USA Legacy Express vol.143 -死儀礼なき改革-

Kenta Hiroki

 みなさんこんにちは。

 衝撃の禁止カード発表から1か月が経ち、新環境のレガシーのイベントもいくつか開催されました。さらに今週末にはいよいよマジック25周年記念プロツアーが開催されます。プロツアーでレガシーが観戦できるのはとても楽しみですね。

 今回の連載ではSCGO WorcesterSCG Classics WorcesterSCGO PhiladelphiaSCG Classics Philadelphiaの結果を追いながら禁止改定によって環境がどのような変化を遂げたのかを見ていきたいと思います。

SCGO Worcester
コンボデッキの復権

2018年7月14日

  • 1位 TES
  • 2位 Temur Delver
  • 3位 Grixis Delver
  • 4位 Sneak and Show
  • 5位 Death and Taxes
  • 6位 Miracles
  • 7位 Sneak and Show
  • 8位 Temur Delver
Cook/Saracino/Cotrupe

Cook/Saracino/Cotrupe

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トップ8のデッキリストはこちら

 《死儀礼のシャーマン》《ギタクシア派の調査》が禁止にされた直後に開催されたSCGO Worcester。チーム戦でしたが、新環境のレガシーを考えるうえで重要なイベントとして注目を集めていました。

 2日目デッキ分布によればDeath and TaxesとTemur Delverがトップで、次点でSneak and Showといったメタゲームになっており、《死儀礼のシャーマン》の退場により復権してきたデッキが中心でした。

 Death and TaxesやTemur Delverといったデッキには苦戦を強いられるものの、《ギタクシア派の調査》からの《陰謀団式療法》という組み合わせも過去のものとなり、Sneak and ShowやStorm系のコンボは以前と比べポジション的に有利になりました。

SCGO Worcester デッキ紹介

「TES」「Sneak and Show」「Grixis Delver」「Death and Taxes」

TES

 ストーム系コンボのエキスパートであるBryant Cookが使用したのはもちろん新環境向けにアップデートされたTESでした。Sneak and Showよりもコンボスピードで勝り、ハンデスやドロースペルが多数採用されているので《意志の力》1枚ぐらいは軽く突破できます。

巣穴からの総出

 TESはストームコンボの中でも特にコンボスピードに重点を置いたバージョンで、《巣穴からの総出》は打ち消しで対処されにくいので多くの場合1ゲーム目では最適のルートとなります。

☆注目ポイント

 メイン、サイド合わせてトータルで4枚採用されている《巣穴からの総出》は打ち消しにも耐性があり、マナ加速を用いることで《スレイベンの守護者、サリア》《エーテル宣誓会の法学者》といったヘイトベアーが展開される前にゴブリントークンを大量に展開することもできます。

虐殺

 サイドには数を増やしつつあるDeath and Taxesとのマッチアップに備えて《虐殺》が採用されています。《ぶどう弾》は追加のフィニッシャーとしてももちろん機能しますが、ヘイトベアー対策やゴブリントークンに対するブロッカー処理と様々な場面で役に立ちます。

Sneak and Show

 Bob HuangはEternal Weekend 2015で優勝、その他にも多数のSCGのイベントで結果を残しているアメリカのレガシーのスペシャリストで、旧環境のトップメタのGrixis Delverを早い段階で完成させその後の環境に大きな影響を与えました。今大会ではSneak and Showを選択し見事にトップ4入賞を果たしています。

 Temur DelverやDeath and Taxesといったマッチには苦戦しますが、MiraclesやLands、Grixis Midrangeなど環境の多くのマッチアップで有利が付き、ブン回りもある上にプレイングもそこまで難しくないのも人気の要因だと思われます。

☆注目ポイント

 《真髄の針》《ファイレクシアの破棄者》《封じ込める僧侶》といった対策カードをケアするために《騙し討ち》だけでなく《全知》も含んだバージョンが現在の主流となっています。また、追加の勝ち手段としてよく見られた《精神を刻む者、ジェイス》は不採用で、メインはコンボオンリーにフォーカスしています。

騙し討ち全知

 コンボデッキではありますが、Stormコンボと異なり元々《ギタクシア派の調査》が必須ではなく、逆に《ギタクシア派の調査》からの《陰謀団式療法》によってプランを妨害される心配が無くなったのはこのデッキにとっては大きなプラスです。

秘儀の職工

 サイドの《秘儀の職工》は『バトルボンド』からの新カードで、今大会で最も印象に残ったイノベーションの一つでした。このデッキでは《引き裂かれし永劫、エムラクール》《グリセルブランド》のコストを踏み倒す追加の手段となります。

 サイド後は多くのデッキが《稲妻》《剣を鍬に》といった除去をサイドアウト、または減量して《封じ込める僧侶》《狼狽の嵐》といった対策カードを投入してくるので、《秘儀の職工》が活躍したことは容易に予想できます。今後はこのデッキを相手にする際は、このクリーチャーをケアするために除去を少し残しておく必要も出てきそうです。

Grixis Delver

 旧環境でもGrixis Delverで結果を残し続けていたNoah Walkerは、今大会でも短い時間で新環境向けに調整されたGrixis Delverを持ち込み見事に入賞を果たしています。

 《死儀礼のシャーマン》《ギタクシア派の調査》が採用されていた枠には《ボーマットの急使》《定業》に差し替えられています。さすがに旧環境のようなパワーはありませんが、まだまだコンボデッキを始めとした多くのマッチアップに強く、《ボーマットの急使》がもたらすカードアドバンテージは復権してきたTemur Delverにはない要素です。

☆注目ポイント

 スタンダードのRB Aggroでも活躍している《ボーマットの急使》はこのデッキの新たな1マナ域の主力としてフル搭載されています。コンボやコントロールなど、ブロッカーをあまり出してこないデッキに対してはダメージを与えつつアドバンテージを稼げます。フェッチランドを起動することにより《ボーマットの急使》が追放したカードを把握することも可能なので、このデッキを使う際は覚えておきたいところです。

ボーマットの急使

 《意志の力》など妨害スペルを追放していることも多いので、うまく活用することでハンデスにも耐性が付きます。他にも《血染めの月》を置かれてもキャストできるのもこのクリーチャーの強みで、《意志の力》などで手札を消費した場合でも起動能力によって手札を補充しやすいのもポイントです。

 《ギタクシア派の調査》だった枠には《定業》が採用されています。さすがに《ギタクシア派の調査》の代用と呼ぶには無理がありますが、追加のキャントリップを採用しない理由はなく、軽めの呪文を多用することで《グルマグのアンコウ》もキャストしやすくなります。

定業最後の望み、リリアナ

 サイドにはMiraclesなど他のフェアデッキとのマッチアップに備えて《最後の望み、リリアナ》《苦花》が加わり、ミッドレンジ寄りにシフトしていきます。今大会ではさすがに対策が厳しかったのか上位では見られませんでしたが、《死儀礼のシャーマン》が禁止になったことで増加が予想されていたReanimator対策に《外科的摘出》が3枚、《悪魔の布告》も2枚と多めに採られています。これらのスペルはSneak and Showにも効くので今後もサイドボードの必須カードとなりそうです。

外科的摘出悪魔の布告暗黒破

 《暗黒破》は興味深いチョイスですが、今大会で高い2日目進出率を誇ったDeath and Taxesのように小型のクリーチャーを並べて来るデッキに対して有効なサイドボードカードとなります。

Death and Taxes

 禁止改定の影響を全く受けず、むしろ《死儀礼のシャーマン》の退場によって《リシャーダの港》《不毛の大地》によるマナ拘束も本来の強さを取り戻し、『バトルボンド』からの新カードである《光異種》も加わったDeath and Taxesが今大会で最も高い2日目進出率を誇りました。

 《スレイベンの守護者、サリア》を始めとしてヘイトベアーを多数搭載しているため打ち消しを使用していないデッキでありながらSneak and Showなどに強く復権してきたTemur Delverとのマッチアップも互角以上です。細かいデッキの動きやマッチアップについては旧環境ですが、津村 健志さんが自身の記事にて詳しく解説されているので興味のある方は是非チェックしてみて下さい。

 最近高騰が著しい再録禁止カードを購入する必要がなく、ここ数年で再録されたカードが多いのでレガシーのデッキの中でもリーズナブルで、おすすめのデッキの一つです。

☆注目ポイント

 新セットがリリースされるたびにクリーチャーの選択肢が増えて強化されているDeath and Taxesは、今回も『バトルボンド』から《光異種》、『基本セット2019』からも《悔恨する僧侶》という新戦力を獲得しました。

 《光異種》はあの《変異種》の親戚で、多数の起動能力を持つクリーチャーです。回避能力を持たないことがネックとなりますが、そこは装備品で上手くカバーしていきたいところです。警戒は一見すると地味な能力に見えますが、《梅澤の十手》など装備品と相性が良く攻守に渡って活躍します。絆魂もDelver系などとのダメージレースにおいて有利になり、《真の名の宿敵》が相手でも簡単には負けなくなります。

光異種

 バウンス能力はこのクリーチャーの能力の中でも最も重要で、このデッキでは《霊気の薬瓶》にカウンターが3つ乗った状態で白マナがアンタップしてあれば非常に除去されにくくなります。回避能力以外の欠点としては《護衛募集員》でサーチ不可能なところが挙げられるものの、それでもこのデッキのフィニッシャーとして十分な強さです。

悔恨する僧侶

 《悔恨する僧侶》は『基本セット2019』から加入した《トーモッドの墓所》を内蔵したクリーチャーです。《死儀礼のシャーマン》の退場によって復権が予想されるReanimatorやStorm、《壌土からの生命》《罰する火》《瞬唱の魔道士》など環境には墓地を活用した戦略が多数存在するので腐りにくく、2マナ2/1飛行という優秀なスペックも手伝い早速メインから採用されています。

SCG Worcester Classics
懐かしいデッキが多数入賞

2018年7月14日

  • 1位 Eldrazi Post
  • 2位 UW Stoneblade
  • 3位 Temur Delver
  • 4位 Goblins
  • 5位 Turbo Depths
  • 6位 Jeskai Stoneblade
  • 7位 BR Reanimator
  • 8位 Grixis Deaths’shadow
Joseph Santomassino

Joseph Santomassino

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 SCGO Worcesterと併催して開催されたClassics。個人戦のClassicsの結果は新環境のレガシーのメタを考案する上でも重要なリソースとなります。

 UW StonebladeやGoblins、Temur Delverといった懐かしいデッキも見られ、筆者がUSA Legacy Expressを書き始めた頃(2012年)のレガシーを思い出します。

SCG Worcester Classics デッキ紹介

「Goblins」

Goblins

 《死儀礼のシャーマン》が退場したことで、昔からレガシーをプレイしている層にとっては懐かしいデッキも復権してきました。1ターン目から出てきて《ゴブリンの従僕》へのブロッカーとして立ちはだかりマナクリーチャーとしても機能する1/2クリーチャーの《死儀礼のシャーマン》はこのデッキにとって非常に厄介な存在でした。

 基本的な構成は過去のリストとそこまで変化はありませんが、このデッキもわずかながら新セットから収穫がありました。

☆注目ポイント

 『基本セット2019』から追加されたゴブリンの《ゴブリンの損壊名手》はロードとして機能しつつ装備品を始めとしたアーティファクトを対策可能とします。《ゴブリンの女看守》でサーチ可能な《梅澤の十手》対策で、これによりフェアデッキとのマッチアップは以前よりも有利になりました。

ゴブリンの損壊名手

 サイドに採用されているもう1枚の『基本セット2019』からの新カードの《高山の月》は恐らく追加のLands対策だと思われます。アンチ特殊地形は《血染めの月》も採用されていますが、《高山の月》は1マナと軽く、相手の《不毛の大地》を指定してもこちらには影響が出ないという利点があります。サイドに3枚採用されている《外科的摘出》は主に復権が予想されたReanimator対策でOpenも含めてReanimatorが振るわなかったのも納得です。

SCGO Philadelphia
レガシーの環境にも忍び寄る死の影

2018年7月21日

  • 1位 Lands
  • 2位 Infect
  • 3位 Grixis Death’s Shadow
  • 4位 Sneak and Show
  • 5位 ANT
  • 6位 Lands
  • 7位 Jeskai Stoneblade
  • 8位 Miracles
Barkon/Pastore/Noga

Barkon/Pastore/Noga

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 SCGO Worcesterの翌週に開催されたSCGO Philadelphiaもチーム戦で競われ、Worcesterと同様にDeath and TaxesとTemur Delverが人気でした。この二つのデッキは過去の環境でも強さは証明済みで、特にTemur Delverは《死儀礼のシャーマン》に悩まされることなく《敏捷なマングース》を使える瞬間を待ち望んでいたプレイヤーが多かったことが分かります。

 今大会で結果を残していたデッキはWorcesterに引き続いてShow and Tell系のコンボの他にもInfectやStonebladeといった過去の環境でも見られたデッキが復権していたのが印象的でした。

SCGO Philadelphia デッキ紹介

「Grixis Shadow」「Jeskai Stoneblade」

Grixis Shadow

 モダンでも活躍しているGrixis Death’s Shadowのレガシーバージョン。レガシーではDelver系のバリエーションで、軽いクロックを展開していきカウンターとハンデスでバックアップしていきます。

 選択されたスペルも《頑固な否認》《思考囲い》といったモダンのGrixis Death’s Shadowと軽いキャントリップスペルやソフトカウンターの《目くらまし》といったレガシーのDelver系のスペルを巧く織り交ぜています。赤はサイドボードの《削剥》《紅蓮破》のためだけのタッチで、《虚空の杯》や他の青いデッキとのマッチアップに備えています。

☆注目ポイント

 Delver系としては珍しく《不毛の大地》が2枚と少なめです。土地破壊によるテンポアドバンテージよりもクロックをかけつつハンデスや打ち消しで妨害していくことを重視しているようです。

 可能な限りマナベースを青黒の2色に絞ることと《タルモゴイフ》など高タフネスのクリーチャーを処理することを優先したようで、除去は《稲妻》よりも《四肢切断》《致命的な一押し》が優先されています。《四肢切断》は環境の大抵のクリーチャーを除去することが可能で、ライフを支払うのでデッキにも合っています。《殺し》《グルマグのアンコウ》を除去できないのが難点ですが、《死の影》を強化しつつ《タルモゴイフ》など環境の多くの高タフネスのクリーチャーを除去します。

四肢切断殺し

 《剣を鍬に》を採用したDeath and TaxesやMiraclesといったデッキに対しては《死の影》で勝つのは難しくなるので、サイド後はGrixis Delverと同様に《苦花》《最後の望み、リリアナ》が加わりミッドレンジ寄りにシフトしていきます。《毒の濁流》は相手のブロッカーとなるクリーチャーを流しつつ《死の影》を強化します。

苦花最後の望み、リリアナ〔l_カード名〕

 《死の影》を早い段階から展開するために《湿った墓》などショックランドを優先的に採用しており、デュアルランドをあまり必要としないので、レガシーのデッキの中では資産的にも組みやすい部類に入ります。モダンで《死の影》を使っている方はトライしてみてはいかがでしょうか。

Jeskai Stoneblade

 《死儀礼のシャーマン》の退場により《コラガンの命令》も減少傾向にありStonebladeも復権してきています。

 今回チームをプレイオフ入賞に導いたGerrard Fabianoのリストはサイドに《終末》も採用しているなどMiraclesの要素も取り入れています。動きが安定したデッキで、除去、スイーパーが豊富なのでクリーチャーデッキに強い構成です。

☆注目ポイント

 毎回ユニークなチューニングを施すことで有名なGerrard Fabianoらしく、今回もプレインズウォーカーが多めな構成でありながらメインから《目くらまし》が2枚採用されています。土地を並べたいこのデッキにとってはあまり相性の良いスペルではないので、これを予想していなかった相手も多かったことでしょう。一度見せてしまえば相手もケアする必要が出てくるので展開を遅らせることが可能で、このデッキが得意とするロングゲームに持ち込みやすくなります。

精神を刻む者、ジェイス目くらまし

 サイド後は相手も装備品や《真の名の宿敵》などを対策してくることが予想されるので、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《終末》も追加してMiraclesに変形します。クリーチャーが多く、装備品も採用しているこのデッキに対してはある程度除去を残しておく必要があり、プレインズウォーカーとスイーパーを追加して軸をずらす戦略を対策するのは困難となります。

SCG Classics Philadelphia
非青デッキが多数入賞

2018年7月21日

  • 1位 Sultai Depths
  • 2位 UW Helm
  • 3位 Miracles
  • 4位 Eldrazi Post
  • 5位 Infect
  • 6位 Elves
  • 7位 Grixis Delver
  • 8位 Eldrazi Post
Thomas Hepp

Thomas Hepp

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 併催イベントのClassicsはMiraclesやGrixis Delverといった青いフェアデッキに混じってEldrazi PostやElvesなど非青デッキも多数上位入賞していました。

 まだ新環境に入って間もないこともあり、コンボ、フェア様々なデッキが見られるなど混沌としたメタのようです。

デッキ紹介

「Eldrazi Post」

Eldrazi Post

 現状維持のMiraclesや復権してきたTemur Delverなど多くの青いデッキに効く《虚空の杯》をメインから搭載したEldraziが増加することはある程度までは予想していた方も多いと思われます。

 Sneak and Showなどコンボデッキに苦戦を強いられるので、《罠の橋》など対策に多くのスロットを割いています。

☆注目ポイント

 Mono Red Prisonでも採用され結果を残している《ウルザの後継、カーン》はこのデッキにも入ります。カードアドバンテージ獲得手段としてもフィニッシャーとしても機能するプレインズウォーカーのおかげで、《虚空の杯》などを置いた後に後続が中々引けずに逆転されることも少なくなりそうです。

ウルザの後継、カーン約束された終末、エムラクール

 フィニッシャーには定番の《絶え間ない飢餓、ウラモグ》、カードアドバンテージと打ち消しの起動能力を持つ《大いなる歪み、コジレック》の他にも《約束された終末、エムラクール》が採用されています。相手のターンを奪った後に13/13回避能力、除去耐性持ちのクリーチャーが残るというのはゲームを終わらせるのには十分な強さです。墓地を肥やす手段が限られているこのデッキではコストを大きく軽減させることは望めないものの、マナが大量に出るこのデッキなら特に問題になることはありません。

総括

 禁止改定により環境が激変したレガシーをお伝えするために今回は一度に4つの異なるイベント結果を見ていきましたが、Grixis Delverと4C Leovoldといった《死儀礼のシャーマン》を採用したデッキが幅を利かせていた旧環境と大きく異なりTemur DelverやStoneblade、Goblins、Sneak and Showなども復権し群雄割拠な環境となりました。

死儀礼のシャーマン

 《死儀礼のシャーマン》というメインから入る墓地対策カードが退場したことで、流行ると予想されていたReanimatorやDredgeは大会前から相当意識されており、ほとんどのデッキに墓地対策が積まれていたことから振るわなかったようです。今回上位で墓地を使った戦略が少数だったのは徹底した対策によるものだったので、今後もレガシーをプレイする際は何かしらの墓地対策を用意しておくことを強くお勧めします。

 以上USA Legacy Express vol.143でした。それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいレガシーライフを!

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