皆さんこんにちは。
新セット『破滅の刻』がリリースされ、アメリカでは早速新環境のスタンダードのSCG Open Cincinnatiが開催されました。
久々に日本国内で開催されるプロツアー『破滅の刻』も来週末に迫っています。時差がなく慣れない土地や旅による疲れ、ストレスが少なくなるのは日本人プレイヤーにとって嬉しいことだと思います。
プロツアーの参加権がないマジック好きな方にとっても、時差がないので特に土日は観戦しやすくなりますね。今回の連載ではSCG Open Cincinnatiの入賞デッキを見ていきたいと思います。
SCG Open Cincinnati
~コントロールの復権~
2017年7月16日
- 1位 4C Control
- 2位 WU Monument
- 3位 GB Energy
- 4位 4C Emerge
- 5位 WU Monument
- 6位 Mono Red Aggro
- 7位 Mono Black Zombies
- 8位 Temur Energy
Michael Hamilton
トップ8のデッキリストはこちら
新環境になって初めて行われた、大規模なイベントであるSCG Open Cincinnatiは、まだ『破滅の刻』がリリースされて間もなかったこともあり、前環境から結果を残していたWU Monument、Temur Energy 、Mardu Vehiclesを選択したプレイヤーが多く、特にWU Monumentは母数の多さもあり、プレイオフに2名送り込んでいました。
《霊気池の驚異》が禁止になったことで、《奔流の機械巨人》や《天才の片鱗》を使ったコントロールデッキにもチャンスが巡って来ました。
今大会見事に優勝を飾った4色コントロールは、プレインズウォーカーを多数搭載した重コントロールで、《霊気池の驚異》やSaheeliコンボの退場により地位を向上させたデッキです。
SCG Open Cincinnati デッキ紹介
「4C Control」「WU Monument」「Mono-Red Aggro」「Temur Control」
4C Control
3 《平地》 2 《島》 2 《山》 4 《灌漑農地》 1 《異臭の池》 4 《霊気拠点》 4 《感動的な眺望所》 3 《さまよう噴気孔》 2 《港町》 2 《尖塔断の運河》 -土地 (27)- 1 《保護者、リンヴァーラ》 1 《奔流の機械巨人》 -クリーチャー (2)- |
2 《マグマのしぶき》 2 《削剥》 2 《検閲》 2 《本質の散乱》 2 《蓄霊稲妻》 2 《否認》 1 《神聖な協力》 1 《明日からの引き寄せ》 3 《至高の意志》 1 《光輝の炎》 4 《天才の片鱗》 2 《燻蒸》 2 《排斥》 2 《ドビン・バーン》 1 《秘密の解明者、ジェイス》 1 《先駆ける者、ナヒリ》 1 《王神、ニコル・ボーラス》 -呪文 (31)- |
3 《栄光をもたらすもの》 3 《呪文捕らえ》 2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 1 《チャンドラの敗北》 1 《払拭》 1 《本質の散乱》 1 《ジェイスの敗北》 1 《俗物の放棄》 1 《光輝の炎》 1 《慮外な押収》 -サイドボード (15)- |
『破滅の刻』がコントロールに与えた影響は大きく、Marvelコンボが禁止になりアンフェアなコンボデッキの退場とミッドレンジ、アグロの復権も手伝い、コントロールにとって有利な環境になりつつあります。
他の青赤系のコントロールと大きく異なり《奔流の機械巨人》は1枚と少なめで、期待の新戦力である《王神、ニコル・ボーラス》はもちろんのこと、旧環境ではあまり見られなかった《ドビン・バーン》などプレインズウォーカーが多めの構成です。
このタイプのデッキの弱点としてZombiesや、最近復権の兆しを見せているスピードを重視した赤単スライ系アグロなどのスピードに付いていくのは容易でなく、そういったデッキが流行るなら《マグマのしぶき》など軽量除去や《光輝の炎》といった全体火力を増量していく必要が出てきそうです。
☆注目ポイント
前評判通りフレキシブルな低コストのスペルである《削剥》が採用されています。各種機械巨人や《オケチラの碑》、《キランの真意号》など、環境には対処が必要なアーティファクトが多く、アーティファクトを採用していないデッキに対してもインスタントスピードのクリーチャー除去としても機能する優秀なスペルです。
メインから《粉砕》が採用されている環境ということを想定していたようで、メインの《奔流の機械巨人》がわずか1枚なのも頷けます。《削剥》が多くのデッキでメインから採用されるという予想は見事に的中し、その影響を受けないプレインズウォーカーが主力になっています。
《王神、ニコル・ボーラス》を始めとしたプレインズウォーカーは、環境の多くの除去に耐性があり、デッキパワーも高くなります。特に《ドビン・バーン》はあまり見られなかったプレインズウォーカーですが、「+1」能力は相手のクリーチャーのパワーを下げることで機体への「搭乗」を妨害することが可能で、時間を稼ぐことにも繋がり、コントロールに必要なハンドアドバンテージも稼げるので良い働きをします。
《先駆ける者、ナヒリ》は《排斥》など、最近スタンダードで多く見られるエンチャントにメインから触れるプレインズウォーカーでクリーチャーや機体の除去も可能です。コントロールミラーで無駄になりやすい除去スペルを有効なカードに変換する能力も中々に優秀です。《王神、ニコル・ボーラス》はこのデッキのフィニッシャーで、ゲームをコントロールした後に決定力に欠けて引き分けるというコントロールの弱点をカバーします。
プレインズウォーカーは、コントロールミラーでは特に有効に見えますが、《王神、ニコル・ボーラス》を除いてコントロールの新戦力である《破滅の刻》 で流れてしまう点には注意が必要です。
メインはプレインズウォーカーが主体で、相手のクリーチャー除去が無駄になりやすくなり、サイド後は相手も除去を減らしてくることが容易に予想できますが、そこに投入されるのが《栄光をもたらすもの》と《呪文捕らえ》の2種類のクリーチャーです。ほぼノンクリーチャーのコントロールデッキが、クリーチャーをサイドインするアグレッシブサイドボード戦略は定番ですが、それでもまだ環境が把握されていないウイーク1では除去を残すのはリスクが高く、特に《呪文捕らえ》は追加のカウンターとしても有効で、瞬速は隙も小さく相手からしてみたら非常に厄介です。
WU Monument
9 《平地》 4 《島》 4 《大草原の川》 1 《灌漑農地》 4 《港町》 3 《ウェストヴェイルの修道院》 -土地 (25)- 4 《スレイベンの検査官》 4 《ハンウィアーの民兵隊長》 4 《無私の霊魂》 4 《往時の主教》 4 《呪文捕らえ》 4 《雲先案内人》 -クリーチャー (24)- |
2 《金属の叱責》 3 《黄昏+払暁》 2 《停滞の罠》 4 《オケチラの碑》 -呪文 (11)- |
3 《賞罰の天使》 3 《否認》 3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 2 《敏捷な妨害術師》 2 《断片化》 2 《停滞の罠》 -サイドボード (15)- |
SCG Invitational Season Oneにて多くのトッププレイヤーが選択し、結果を残しました。禁止改定直後の旧環境で人気があり、クリーチャーを主体としたロングゲームにも強いミッドレンジであるこのデッキは、色々なデッキと当たる可能性のある新環境では、外れることが少ない選択肢となります。
序盤は回避能力持ちのクリーチャーでプレッシャーをかけていき、中盤以降は《オケチラの碑》や《雲先案内人》、《黄昏+払暁》などでアドバンテージを稼ぎます。
今大会では二日目進出デッキの中で最大勢力で、優勝こそ逃したものの上位に多数送り込み準優勝と優秀な成績を残しました。プロツアー『破滅の刻』でも人気がでることが予想されるデッキです。
☆注目ポイント
このデッキでアドバンテージを獲得できるクリーチャーは、《スレイベンの検査官》、《往時の主教》、《雲先案内人》の3種類で、特に《往時の主教》はこのデッキのクリーチャースペルのコストを下げる《オケチラの碑》 とシナジーがあり、アドバンテージを稼ぐために、あえて最初の数ターンの間にクリーチャーをプレイしないことも選択肢となります。
《呪文捕らえ》は、インスタントの優秀な除去が多くなってきている現在では、カウンターとして使うよりも2/3飛行・瞬速クリーチャーとして使っていくことが多くなります。サイドアウト率が高くなりますが、まだまだ優秀なクリーチャーであることには変わりありません。
《スレイベンの検査官》や《オケチラの碑》があるこのデッキの《金属の叱責》は、多くの場合《マナ漏出》のように機能し、《往時の主教》を利用することで1マナのカウンターとしても使える優秀なスペルです。
『破滅の刻』から唯一採用されている《敏捷な妨害術師》は、3マナ瞬速3/1飛行と《ヴェンディリオン三人衆》を彷彿させるクリーチャーです。流石にハンデスのETBは付いていませんが、「サイクリング」能力はなんとあの《もみ消し》と同様の効果です。同型以外にも、他のデッキで使われているクリーチャーのETB能力やEmbalm 、Eternalize、「マッドネス」や「サイクリング」、エネルギーカウンター、《リリアナの支配》、《排斥》、《停滞の罠》など対象になる能力が多数存在します。
《賞罰の天使》は、クリーチャーでないパーマネントを除去する必要が多くなるマッチアップにおいてサイドインされるカードで、タフネス4以上のクリーチャーを除去する手段が限られているTemur Energyに対しても強いクリーチャーです。
Mono Red Aggro
15 《山》 4 《ラムナプの遺跡》 4 《陽焼けした砂漠》 1 《死者の砂丘》 -土地 (24)- 4 《ファルケンラスの過食者》 4 《損魂魔道士》 4 《地揺すりのケンラ》 2 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》 4 《アン一門の壊し屋》 2 《エルドラージの寸借者》 3 《難題の予見者》 1 《熱烈の神ハゾレト》 2 《栄光をもたらすもの》 2 《現実を砕くもの》 -クリーチャー (28)- |
3 《マグマのしぶき》 3 《焼夷流》 2 《反逆の先導者、チャンドラ》 -呪文 (8)- |
2 《ハンウィアー守備隊》 2 《削剥》 2 《暴力の激励》 2 《焼けつく双陽》 1 《難題の予見者》 1 《熱烈の神ハゾレト》 1 《栄光をもたらすもの》 1 《現実を砕くもの》 1 《マグマのしぶき》 1 《焼夷流》 1 《反逆の先導者、チャンドラ》 -サイドボード (15)- |
赤単アグロと言えば環境初期の定番デッキの一つで、アグレッシブな戦略はまだ試行錯誤段階の多くのデッキにとって脅威となると同時に、環境のスピードを定義する材料にもなります。
『タルキール覇王譚』ブロックが落ちてからしばらくの間、スタンダードでは赤単アグロは不在でしたが、『破滅の刻』から優秀な軽量クリーチャーが数種類、その他にも新戦力が加入した恩恵で復権の兆しを見せています。
各種砂漠の恩恵でエルドラージクリーチャーもキャストしやすくなり、特に《ラムナプの遺跡》は無色マナと赤マナが2色出せるペインランドのように運用することが可能で、直接火力になる起動型能力も最後の一押しとして使えるので便利です。
相手のプランを妨害する《難題の予見者》や、カードアドバンテージを稼ぐ《反逆の先導者、チャンドラ》などもあるので赤単スライというよりはビッグレッドのようなミッドレンジ寄りの構成です。
☆注目ポイント
『破滅の刻』から加入した《地揺すりのケンラ》は、このタイプのデッキの期待のニューカマーで2マナパワー2速攻とレシオ的に悪くなく、ブロッカーを排除する能力もこのデッキの方向性にフィットしています。「永遠」は6マナと重くなりますが、4/4速攻ブロック妨害とエンドカードとしても期待できます。ソーサリースピードのスイーパーに耐性ができるのが強みです。
《僧院の速槍》以来の軽い「果敢」持ちの《損魂魔道士》はこのデッキの主力クリーチャーとなります。
このデッキにとって手札を消費することは比較的簡単で、それはつまり《熱烈の神ハゾレト》を攻撃に参加させやすいことを意味します。手札一枚を本体火力にする能力も、このデッキの方向性に噛み合っています。
このデッキのトップカーブは、《栄光をもたらすもの》と《現実を砕くもの》の2種類の速攻クリーチャーで、前者は除去としても機能し、後者は対象に取る除去を妨害する能力があり、共にフィニッシャーとしての活躍が期待できます。
Interview With Zach Allen
『破滅の刻』から多数の新戦力が加入し、コントロールが大幅に強化されました。今大会では上位でも青いコントロールが多数見られ、優勝も多色のコントロールと今大会の勝ち組みデッキの一つでした。今スタンダードで最も熱い戦略の青赤系のコントロールを持ち込み、惜しくもプレイオフ進出は逃したものの最終成績9位という好成績を残したZach Allenにお話を聞くことができました。
Zach Allenはマジック関連の放送サイトであるTurn One Thoughtseizeのポッドキャスターの一人としても活動しており、SCG Tourでも結果を残している強豪プレイヤーです。
--「まずTemur Controlを選択した理由と、デッキ内のカードの説明を教えてもらえるかな?」
Zach「今大会に向けて色々と試してみた結果、《削剥》や《破滅の刻》、《至高の意志》といった新セットに収録されていた最高のカードを、全て採用できるコントロールが良いポジションにあることが分かったんだ。緑を足した理由は主にコントロールミラーに強い《伐採地の滝》が使えることだね。青赤のミシュラランドは、手札で腐るはずの除去を有効札に変えてしまうことが欠点だけど、緑青はHexproof持ちで対策は限られる」
Zach「あと《霊気との調和》も過小評価されているカードの一枚で、《蓄霊稲妻》の強化に一役買っていてサイド後は《氷の中の存在》を変身させる助けにもなる。《氷の中の存在》はWU Monumentや《秘蔵の縫合体》デッキ相手に活躍したからサイドに入れておいて正解だったね。サイドの《不屈の追跡者》はそうでもなかったよ。《森の代言者》の方が良かったかもね」
--「カードアドバンテージが稼げる《不屈の追跡者》は強そうに見えるのに意外だね」
Zach「そうだと思ったんだけど、実際にプレイしてみたら意外とマナを空けてプレイするのが難しくて、例えばアドバンテージを取るために4ターン目に出してもカウンターのマナがないから、ターンを返すと相手にプレインズウォーカーなどの脅威を通すチャンスを与えてしまうのは良くないね。《森の代言者》は2マナだから2ターン目《森の代言者》、3ターン目に《不許可》や《至高の意志》を構えるという動きができるようになる。中盤以降は強化されて《伐採地の滝》も5/5になる」
--「『破滅の刻』の新カードの使い心地はどうだい?」
Zach「《削剥》と《破滅の刻》は前評判通りの強さで、これは色々な所で語られていたけど僕は《至高の意志》がベストだと思うね。4枚入れても良かったと思う。3ターン目に構えて相手が何もしなかったり、あまり脅威にならないスペルをキャストしてきた場合でも、ターンやマナ効率を無駄にすることなく有効なカードを探すことができて《奔流の機械巨人》をブロッカーとしてキャストしたときにもフラッシュバックしてアドバンテージが取りやすくなる」
Zach「《捲土+重来》は良いカードだね。除去になると同時に墓地対策カードとしても機能する。《没収の曲杖》はそれほどでもなかった。《秘蔵の縫合体》デッキ相手には他のデッキに対しても強い《氷の中の存在》の方が良かったね」
各マッチアップについて
Zach「WU Monumentは相性の良いマッチアップになる。キーとなるのは相手にある程度展開させて、《破滅の刻》で流す展開に持ち込むことだね。《本質の散乱》は《雲先案内人》や《呪文捕らえ》をカウンターするから、このマッチアップではベストカードだ。《破滅の刻》をキャストする際は相手の《金属の叱責》に気を付ける必要がある。」Zach「Zombiesはすごく有利なマッチアップで、《墓所破り》を除去して《戦墓の巨人》をカウンターすれば負けることは少なくなるね。Mardu Vehiclesはキツイマッチになる。相手の序盤の猛攻を捌きつつ《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をカウンターするのは容易なことじゃない」
Zach「Temur Energyとはほぼ5分だね。《逆毛ハイドラ》や《反逆の先導者、チャンドラ》をきっちりカウンターしていけるかが分かれ目だ。《至高の意志》を使って《天才の片鱗》や《奔流の機械巨人》を探すことが重要で、相手に《不屈の追跡者》や《ならず者の精製屋》で多少のアドバンテージは取られても仕方ない。《牙長獣の仔》は残しておくと後々厄介だから2ターン目に出されたら早めに処理する」
Zach「赤緑ランプは1ゲーム目は、《世界を壊すもの》に負けるけどサイド後は追加のクロックや《即時却下》が入るから大分マシになる。このマッチでは《削剥》と《否認》をよくサイドアウトするよ。緑黒は除去とスイーパーと中盤以降のアドバンテージによってかなり有利なマッチアップになるね」
Zach「《秘蔵の縫合体》デッキは一番相性の悪かったデッキで、《不許可》で墓地からの復活を止めつつ《奔流の機械巨人》で速やかにビートダウンしていく必要がある。赤単エルドラージも結構見かけてクロックも速くて中盤以降コントロールしようとしても最後の数点を《ラムナプの遺跡》で削ってくる。《不許可》できるからそれが分かっていれば簡単には負けなくなる。あとこのマッチでも《本質の散乱》は《現実を砕くもの》や《難題の予見者》をカウンターできるから最高のカードだね。大会中に当たったデッキや知っているマッチアップはこんな所かな」
なるほど。こうして見てると一部のマッチアップ以外では、絶望的なマッチがなさそうだからMavelコンボがいなくなった今、遂にコントロールの時代になったみたいだね。今回は連載のためにインタビューに協力してくれてありがとう。
Turn One ThoughtseizeのポッドキャスターのZach Allenでした。最後に彼の使っていたデッキのアップデート版も載せておきます。
Temur Control
3 《山》 2 《島》 2 《燃えがらの林間地》 1 《隠れた茂み》 4 《霊気拠点》 4 《伐採地の滝》 4 《尖塔断の運河》 3 《植物の聖域》 -土地 (23)- 4 《奔流の機械巨人》 -クリーチャー (4)- |
3 《霊気との調和》 2 《マグマのしぶき》 3 《削剥》 3 《本質の散乱》 4 《蓄霊稲妻》 2 《否認》 4 《不許可》 4 《至高の意志》 4 《天才の片鱗》 2 《破滅の刻》 1 《捲土+重来》 1 《秘密の解明者、ジェイス》 -呪文 (33)- |
4 《氷の中の存在》 2 《森の代言者》 2 《否認》 2 《即時却下》 1 《払拭》 1 《マグマのしぶき》 1 《自然のままに》 1 《捲土+重来》 1 《炎呼び、チャンドラ》 -サイドボード (15)- |
総括
プレビューからコントロールにとってフレンドリーなセットとされていた『破滅の刻』は、予想通りコントロールデッキの復権に貢献していました。《奔流の機械巨人》が環境最高のカードの一枚であることは明らかで、今後はコントロールデッキとのマッチアップに備える必要があります。
クリーチャーを使ったデッキが多いので、《本質の散乱》は最高のカウンターの一枚となるでしょう。SCG Open優勝デッキのようにプレインズウォーカーなど、クリーチャーでないフィニッシャーを用意するのも選択肢の一つになります。
前環境のトップメタであった、WU MonumentやTemur Energyも安定した成績を残しており、特にWU Monumentは優勝こそ逃したもののウイーク1のベストデッキとして前評判通りの活躍で、今大会の勝ち組の一つです。
プロツアー『破滅の刻』まであとわずかですが参考になったのなら幸いです。
以上USA Standard Express vol.101でした。
それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!
この記事内で掲載されたカード
Twitterでつぶやく
Facebookでシェアする