みなさんこんにちは。
来月リリース予定の『基本セット2019』の情報も公開され、デッキのアイディアを練るのが楽しい時期ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
今回の連載では、先週末に開催された2つのグランプリの結果を追っていきたいと思います。
グランプリ・シンガポール2018
~日本人入賞者多数、王神がアジアのグランプリを制する~
2018年6月24日
- 1位 WU Gift
- 2位 Esper Control
- 3位 Mono Red
- 4位 Mono Red
- 5位 Jeskai Control
- 6位 BR Aggro
- 7位 UB Control
- 8位 BR Aggro
市川 ユウキ
トップ8のデッキリストはこちら
多数の日本人プレイヤーが入賞を果たした今大会は《ゴブリンの鎖回し》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》を採用したデッキが多数を占めており、BR AggroとMono Redが最も多く、次点でEsper Controlというメタだったようです。
そんな中優勝を飾ったのは、日本人プロの市川 ユウキ選手が操るWU Giftでした。リストの細部は異なるものの、WU GiftはSCG Invitational Season Oneで準優勝していたZac Elsikも選択しており、MOのリーグでも結果を残していたりと密かに注目を集めていたデッキでした。
グランプリ・シンガポール2018 デッキ紹介
「WU Gift」「Jeskai Control」
WU Gift
6 《平地》
4 《灌漑農地》
4 《氷河の城砦》
2 《イプヌの細流》
1 《廃墟の地》
-土地(23)- 2 《歩行バリスタ》
4 《査問長官》
4 《機知の勇者》
2 《陽光鞭の勇者》
4 《発明の天使》
-クリーチャー(16)-
2 《博覧会場の警備員》
2 《黎明をもたらす者ライラ》
2 《ジェイスの敗北》
2 《領事の権限》
2 《ドミナリアの英雄、テフェリー》
1 《燻蒸》
1 《アズカンタの探索》
-サイドボード(15)-
《王神の贈り物》はしばらく見られませんでしたが、SCG Invitational Season OneのファイナリストであるZac Elsikも使っていました。MOでも結果を残すなど復権の兆しを見せていたデッキで、同週末にアメリカで開催されていたグランプリ・ピッツバーグ2018の上位でも見られました。《屍肉あさりの地》のような墓地対策を採用したデッキが少数で、マークが薄かったのも勝因の一つだと思われます。
青白バージョンは《王神の贈り物》のコストを踏み倒す手段になる《復元》が使えることもあり、青赤バージョンよりもコンボ寄りです。また、サイドボードの選択肢が豊富なことも白を使う理由の一つとなります。
☆注目ポイント
上でも述べた通り2色目に白を選択したことでサイドボードの選択肢が増えており、赤いアグロデッキに特に有効な《領事の権限》やスイーパーの《燻蒸》が採用されています。他にも《発明の天使》を素でキャストすることも可能です。
Mono RedやBR Aggroといった赤いアグロデッキがトップメタである現環境に対応して、《陽光鞭の勇者》もメインから採用されています。追加コストはあるものの「永遠」のコストは比較的軽く、ライフを安全圏まで戻しつつ4/4が残るので、赤いデッキとのマッチアップではかなりの時間を稼いでくれます。
《削剥》などのアーティファクト対策がメインから当たり前のように取られているため、サイドには追加のフィニッシャーとして《ドミナリアの英雄、テフェリー》と《黎明をもたらす者ライラ》が採用されており、WU Midrange寄りにシフトしていく選択肢も用意されています。
Jeskai Control
Jeskai系のデッキを得意とする玉田選手は、今大会でもJeskai Controlで見事にプレイオフ進出を果たしました。
青白軸から青赤軸に変更されたことで、プレインズウォーカーを守るのに一役買ってくれる《つむじ風の巨匠》や、軽い除去である《蓄霊稲妻》、《マグマのしぶき》を使えるようになっています。除去が軽いというのは特に赤いデッキとのマッチアップで重要な要素です。
☆注目ポイント
《霊気拠点》や《つむじ風の巨匠》、《蓄霊稲妻》、《天才の片鱗》などでエネルギーメカニズムを利用するJeskai Controlは『カラデシュ』リリース当初から見られましたが、現在はコントロールにとって最高のカードである《ドミナリアの英雄、テフェリー》も加わっており、大幅に強化されています。
《検閲》と《中略》のスプリットは興味深い選択です。ソフトカウンターとしては《中略》の方が汎用性が高いことは確かですが、このタイプのデッキにとっては「サイクリング」によって土地を探して《ドミナリアの英雄、テフェリー》に繋げていくことができることも重要ですし、《アズカンタの探索》の「変身」にも貢献します。
《マグマのしぶき》はBR Aggroの《屑鉄場のたかり屋》を手軽に対策する手段になります。他にも最近増加傾向にある「永遠」持ちのクリーチャーや《王神の贈り物》や《スカラベの神》を使用するデッキにも有効なので、今後も主力の除去スペルの1枚として赤いデッキには高い確率で採用されることが予想されます。
Jeskaiカラーの弱点として、《ヴラスカの侮辱》がある黒と異なり、赤はプレインズウォーカーに触る手段に貧しいですが、玉田選手は赤系デッキとのマッチアップで強力な《チャンドラの敗北》と青いコントロール同型用に《ジェイスの敗北》を採用しています。
グランプリ・ピッツバーグ2018
~コントロールデッキの躍進~
2018年6月24日
- 1位 Mono Red
- 2位 UB Midrange
- 3位 BR Aggro
- 4位 WU Gift
- 5位 UB Control
- 6位 Esper Control
- 7位 WU Control
- 8位 BR Aggro
Braham Thomas
トップ8のデッキリストはこちら
デッキ分布によれば、大方の予想通り《ゴブリンの鎖回し》を採用したBR、Mono Redが多数を占めており、その次点でUB Midrange、Esper Controlと続いていました。最大勢力だったBRの中にもバリエーションがあり、《ボーマットの急使》を採用したアグレッシブな構成と《ヴラスカの侮辱》やプレインズウォーカーを多めに採用したミッドレンジ寄りの構成の2種類が存在します。
グランプリ・シンガポール2018でも結果を残していたWU Giftも見られました。2つの異なる大会で結果を残していることからも要注目のアーキタイプです。
グランプリ・ピッツバーグ2018 デッキ紹介
「UB Midrange」「Esper Control」
UB Midrange
4 《島》
4 《異臭の池》
4 《霊気拠点》
4 《水没した地下墓地》
2 《廃墟の地》
-土地(26)- 4 《光袖会の収集者》
4 《機知の勇者》
2 《貪欲なチュパカブラ》
3 《スカラベの神》
2 《奔流の機械巨人》
-クリーチャー(15)-
3 《本質の散乱》
1 《喪心》
2 《大災厄》
4 《ヴラスカの侮辱》
1 《不帰+回帰》
1 《暗記+記憶》
2 《アルゲールの断血》
1 《死の権威、リリアナ》
-呪文(19)-
前環境でトップメタの一角として活躍していたUB Midrange。『ドミナリア』がリリースされた直後はメタゲーム上でその数を減らしていましたが、《スカラベの神》のカードパワーは健在で、特に赤いデッキにとっては対策が限られているのもあり最近は復権の兆しを見せています。
元々アドバンテージを取る手段が豊富な上に優秀な除去が揃っているので、メインではアグロデッキに強く、コントロールに対してもハンデスの《強迫》や追加のカウンターの《否認》、プレインズウォーカー(主に《ドミナリアの英雄、テフェリー》)対策になる《魔術遠眼鏡》などがサイドインされる2戦目以降はコントロールとの相性も改善されます。
☆注目ポイント
《ゴブリンの鎖回し》の影響でタフネス1のクリーチャーの採用率は減っているものの、《光袖会の収集者》や《機知の勇者》は依然としてアドバンテージを稼いでくれる優秀なクリーチャーです。《貪欲なチュパカブラ》は1 : 2交換を狙えるクリーチャーで、墓地に落ちても《スカラベの神》や《死の権威、リリアナ》を再利用することでさらにアドバンテージを稼ぐことができます。
軽くてテンポが取りやすい《致命的な一押し》はメインに4枚採用されており、プレインズウォーカーも対策できる《ヴラスカの侮辱》も欠かせない除去です。ハンデスとしても除去としても使えるフレキシブルな《大災厄》もメインから採用されています。
除去が豊富なUB Midrangeですが、Oliver Tiuはメインから《本質の散乱》も採用しています。赤いアグロデッキの《熱烈の神ハゾレト》や《再燃するフェニックス》といった中堅クリーチャーに対処でき、コントロールデッキも《奔流の機械巨人》や《スカラベの神》といったクリーチャーをフィニッシャーとして採用していることが多いので腐りにくく、現環境ではメインでも十分な活躍が期待できます。
《アルゲールの断血》はコントロールとのマッチアップ用にサイドでよく見られるカードでしたが、《アクロゾズの神殿》に変身することでライフを回復することが可能になるのでアグロデッキ相手にも意外と有効な場面があり、メインに採用されています。《アルゲールの断血》で生け贄に捧げたクリーチャーを《スカラベの神》で再利用するという動きも強力です。
Esper Control
モダンでも使われている《ドミナリアの英雄、テフェリー》は《ゴブリンの鎖回し》と並んで現環境最高のカードの1枚です。
《中略》などのソフトカウンターよりも《否認》、《暗記+記憶》といった確定カウンターが優先されており、コントロール同型やミッドレンジを意識した構成です。《ゴブリンの鎖回し》の影響でMono Red以外はタフネス1のクリーチャーの採用率が下がり、赤いアグロの同型対策のためにミッドレンジ寄りにシフトしてきたのもあってカウンターが強い環境です。
黒が入っているため軽い除去に恵まれており、Mono RedやBR Aggroとの相性もよく、特に《ボーマットの急使》を採用していないミッドレンジ寄りのバージョンとのマッチアップは有利です。WU Controlなどコントロールとのマッチアップも追加の軽い勝ち手段やハンデス、カウンターがあるためマッチ全体では有利と言えるでしょう。
☆注目ポイント
Zach Allenのリストで最も注目すべき点はサイドボードのカード選択にあります。《電招の塔》はしばらくぶりに見かけるカードですが、インスタントかソーサリーを多用するこのデッキではエネルギーを溜めるのも容易で、コントロールミラーにおいてはプレインズウォーカーを牽制する手段として機能します。
《本質の摘出》は(黒)(黒)と色拘束が強く、3マナとやや重い除去ですが、《渇望の時》と異なり《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》や《ゴブリンの鎖回し》といったタフネス3のクリーチャーにも対応できます。
他のコントロールと同様、サイド後は軽い追加の勝ち手段として《光袖会の収集者》やハンデスの《強迫》、ドローエンジンの《アルゲールの断血》などが投入され、プロアクティブな戦略にシフトしていきます。さきほどの《電招の塔》とともに積極的に勝ちに行けるように工夫されていますが、この環境のコントロールミラーは長引きやすく、引き分けには注意が必要です。実際、このデッキを使用していたZach Allenも2度引き分けているようです。
総括
2つのスタンダードのグランプリの結果を見てみると、Mono RedやBR Aggroは入賞率が高いですがその背景にはそもそもの母数の多さもあり、前環境でも活躍していたUB Midrangeなどの復権が目立ちます。
先週末の2つのスタンダードの大会結果の中で最も印象に残ったのは《王神の贈り物》デッキの復権です。グランプリ・シンガポール2018では優勝、グランプリ・ピッツバーグ2018でもプレイオフ進出という好成績を残しており、《陽光鞭の勇者》がメインから採用されているなど、赤いデッキが強い現在のメタに合わせて入念な調整がされていました。
今週末にはアメリカ選手権2018が開催されますが、メタがどのようにシフトしていくのか目が離せません。
以上USA Standard Express vol.125でした。
それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!
この記事内で掲載されたカード
このシリーズの過去記事
- USA Standard Express vol.124 -もう鎖しか回せない-
- USA Standard Express vol.123 -スタンダード戦国時代-
- USA Standard Express vol.122 -カーンを使うか、カーンを倒すか-
- USA Standard Express vol.121 -『ドミナリア』のカードが活躍する新環境-
- USA Standard Express vol.120 -赤アグロの復権と新たな勢力・青赤王神-
- USA Standard Express vol.119 -大地を踏み鳴らす恐竜たち-
- USA Standard Express vol.118 -環境を支配し続ける、スカラベの神-
- USA Standard Express vol.117 -牙を剥く赤緑モンスター-
- USA Standard Express vol.116 -勢力を増すコントロールとトークン-
- USA Standard Express vol.115 -不滅のハゾレト、台頭する新たなエネルギーデッキ
- USA Standard Express vol.114 -禁止改定、スタンダードは新たなステージへ-
- USA Standard Express vol.113 -戦旗を掲げる部族たち!-
- USA Standard Express vol.112 -対立する2つの神、ハゾレトかスカラベか-
- USA Standard Express vol.111 -ワールド・マジック・カップ2017 閉幕!-
- USA Standard Express vol.110 -世界各地でグランプリが開催!-
- USA Standard Express vol.109 -プロツアー『イクサラン』 ~エネルギー溢れるアルバカーキ~-
- USA Standard Express vol.108 -若き新星、アメリカの頂点に君臨す-
- USA Standard Express vol.107 -新環境、帰ってきた青黒コントロール-
- USA Standard Express vol.106 -『イクサラン』新環境サンプルデッキ紹介-
- USA Standard Express vol.105 -錆びぬ機体、鎮座するスカラベ-
- USA Standard Express vol.104 -スタンダードはまさに群雄割拠の時代へ-
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- USA Standard Express vol.102 -灼熱の砂漠を駆ける赤神-
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- USA Standard Express vol.89 -『霊気紛争』の注目カードとサンプルデッキ紹介-
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- USA Standard Express vol.87 -青白の陥落。メタゲームは、驚異的なスピードで変化する-
- USA Standard Express vol.86 -新たに動き出したメタゲーム-
- USA Standard Express vol.85 -白青フラッシュ vs 緑黒昂揚-
- USA Standard Express vol.84 -GP Kuala Lumpur etc.-
- USA Standard Express vol.83 -プロツアー『カラデシュ』-
- USA Standard Express vol.82 -USA Standard Express vol.82 -SCGO Indianapolis-
- USA Standard Express vol.81 -『カラデシュ』注目カードとサンプルデッキ-
- USA Standard Express vol.80 -世界選手権2016 etc.-
- USA Standard Express vol.79 -GP Portland etc.-
- USA Standard Express vol.78 -プロツアー『異界月』 etc.-
- USA Standard Express vol.77 -SCGO Columbus-
- USA Standard Express vol.76 -SCG Classics Worcester-
- USA Standard Express vol.75 -GP台北 etc.-
- USA Standard Express vol.74 -GP Costa Rica etc.-
- USA Standard Express vol.73 -GP Minneapolis etc.-
- USA Standard Express vol.72 -GP New York2016 etc.-
- USA Standard Express vol.71 -プロツアー『イニストラードを覆う影』 etc.-
- USA Standard Express vol.70 -SCGO Baltimore etc.-
- USA Standard Express vol.69 -『イニストラードを覆う影』注目カードとサンプルデッキ-
- USA Standard Express vol.68 -SCGO Indianapolis etc.-
- USA Standard Express vol.67 -GP Houston etc.-
- USA Standard Express vol.66 -Magic Online Championship Series etc.-
- USA Standard Express vol.65 -SCGO Columbus etc.-
- USA Standard Express vol.64 -SCGO Atlanta-
- USA Standard Express vol.63 -SCG Classics Cincinnati etc.-
- USA Standard Express vol.62 -The Last Sun 2015 etc.-
- USA Standard Express vol.61 -SCGO Denver etc.-
- USA Standard Express vol.60 -GP神戸 etc.-
- USA Standard Express vol.59 -GP Indianapolis etc.-
- USA Standard Express vol.58 -プロツアー『戦乱のゼンディカー』 etc.-
- USA Standard Express vol.57 -SCGO Indianapolis-
- USA Standard Express vol.56 -SCGO Milwaukee etc.-
- USA Standard Express vol.55 -SCG Premier IQ Cincinnati etc.-
- USA Standard Express vol.54 -世界選手権2015 etc.-
- USA Standard Express vol.53 -GP London etc.-
- USA Standard Express vol.52 -プロツアー『マジック・オリジン』 etc.-
- USA Standard Express vol.51 -SCGO Chicago etc.-
- USA Standard Express vol.50 -GP Buenos Aires etc.-
- USA Standard Express vol.49 -GP Providence etc.-
- USA Standard Express vol.48 -SCG Invitational Columbus etc.-
- USA Standard Express vol.47 -GP 上海 etc.-
- USA Standard Express vol.46 -GP Paris etc.-
- USA Standard Express vol.45 -GP Krakow etc.-
- USA Standard Express vol.44 -PT Dragons of Tarkir etc.-
- USA Standard Express vol.43 -SCG Invitational Richmond etc.-
- USA Standard Express vol.42 -GP Miami etc.-
- USA Standard Express vol.41 -SCGO Los Angeles etc.-
- USA Standard Express vol.40 -BIG MAGIC OPEN vol.3 etc.-
- USA Standard Express vol.39 -SCGO Washington DC, etc.-
- USA Standard Express vol.38 -SCG Premier IQ Philadelphia-
- USA Standard Express vol.37 -SCG Colombus, etc.-
- USA Standard Express vol.36 -SCG Invitational Seattle, etc.-
- USA Standard Express vol.35 -SCGO Atlanta, GP San Antonio, World Championship, and more-
- USA Standard Express vol.34 -SCGO Richmond, Changes of SCGO-
- USA Standard Express vol.33 -SCGO Oakland and Columbus, GP Santiago, Interview With Steve Rubin-
- USA Standard Express vol.32 -SCGO Worcester,GP Los Angels,and more-
- USA Standard Express vol.31 -Pro Tour Khans of Tarkir, Interview With Ryan Hovis-
- USA Standard Express vol.30 -SCGO Indianapolis, SCGO New Jersey-
- USA Standard Express vol.29 -SCGO St.Louis, SCGO Atlanta, WMCQ2014 Osaka-
- USA Standard Express vol.28 -SCGO Washington DC,Invitational/Open New Jersey,WMCQ2014 Nagoya-
- USA Standard Express vol.27 -SCGO Syracuse, GP Utrecht, WMCQ2014 Oakland, Tokyo-
- USA Standard Express vol.26 -SCGO Kansas City, SCGO Dallas, PT MAGIC 2015-
- USA Standard Express vol.25 -SCGO Baltimore-
- USA Standard Express vol.24 -SCGO Portland, SCGO Worcester-
- USA Standard Express vol.23 -SCG Invitational Columbus~GP Chicago-
- USA Standard Express vol.22 -SCGO Indianapolis&Providence, God of Standard-
- USA Standard Express vol.21 -2014 Spring State Championships, SCGO Somerset-
- USA Standard Express vol.20 -SCGO Cincinnati, SCGO Knoxville, BIGMAGIC OPEN-
- USA Standard Express vol.19 -SCGO Detroit, Journey into Nyx Set Review-
- USA Standard Express vol.18 -SCGO Milwaukee, GP Phoenix, SCGO Dallas-
- USA Standard Express vol.17 -SCGO Los Angeles~Grand Prix Beijing-
- USA Standard Express vol.16 -SCGO Seattle, GP Buenos Aires-
- USA Standard Express vol.15 -SCGO St. Louis, SCGO Atlanta, GP Melbourne-
- USA Standard Express vol.14 -SCGO Nashville etc.-
- USA Standard Express vol.13 -SCGO Baltimore, GP Vancouver-
- USA Standard Express vol.12 -SCGO Orlando, SCGO Columbus-
- USA Standard Express vol.11 -GP Shizuoka, SCGO Indianapolis-
- USA Standard Express vol.10 -SCGO Oakland, GP Dallas, SCG Invitational/Open Las Vegas-
- USA Standard Express vol.9 -SCGO Providence, GP Albuquerque, GP Vienna-
- USA Standard Express vol.8 -SCGO Dallas, MOCS Season11-
- USA Standard Express vol.7 -SCG Invitational/Open Indianapolis, SCGO Los Angeles, SCG Classic Charlo
- USA Standard Express vol.6 -PT Theros, SCGO Milwaukee,Seattle,GP Louisville-
- USA Standard Express vol.5 -SCGO Worcester, SCGO Cleaveland-
- USA Standard Express vol.4 -SCGO Atlanta, Theros Set Review-
- USA Standard Express vol.3 -SCGO Cincinnati, SCGO Philadelphia-
- USA Standard Express vol.2 -GP Kitakyushu, SCGO Baltimore-
- USA Standard Express vol.1 -SCGO Salt Lake City, SCG Classics Albany, GP Warsaw-