドレンジに《謎の石の儀式》によるマナ加速≒爆発力も手に入れました。


☆注目ポイント

 現環境の定番としてよく見られるようになった《反射魔道士》《変位エルドラージ》もしっかり採用されており、特に妨害の少ないGW Tokensや同型に強い組み合わせです。


反射魔道士変位エルドラージ


 《空中生成エルドラージ》も飛行クリーチャーに対する回答の少ないGW Tokensなどに強く、プレインズウォーカーを牽制します。カードアドバンテージ、マナ加速も無視できない要素で、《変位エルドラージ》でちらつかせることでさらなるアドバンテージを得ることも可能です。《謎の石の儀式》との相性も良好で《現実を砕くもの》をキャストするための5マナも確保しやすくなります。


空中生成エルドラージ謎の石の儀式


 メインから採用された《現実を砕くもの》はタフネス5なのでこのタイプのデッキに有効とされているスイーパーの《衰滅》にも耐性があります。

 サイドには《作り変えるもの》が4枚に加えて《否認》、追加の《現実を砕くもの》などBW Controlのような除去コントロール対策が多数みられます。


作り変えるもの否認現実を砕くもの





Matthew Hunt「UR Ulamog」
GP Manchester(6位)

5 《島》
4 《高地の湖》
4 《さまよう噴気孔》
4 《シヴの浅瀬》
4 《魔道士輪の魔力網》
4 《見捨てられた神々の神殿》
2 《繁殖苗床》

-土地 (27)-

3 《希望を溺れさせるもの》
3 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》

-クリーチャー (6)-
4 《意思の激突》
1 《溺墓での天啓》
4 《次元の歪曲》
2 《予期》
4 《虚空の粉砕》
2 《コジレックの帰還》
1 《粗暴な排除》
1 《疑惑の裏付け》
4 《面晶体の記録庫》
2 《秘密の解明者、ジェイス》
2 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文 (27)-
3 《現実を砕くもの》
2 《焦熱の衝動》
2 《否認》
2 《コジレックの帰還》
2 《熱病の幻視》
1 《希望を溺れさせるもの》
1 《破滅の昇華者》
1 《歪める嘆き》
1 《焙り焼き》

-サイドボード (15)-
hareruya



 よく見られるエルドラージ系のランプは緑赤ですが、Matthew Huntは青赤のランプコントロールを使用し入賞を収めました。緑赤と異なりマナ加速で《絶え間ない飢餓、ウラモグ》などエルドラージクリーチャーを素早く展開するよりもカウンター、除去、プレインズウォーカーを駆使してコントロールしていく戦略です。


☆注目ポイント

 最近のコントロールはタップアウトコントロールのGrixis Controlなどが中心でしたが、Matthew HuntのUR Ulamogは《虚空の粉砕》《意思の激突》、そして《疑惑の裏付け》までも採用されているなど打ち消しが多めのパーミッションスタイルのコントロールです。


疑惑の裏付け


 《疑惑の裏付け》は5マナと重いコストですが「調査」を3回行えるためアドバンテージを得ることができ、BW Controlのような遅いデッキとのマッチアップで強さを発揮しそうです。

 《秘密の解明者、ジェイス》はより低コストで能力の多い《ヴリンの神童、ジェイス》の陰に隠れがちなプレインズウォーカーでしたが、「+1」はドローの質を高めつつ手札を増やすことができ、《送還》する「-2」能力により自信を守ることもできるなど、5マナというマナコストに見合った優秀なプレインズウォーカーと言えます。


秘密の解明者、ジェイス


 サイドには追加の勝利手段として《現実を砕くもの》《希望を溺れさせるもの》、アンチコントロールの《熱病の幻視》、追加のカウンターや除去が中心です。


現実を砕くもの希望を溺れさせるもの熱病の幻視




総括

 同週末に開催された2つのGPを制したのはプロツアーでも優勝を飾っていたGW Tokensでした。多くのデッキが対策を用意している中でも廃れることなくコンスタントに勝ち続けていることからも、間違いなく現環境のベストデッキの一つと言えます。

 【グランプリ・ミネアポリス2016】でも多くの入賞者を出していたBant Humansや環境の代表的なコントロールデッキの一つとされているBW Control、そして環境のアグロデッキのHumansなど、現在のスタンダードは白が強い環境です。果たして今週末に開催されるSCGO Atlanta、【グランプリ・コスタリカ2016】ではどのような結果になるのか? GW Tokensの快進撃はどこまで続くのか?

 以上USA Standard Express vol.73でした。次回の記事ではSCGO Atlantaと【グランプリ・コスタリカ2016】の結果をカバーしていきます。

 それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!



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