皆さんこんにちは。
先週末にはEternal Party2017が開催され、今月末にはThe Last Sun 2017も開催されるなど、日本国内では年末のレガシーのイベントが充実していますが皆さんはどうお過ごしですか?
さて、今回の連載ではSCGO Baltimore、SCG Classics Baltimore、先週末に開催されたLegacy Challenge、そしてEternal Party 2017の結果を見ていきます。
SCGO Baltimore
Landsを選択したチームが多数
2017年11月18日-19日
- 1位 4C Leovold
- 2位 Lands
- 3位 Lands
- 4位 Sultai Delver
- 5位 Grixis Delver
- 6位 Eldrazi
- 7位 BR Reanimator
- 8位 Lands
Noah Walker,Oliver Tiu,Dylan Donegan
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チーム構築戦で開催されたSCGO Baltimoreは、コンボが少なくフェアデッキが多く勝ち残り、そのフェアデッキに対して無類の強さを誇るLandsも多数プレイオフ進出を決めていました。
チーム戦は上位に行けば行くほど強豪プレイヤー同士のドリームチームが当然ながら多く、競技志向のプレイヤーはコンボやローグよりも、プレイングが反映されてなおかつ安定したパフォーマンスが期待できるDelver系や4C Leovoldなどを選択する傾向にあるようです。
また、Landsを選択したチームが多く勝ち残っており、上位に行くほどフェアデッキと当たりやすくなるため、Javis YuやKevin KingといったLandsのエキスパート達が結果を残していたことにも納得です。
SCGO Baltimore デッキ紹介
「4C Leovold」
4C Leovold
1 《沼》
3 《Underground Sea》
2 《新緑の地下墓地》
2 《Volcanic Island》
1 《Badlands》
1 《Bayou》
1 《Tropical Island》
4 《汚染された三角州》
3 《沸騰する小湖》
1 《血染めのぬかるみ》
-土地(20)- 4 《死儀礼のシャーマン》
4 《悪意の大梟》
4 《瞬唱の魔道士》
2 《トレストの使者、レオヴォルド》
-クリーチャー(14)-
4 《思案》
2 《致命的な一押し》
1 《稲妻》
1 《紅蓮破》
1 《思考囲い》
2 《トーラックへの賛歌》
1 《突然の衰微》
1 《悪魔の布告》
2 《コラガンの命令》
4 《意志の力》
2 《精神を刻む者、ジェイス》
1 《最後の望み、リリアナ》
-呪文(26)-
今大会優勝を果たしたチームでレガシーを担当していたのは、SCGの強豪プレイヤーでレガシーオープンで何度も入賞しているNoah Walkerでした。
Grixis Delver使いとして知られていますが、今回はなんと4C Leovoldを使用していました。色の組み合わせこそ似ていますが、4C Leovoldはコントロール寄りなデッキで動きが大きく異なるのにも関わらず使いこなしていたのは流石です。
☆注目ポイント
メインから採用された《最後の望み、リリアナ》や《紅蓮破》など、特徴的なリストに仕上がっています。《ヴェールのリリアナ》は《真の名の宿敵》など単体除去に耐性を持つ脅威に対する回答になりますが、《最後の望み、リリアナ》は同型や《若き紅蓮術士》、Death and Taxesなど小型のクリーチャーを並べるデッキに有効で、より多くのマッチで活躍が期待できます。
今大会ではトップ16にLandsやEldrazi、BR Renimatorといった非青デッキが多く勝ち残っていたため、どれほど活躍したのかは未知数ですが、《紅蓮破》がメインから採用されていることからも同型など青いデッキとのマッチアップを想定していたことが予想されます。
《水流破》は最近またサイドで見られるようになったカードです。相手の《紅蓮破》をカウンターしたりこのデッキにとって致命的となる《血染めの月》対策にもなる1枚です。《意志の力》のコストにもなるので、もう1枚採用してもよさそうです。《森の知恵》も最近は《突然の衰微》などが減少傾向にあり、処理されづらいのでこのカードも追加で1枚採用してみるのも良いと思います。
SCG Classics Baltimore
“Dredge” Return
2017年11月18日-19日
- 1位 Dredge
- 2位 Miracles
- 3位 Grixis Delver
- 4位 Grixis Delver
- 5位 Eldrazi and Taxes
- 6位 Grixis Delver
- 7位 Infect
- 8位 Grixis Delver
Jack Kitchen
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チーム戦のSCGO Baltimoreと併催されたSCG Classics Baltimore。Classicsは個人戦で行われ、環境のトップメタであるGrixis Delverがプレイオフの半数を占めました。
しかし、そんな中で優勝したのはなんとDredgeでした。これだけ《死儀礼のシャーマン》を使ったデッキが上位を埋め尽くす中での快挙です。
他にはモダンでも活躍しているDeath and TaxesとEldraziをハイブリットしたEldarzi and Taxesも見られました。
SCG Classics Baltimore デッキ紹介
「Dredge」「Eldrazi and Taxes」
Dredge
久々に優勝を果たしたDredge。《死儀礼のシャーマン》がメインから採用されたデッキが多い環境ですが、最近の墓地対策事情と言えば《外科的摘出》などを除いて特にマークが厳しい状況ではなかったようです。
マナ基盤を一切採用していないManaless Dredgeではなく《ライオンの瞳のダイアモンド》バージョンです。マナを提供しつつ手札のカードを墓地に送るので、コンボデッキらしく爆発力のあるスタートがこのバージョンの特徴です。
☆注目ポイント
Manaless Dredgeのように《通りの悪霊》が採用されています。コストを払わずにドローを進めることが可能で、墓地を肥やせます。《イチョリッド》の餌となる黒いクリーチャーにもなり、マナを支払わずに「発掘」する手段になるので爆発力の向上にも貢献しています。「サイクリング」にマナが掛からないことを利用し、「発掘」クリーチャーを対象にした《死儀礼のシャーマン》や《外科的摘出》にレスポンスすることで打ち消すことも可能なので覚えておきたいプレイングです。各デッキの墓地対策の種類を把握した絶妙なカードチョイスと言えるでしょう。
《通りの悪霊》が入ったことで《セファリッドの円形競技場》の枚数も減らされています。元々《セファリッドの円形競技場》は土地というよりもマナもだせるドロースペルという扱いで、5色土地が10枚入っているのでマナベースに問題はなさそうです。
メインでは必須と思われていた《戦慄の復活》がサイドに移されているのも興味深いチョイスです。墓地のクリーチャーをリアニメイトすると同時にこのスペルを「フラッシュバック」する頃には、《黄泉からの橋》が数枚墓地に落ちているはずなので、大量のゾンビトークンを生みだしそこからリアニメイトする「発掘」コンボのフィニッシャーとされていました。しかし、元々対策が難しい墓地をリソースとしているため、メインの勝率が高いデッキであるので、一部のプレイヤーは《戦慄の復活》はオーバーキルと考えるようになりました。
サイド後は《灰燼の乗り手》や《エメリアの盾、イオナ》といったファッテイをリアニメイトする手段として投入されます。主に他のコンボデッキに対する決定力の追加といったところです。《記憶の旅》はDredgeのサイドに稀に見かけるカードで墓地対策になると同時に《ナルコメーバ》をデッキに戻したり、《外科的摘出》から墓地のカードを守ったりと使い道の多いスペルで「フラッシュバック」持ちなのもプラスです。
Eldrazi and Taxes
3 《魂の洞窟》
3 《カラカス》
4 《古えの墳墓》
4 《エルドラージの寺院》
3 《裏切り者の都》
3 《不毛の大地》
-土地(25)- 4 《スレイベンの守護者、サリア》
3 《ファイレクシアの破棄者》
2 《封じ込める僧侶》
4 《変位エルドラージ》
3 《異端聖戦士、サリア》
4 《難題の予見者》
4 《現実を砕くもの》
-クリーチャー(24)-
モダンでも見かける《スレイベンの守護者、サリア》などのヘイトベアーや《難題の予見者》などエルドラージ要素をハイブリットしたEldrazi and Tax。
Death and Taxesのヘイトベアーによるコンボ妨害要素と、エルドラージクリーチャーによるパワーを組み合わせた戦略で、通常のEldraziと同様に多数採用された2マナランドからの1ターン目の《虚空の杯》を可能としており、《渦まく知識》デッキにとって脅威となります。
《モックス・ダイアモンド》などマナ加速から展開する《スレイベンの守護者、サリア》は、特にコンボデッキに有効でカウンターを採用していないデッキの中ではそれらに対して強い部類に入ります。
☆注目ポイント
《モックス・ダイアモンド》や各種2マナランドを利用することで《虚空の杯》や《密輸人の回転翼機》などを最速1ターン目にキャスト可能で、特に《密輸人の回転翼機》を1ターン目に出しておければ、序盤からクロックをかけつつ余分に引いた伝説のクリーチャーや土地などを有効札に変換することができます。
《封じ込める僧侶》+《変位エルドラージ》コンボが採用されています。マナは掛かりますが、《封じ込める僧侶》が戦場にいる状態では1度追放されたクリーチャーは戻ってこないので除去のように機能します。《封じ込める僧侶》をメインに採用することで自然とSneak and Showなどに対しても有利が付きます。
《異端聖戦士、サリア》は相手を減速させると同時に、ブロッカーを用意することが難しくなるので《変位エルドラージ》と共に攻撃を通しやすくなります。
《虚空の杯》との相性を考慮したのか、《剣を鍬に》がサイドに移されています。EldraziやDeath and Taxesなど《虚空の杯》の効果が薄いデッキとのマッチアップにおいて入れ替えになりそうです。
Legacy Challenge #11039166
まだまだ強いMiracles
2017年12月10日
- 1位 Miracles
- 2位 Miracles
- 3位 Aggro Loam
- 4位 ANT
- 5位 4C Leovold
- 6位 UW Stoneblade
- 7位 Reanimator
- 8位 Reanimator
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先週末に開催されたMOのLegacy Challengeのプレイオフは、珍しくDelver系が不在でMiracles、4C Leovold、UW Stonebladeなど、コントロールやANT、Reanimatorといったコンボが中心でした。
『イクサラン』から《アズカンタの探索》が加入したことにより強化されたMiraclesのワンツーフィニッシュという結果となりました。
ここのところよく上位で見られるようになったMiraclesですが、その強さは《師範の占い独楽》を失った今でも変わらないことが証明されました。
Legacy Challenge #11039166
「Miracles」
Miracles
前環境でベストデッキであったMiraclesは、その強さと安定性故に環境の停滞を招き、今年の春にとうとうキーカードの《師範の占い独楽》が禁止カードに指定されてしまいました。
キーカードを失い弱体化を余儀なくされ環境から姿を消すとさえ思われていましたが、実際は《先触れ》などドロースペルを増量したり、特殊地形に依存したデッキが多いことを利用し《基本に帰れ》をメインから採用するなどしてトップメタではなくなったもののコンスタントに結果を残していました。
さらに《アズカンタの探索》が加入したことにより状況に変化が見られ始めました。《師範の占い独楽》ではないものの《予報》や《相殺》などデッキの様々なカードとのシナジーがあり、《精神を刻む者、ジェイス》などフィニッシャーを探しだすと同時にアドバンテージを稼ぎます。《師範の占い独楽》禁止前のアンフェアな強さはなくなりましたが、トップメタのGrixis Delverの次に高い勝率です。
☆注目ポイント
《アズカンタの探索》はMiraclesの定番のパーツとして定着しつつあります。このカードのおかげで《僧院の導師》を活かしやすくなったので、FGCとITISUNFAIRの両プレイヤー共に《僧院の導師》をメインから採用しています。《師範の占い独楽》禁止前のリストを彷彿とさせ、アドバンテージを稼ぎつつモンクトークンで速やかにゲームを決めることもできます。また、《僧院の導師》をメインから採用することでテンポデッキのように振舞うことが可能になり各種キャントリップ、《相殺》や《アズカンタの探索》といった軽い非クリーチャースペルをより有効に使うことができます。
《紅蓮破》、《狼狽の嵐》、《呪文貫き》など多くのカウンターに耐性があるため、《僧院の導師》はミラーや4Cに強く、相手にスイーパーを探すためドロースペルを含めてリソースを消費させることを強制できます。例えスイーパーを決められたとしてもテンポアドバンテージを得ることができます。
《師範の占い独楽》によるロックは不可能になったものの、《相殺》はANTなどに対して有効なことには変わりありません。1マナのキャントリップを多数採用しているため、相手のスペルのCMC(点数で見たマナコスト)に合わせることはそこまで難しくなく、高確率でカウンターすることができるでしょう。
FGCのリストはメインから《相殺》を採用し、多めに採用された《精神を刻む者、ジェイス》などを活用しヘビーコントロールとしても振舞う選択肢があります。一方、ITISUNFAIR は《僧院の導師》を多めに採用している関係で《予報》もフル搭載されており、《アズカンタの探索》からアドバンテージを獲得しつつトークンで勝つことを重視しています。
両プレイヤー共にサイドに採用されている《無のロッド》はStoneblade、Death and Taxesだけでなく、《水蓮の花びら》や《ライオンの瞳のダイアモンド》といったマナ加速をシャットアウトするのでANTにも有効で幅広いマッチアップで活躍が望めるカードです。
Eternal Party 2017
レガシーの冬の祭典を制したのは久々に登場したあのデッキ
2017年12月09日
- 1位 Maverick
- 2位 Grixis Delver
- 3位 Miracles
- 4位 4C Leovold
- 5位 Sultai Delver
- 6位 Aluren
- 7位 Eldrazi
- 8位 ANT
トップ8のデッキリストはこちら
今年も冬のレガシーの祭典であるEternal Partyが開催されました。デッキ分布によれば、現在のトップメタとされているGrixis Delverが高い使用率であり、その次点でEldraziそしてShow and Tell系や4C Leovoldと続いています。
Eldraziが人気である理由は、デッキを組むコストが他のデッキと比べてリーズナブルなことやプレイングも比較的簡単で《虚空の杯》など、環境の多くの戦略に刺さるカードをメインから無理なく採用できることにあります。
コンボデッキではAlurenがShow and Tell系とANTの次に高い使用率でした。少し前までは一部の固定ファンが使用していたローグデッキでしたが、グランプリなどで結果を残したことで知名度を上げました。
Eternal Party 2017
「Maverick」
Maverick
1 《森》
2 《Savannah》
2 《Bayou》
1 《Scrubland》
1 《Tropical Island》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《新緑の地下墓地》
3 《不毛の大地》
1 《カラカス》
1 《ドライアドの東屋》
1 《魂の洞窟》
1 《ガイアの揺籃の地》
-土地(23)- 4 《死儀礼のシャーマン》
4 《ルーンの母》
1 《貴族の教主》
3 《スレイベンの守護者、サリア》
1 《ガドック・ティーグ》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
1 《漁る軟泥》
1 《スクリブのレインジャー》
1 《石鍛冶の神秘家》
1 《復活の声》
4 《聖遺の騎士》
1 《トレストの使者、レオヴォルド》
1 《ラムナプの採掘者》
-クリーチャー(24)-
緑白の優秀なクリーチャーを集めたグッドスタッフです。マナクリーチャーによる加速によりソフトカウンターや土地破壊に耐性があり、各種ヘイトベアーのおかげで青くないデッキの中ではコンボに強い部類に入ります。
《師範の占い独楽》が禁止になり、《終末》を使ったMiraclesが大幅に減少した影響もあり復権してきました。上位では見かけることはあったものの優勝は久々です。Maverickはサーチスペルである《緑の太陽の頂点》を活用したツールボックス的な要素もあり、プレイヤーの個性が現れるデッキでもあります。
元々は緑白の2色でしたが、現在は環境最高のカードの1枚である《死儀礼のシャーマン》とマナ基盤を活かして黒をタッチしたDark Maverickが主流です。
☆注目ポイント
《死儀礼のシャーマン》や《突然の衰微》、スイーパーの《盲信的迫害》や《思考囲い》のために黒を足したDark Maverickですが、最近は相手側だけ過剰なドローを禁止にし、除去されてもアドバンテージが取れる《トレストの使者、レオヴォルド》を採用した4色バージョンが見られるようになってきました。
《トレストの使者、レオヴォルド》は緑のクリーチャーなので《緑の太陽の頂点》でサーチしてくることも可能で、このデッキの《トレストの使者、レオヴォルド》は、《ルーンの母》で相手の単体除去から守ることができる分、ほかのデッキよりも強く使えるのでマナ基盤に負担をかける価値はあります。
《復活の声》はレガシーでは比較的珍しいカードで、《剣を鍬に》には無力ですが最近流行りのGrixis Delverや4C Leovoldは《稲妻》や《致命的な一押し》といった破壊系の除去が中心であるため、これらのデッキとのマッチアップで強さを発揮します。青いデッキに対して相手のターンに動くことを強制するのでキースペルを通す隙を作る役割も果たします。《緑の太陽の頂点》から持ってくる主なターゲットの1枚になるでしょう。
コンボに対する追加の妨害手段兼クロックとして《翻弄する魔道士》もサイドに1枚採用されています。《エーテル宣誓会の法学者》と異なり特定のカードのキャストそのものを禁止する《翻弄する魔道士》は、《終末》の対策をすることもできるのでより多くのマッチで活躍します。
《沈黙のオーラ》は興味深いカードです。置物対策としては《浄化の印章》よりも重くなりますが、相手のエンチャントやアーティファクトのコスト増加カードとしても作用するため、マナファクトを多用するデッキとのマッチアップで活躍しそうです。
ヘイトベアーが着地する前にコンボを決めてくるBelcherは、《スレイベンの守護者、サリア》の効果が薄く除去の枚数もそれほど多い方ではないので、クリーチャーコンボデッキのElvesやスイーパーを搭載したMiraclesを苦手とする以外では環境の多くのデッキと互角以上に渡り合えるデッキです。
総括
4つの異なる大会結果を一度に見ていきましたが、どの大会でも《死儀礼のシャーマン》デッキが結果を残しています。中速デッキのほとんどは《死儀礼のシャーマン》を採用したデッキで、Delver系もGrixis Delverが主流です。そして最近は、AlurenやFood Chainといったミッドレンジコンボも出てきています。
それ以外のフェアデッキでは、スイーパーのおかげで《死儀礼のシャーマン》デッキに強いMiraclesや、ヘイトベアーや土地破壊によって環境の多くのデッキと渡り合えるDeath and Taxes、フェアデッキ全般に強いLands、《虚空の杯》で1マナキャントリップや除去をシャットアウトするEldrazi、そして高速コンボデッキのANTやBR Reanimator、中速コンボのSneak and Showなどが現在の環境でよく見られるデッキです。
Reanimatorは、メインから多くのデッキに採用されている《死儀礼のシャーマン》に対抗するためにコンボスピードを重視したBR Reanimatorが主流です。一見すると環境のデッキの種類が多く見えますが、実際は《死儀礼のシャーマン》デッキとそれに有利なデッキという状況です。《敏捷なマングース》を使ったTemur Delverや中速寄りの構成のUB Reanimatorなど、《死儀礼のシャーマン》との相性の悪さから数を減らした戦略も多く、構築の自由度が狭まりマナクリーチャーや墓地対策にもなり、最終的にはフィニッシャーとしても機能し、1マナのプレインズウォーカーと形容される《死儀礼のシャーマン》は強すぎるという意見も見られます。
以上USA Legacy Express vol.135でした。今回で年内最後のレガシーの連載となります。今年も残りわずかとなりました。寒い日が続いているのでお体にお気をつけて楽しいレガシーライフをお過ごしください。
それでは次回の連載でまた会いましょう。良いお年を!